中国の「端午節」とは?日本の端午の節句との違いも解説

中国では「端午節」(端午节Duānwǔ jié)という節句があります。日本の「端午の節句」はこの中国語の「端午節」からきていると言われていて、中国では今も粽(ちまき)を食べたり、ドラゴンボートレースが行われたりします。この記事では「端午節」の概要や日本の「端午の節句」との違いなども説明します。

端午節(端午节Duānwǔ jié)とは?

端午節は古代中国からある節目の日で、日本でも有名な端午の節句のものになっていると言われています。

今も中国では大切な日として祝われていて、昔からの風習に沿ってイベントなどが行われたりもしています。

端午節は旧暦の5月5日

日本の端午の節句は新暦の5月5日ですが、中国の端午節は旧暦の5月5日です。中国はその他春節なども旧暦に沿ってますね。

旧暦は新暦とはズレているので、新暦としての日付は毎年異なります。2021年の端午節は6月14日で、6月12日から6月14日まで3連休になっています。2022年は6月3日から6月5日が休みになる予定です。

端午節の由来は?

端午節は古代中国の政治家である屈原(くつげん)の供養を行う日とされています。

屈原は、紀元前4世紀頃の、楚の国の政治家ですが、同時に詩人でもありました。とても人気のある人でしたが、陰謀によって失脚し国外追放されたことで、最後は汨羅(べきら)という川に自分で身を投げてしまいました。この身投げをした日が旧暦の5月5日であったと伝えられています。

端午節にはどんな行事がある?

中国で端午節は大切な日で、毎年いろいろな行事が行われます。

有名な風習としてはボートレースが行われたり、粽(ちまき)を食べたりなどがあります。それぞれの行事に屈原と関連した由来があります。

ここでは、中国の端午節で行われる行事や、その由来を紹介します。 

ドラゴンボートレース(龍舟競争)

中国では端午節の日にドラゴンボートレース(龍舟競争)が開催されます。

ドラゴンボートというのは、細長いボートに、龍の頭や尾の装飾をした、手漕ぎの舟です。

ドラゴンボートレースは屈原が身投げして命を落とした際、その亡骸が魚に食べられてしまわないように、人々が舟に乗って太鼓を鳴らすことで魚を散らした、また、屈原を探したなどの由来があります。 

船の大きさは地域によっても異なりますが、舵取りが1名、太鼓手が1名と18~20人の漕手が乗り、多い時には60人ほどにまでなるようです。

粽(ちまき)を食べる

端午節に粽(ちまき)を食べるという風習は、屈原が身投げした川に人々が、やはり屈原の亡骸を魚が食べてしまわないように粽(ちまき)を投げ入れたことに由来していると言われています。

粽(ちまき)はもち米で作られていて、中身は色々で、肉、豆などが入っています。そして、竹や葦の葉で三角形か長方形の粽を作り、草や縄で固定します。

厄除け、厄払い

この日は厄除けも盛んに行われます。厄除けの方法もさまざまで、生薬である蒿(よもぎ)と菖蒲(しょうぶ)は、その香りが蠅・蚊を追い払う効果があることもあり、 庭や軒先に蒿や菖蒲を吊るしたりします。

また、巾着にハーブを入れて子供の首にかけたり、石黄酒というお酒を飲むなどで厄払いをすることもあります。

日本の端午の節句との違い

日本における端午の節句の起源は奈良時代にさかのぼると言われており、菖蒲(しょうぶ)などの生薬を用いる点などは中国の端午節と同じですね。

ただ、日本の端午の節句では武者人形や兜などを飾る「こどもの日」として定着しています。中国の端午節の由来である屈原の供養という意味はもう残っていませんよね。

鯉のぼりや五月人形といった文化は江戸時代からという説が有力で、そう考えると比較的新しい文化と感じられますね。これらの風習はどちらも元々は武家の風習で、もともとは家紋を刻んだのぼりを使っていましたが、江戸時代中期頃から立身出世の願いを込め、今の鯉のぼりに似た装飾へと変化していきました。五月人形については、身の安全を願い、鎧や兜を飾ったり、神社に奉納する慣習が今に残るものとされています。 

日本では端午の節句を「男の子の日」と捉えることもありますが、これももともと武家社会の風習が今に残っているからと言えそうですね。


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