中国語を学ぶ時に
形容詞が述語になっている「形容詞述語文」や
動詞が述語になっている「動詞述語文」のように
「◯◯詞」や「◯◯語」という言葉が出てきます。
これはテキストや教科書でも同じようにバンバン出てくるのですが、この◯◯詞、◯◯語の説明がないまま進んでしまうことが結構多いです。これが分かっていないと、ずっとモヤモヤしたまま進んでしまうということがあるので、今回はそうした「◯◯詞や◯◯語」について説明します。最後まで読んでしっかりと理解しておきましょう。
こちらの動画でも学べるので、あわせてご覧ください。
まずは品詞って何かを理解しよう
ではまず「◯◯詞」から確認していきましょう。
この「◯◯詞」というのは「品詞」と呼ばれるものです。「品詞」というと、どのようなものを思い浮かべますか?
「名詞」・「動詞」・「形容詞」など、このような言葉は、中学英語でも学んだという方が多いかと思います。まさに「名詞」や「動詞」、「形容詞」などをまとめて「品詞」と呼びます。
「麺類」という中に「ラーメン」や「そば」「うどん」などがあるのと同じです。ラーメンもそばもうどんも、全部麺類の1つですよね。
同じように、名詞も動詞も形容詞も、全部「品詞」です。
では、この品詞が一体何なのか?というと、世の中にある無数の単語たちを、その性質ごとにグループ分けしたものです。
せっかくここまでに出てきたので、まずは「名詞」・「動詞」・「形容詞」の3つを覚えましょう。その他は出てきたら、その都度覚えていけばOKです。
名詞
まずは「名詞」これはどういう単語たちかと言いますと、人やモノを表す単語のことです。
例えば、书(本)、我(私)、老王(王さん)などは全部名詞です。他にも、咖啡(コーヒー)、笔(ペン)、、、挙げたらきりがないですね。
こういう人やモノを表す単語は全部「名詞」のグループです。
動詞
続いて、「動詞」を確認してみましょう。「動詞」が何かと言うと、「動きを表す」単語のことです。
例えば、吃(食べる)、看(見る)、跑(走る)など、動作を表しているので、これらは動詞というグループに分類されます。
正確に言うと物理的に動いてなくても、好き、愛するなど、心の動きも含まれます。
形容詞
「形容詞」はどうでしょうか?「形容詞」というのは、「名詞」がどんな名詞なのかを説明するものです。
例えば、ペン!
ペンはモノの名前なので名詞ですね。そしてこのペンがどんなペンなのかと、それを説明するのが形容詞です。どんなふうに説明をしても良いです。
大(大きい)、酷(かっこいい)、土(ダサい)など、大きいペン、カッコいいペン、ダサいペン、という感じで名詞を説明できますよね。
こうした「名詞」を説明する単語たちのことを「形容詞」と言います。
世の中には色んな単語がありますが、「キミは動きを表してる動詞だね!」「キミはモノの名前を表してる名詞だね!」「キミは名詞を説明するような内容の形容詞だね!」というようにグループ分けされているということです。
いったん「品詞」についてはここまでにしておきましょう。
文の作り(文構造)である主語や述語について理解しよう
ここからは「◯◯語」について確認しましょう。
「◯◯語」と言っても「英語」「中国語」などではなく、文を構成する「主語」「述語」などのことです。きっと聞いたことはありますよね?
さっきの「品詞」は単語の性質で分けたグループ名でしたが、今度の「◯◯語」というのは単語のグループ名ではなく、文を構成する枠、箱の名前だと思ってください。
つまり、「主語」という箱の中に「名詞」というグループの単語が入ったり、「述語」といういう箱の中に「動詞」グループの単語が入ったりします。
そして、文を作るときに、主語と述語は絶対に必要です。これも覚えておきましょう。
「◯◯語」について、まずは「主語」・「述語」・「目的語」、この3つの箱を理解しましょう。
主語
まずは「主語」!「主語」というのは、文の主人公であって、その文が伝える情報のテーマや、動作主(ヌシ)だったりします。
ちょっと難しいですよね。例文があれば大丈夫・・・なはず。
例えば「私はコーヒーを飲む」という文で考えてみましょう。
中国語の語順、つまり箱の並べ方は
主語・述語・目的語 の順番で並べます。
なので、
我(私)喝(飲む)咖啡(コーヒーを)
になります。
この文の中ではまず「私」がテーマなんですね。
私について話すよ~と言いたいわけです。
私は、何なのかと言うと
喝(飲む)咖啡(コーヒーを) ということで
コーヒーを飲むんだなということを伝えています。
ですので、この文のテーマは私だから、主語は私ということになります。
そして、このコーヒーを飲むという方は、テーマである主語について、それがどんななのかというのを述べてるんですね。これが述語です。
述語
「述語」は、テーマである「主語」について動作や性質を述べるもののことです。
ですので、ここでは私という主語がどうするの?というのは “喝(飲む)” なので、 “喝(飲む)”が述語です。
他にもこの述語の箱には「どんなふうなの?」という、名詞を説明するような形容詞を入れることもできるので
「私」は どんなふうなのかというと とてもキレイだ という場合には
我(私)很漂亮(とてもキレイ)
という文を作ります。
この文の述語に何を入れるのか?ということが今後大切になってきますが、これは別の動画で説明します。
今は主語というのはその文のテーマのことで、述語というのはそのテーマが何をするの?どんなふうなの?という動作や性質を述べるものだと理解できたらOKです。
目的語
最後に「目的語」は、いったん、述語の動作を受けるものと覚えときましょう。
ここでは「飲む」という動作を受けたのはコーヒーなので、目的語はコーヒーですね。
そして、しつこいですが、文を作る際、主語と述語は絶対に必要。(例外もあるにはありますが、今は必要と認識しておきましょう)
どうにか「品詞」という単語の種類についてと、「◯◯語」という文の箱(枠)についての復習ができたと思います。
改めてまとめると品詞というのは無数にある単語を、その役割によってグループ分けした、グループの名前です。
人やモノの名前を表す単語は名詞!
動きを表す単語は動詞!
名詞を説明する単語は形容詞!
「主語」・「述語」・「目的語」などの「◯◯語」というのは、文を構成する箱の名前。
「主語」の箱に入るのは、その文の テーマになる単語。
「述語」の箱に入るのは、そのテーマ、つまり主語が何をするの?どんなふうなの?という動きとか性質を表す単語。
「目的語」の箱に入るのは述語の箱に入れた動詞の動きを受ける単語。
少しまだ不安という人もいるかもしれませんが、この瞬間で完全に理解できたら天才なので(たまにいる)今後もこうした構造を意識しながらいろんな文に触れて理解していけばOKです。
しかも例外的なものも多いので、あくまでも基礎的な知識として知っておくというくらいで大丈夫です。
まとめ
今回は中国語を学ぶうえで絶対に知っておいて欲しい「品詞と文の作り」について説明しました。
ちなみにですが、こうした知識は英語の学習でもすごく役立ちます。
文法用語は必ず必要!ということではないですが、一所懸命勉強する時に、テキストや教科書などがこういう文法用語を使って教えているので、知っておくとラクなんです。
特定の業界で働く上で、そこの業界用語をちゃんと知ってると、いろいろとラクというのと結構似てます。
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今日は中国語を学ぶ上で絶対に押さえておきたい「品詞と文の作り」について説明していきます。