この記事で解決!「動詞」を使った中国語の文をゼロから徹底解説

伊地知

大家好!the courageチャンネルの伊地知太郎です。
今日は中国語文法のメインと言っても過言ではない述語の箱に動詞を入れる動詞述語文について学んでいきましょう!

述語の箱に動詞を入れる動詞述語文

この動詞を使った文を理解できると

・あなたは何を飲みますか?(你喝什么?)
・私はコーヒーを飲みます(我喝咖啡)
・私はコーヒーを飲みません(我不喝咖啡)
・私はスーパーに行って買い物をします(我去超市买东西)

などを正確に理解して伝えることができるようになります。

この記事では動詞述語文、動詞を使った文の

  1. 肯定
  2. 否定
  3. 疑問文の作り方3パターン
  4. 疑問文への答え方
  5. 連動文の作り方

まで全て学んでいきます。

動画でも説明しているので、この動画を使って授業を受けてるように理解することもできます。

途中で理解度チェックの問題も用意しているので、それにも取り組みながら最後まで一緒に頑張りましょう!

肯定文

動詞を使った文の肯定文

では、早速動詞を使った文の肯定文の作り方から学びましょう。

最初におさえておきたいのが、中国語の語順は

主語、述語、目的語

の順だということです。

もしこの主語や述語って何?という人は、「品詞と文の作り」のページを確認しておくと理解が深まります。

中国語を学ぶ上で絶対に押さえておきたい!品詞と文の作り

主語、述語、目的語の順で文を作るというのは、日本語では「私は○○を××する」ですが、中国語では「私は××する、○○を」という言い方になります。

主語(S)+述語(V)+目的語(O) という順番で、これが基本語順だということは覚えておきましょう!

ここから具体的な例文で学びましょう。

まず、日本語の「私は コーヒーを 飲みます」と言いたい時、中国語では「私は 飲みます コーヒーを」という語順にします。

「飲む」という動詞は「喝(hē)」、コーヒーは「咖啡(kāfēi)」なので

我(私は) 喝(飲む) 咖啡(コーヒーを)

というように文を組み立てます。

動詞を使った文の肯定文
伊地知

英語の語順もSVOなので、ここは英語と同じだ!と考えるとわかりやすいかもしれません。ですが、中国語文法を学んでいくと英語とは違う点がたくさんあるので「似てるところもあるんだなあ」くらいにとどめておかないと、後々「全然違うじゃないか!」となります(笑)

💡理解度チェック

以下の単語を使って指定された文を作ってみてください。全部で3問出題します。

使用する単語
  • 我(wǒ):私
  • 超市(chāoshì):スーパー
  • 苹果(píngguǒ):リンゴ
  • 咖啡(kāfēi):コーヒー
  • 吃(chī):食べる
  • 去(qù):行く
  • 买(mǎi):買う

問題①

「私はリンゴを食べます」

「我吃苹果」

問題②

「私はコーヒーを買います」

「我买咖啡」

問題③

「私はスーパーに行きます」

「我去超市」

日本語の感覚だと、「スーパーに行く」という時の「スーパー」は動詞の動作を受けるという感じではないので、目的語と捉えにくいかもしれません。ただ、中国語では「行く=去qù」、「来る=来lái」の後にくる場所は目的語扱いになります。

「她来日本」だったら「彼女は日本に来ます」という文で、「日本」は目的語扱いになるんだということをここで覚えておきましょう!

否定

動詞を使った文の否定文

続いて否定文の作り方を説明します。実は以前に学んだ是述語文の時と作り方は同じです。

動詞を否定する場合は、動詞の前に「不」という否定の副詞をつけます。「是」述語文の否定でも、動詞である「是」に「不」をくっつけて、「不是」にしました。それと同じです。

S V O → S 不V O

「私はコーヒーを飲みません」と言いたいときは

我 喝 咖啡

の動詞である「喝」に「不」をくっつけて

我 不喝 咖啡

とすればOKです。

この記事で例外をたくさん解説するつもりはないですが、、、よく使うものがあるので、それだけ解説しておきます。

それは「持つ」「所有する」という意味の動詞「有(yǒu)」です。英語だと「have」のような動詞ですね。

この動詞を否定する「持ってない」「所有してない」を表すときに「不有」とは言いません。正しくは「没有」というように、「没(méi)」をくっつけます。

動詞を使った文の否定文

では、念のため確認で「私はリンゴを持ってます」は「我(私は)有(持ってる)苹果(リンゴを)」です。

「私はリンゴを持ってません」は

我 没有 苹果

です。

「我 不有 苹果」にしないように注意しましょう。

「有(yǒu)」以外の動詞を「没(méi)」で否定することもありますが、今のタイミングでは動詞を否定する時はその前に「不」をつける、「有(持つ/所有する)」を否定する時はいつでも「没(méi)」をつけて「没有」にすると覚えておきましょう!

※もしこの「不」と「没」の違いが気になる方はこちらの記事をご覧ください。

💡理解度チェック

以下の単語を使って指定された文を作ってみてください。全部で3問出題します。

使用する単語
  • 我(wǒ):私
  • 超市(chāoshì):スーパー
  • 苹果(píngguǒ):リンゴ
  • 咖啡(kāfēi):コーヒー
  • 有(yǒu):持つ、所有する
  • 喝(hē):飲む
  • 去(qù):行く
  • 不(bù):否定を表す副詞
  • 没(méi):否定を表す副詞

問題①

「私はスーパーに行かない」

「我不去超市」

問題②

「私はコーヒーを飲まない」

「我不喝咖啡」

問題③

「私はリンゴを持っていない」

「我没有苹果」

疑問「吗?」「反復」「疑問詞」

では、ここからは動詞述語文の疑問文について説明していきます。これも是述語文と同じように疑問文のパターンは3つ。

  1. 「吗」疑問文
  2. 反復疑問文
  3. 疑問詞疑問文

これら3つを1つずつ、解説していきますね。

「吗」疑問文

“吗”疑問文

まずシンプルで分かりやすいのが、普通の文の最後に「吗?」をつけて疑問文にできるよというもの。

「あなたはコーヒーを飲みます」という文だったら「你(あなたは)喝(飲みます)咖啡(コーヒーを)」ですが、その文の最後に「吗?」をつけて

你(あなたは)喝(飲みます)咖啡(コーヒーを)吗?

にすると「あなたはコーヒーを飲みますか?」という疑問文になります。日本語の「あなたはコーヒーを飲みます」「か?」の「か?」みたいでわかりやすいですよね。

反復疑問文

反復疑問文

2つ目の疑問文は反復疑問文です。反復疑問文というのは、述語の肯定と否定を並べて疑問文を作るものです。

今回動詞が述語になっている文なので、動詞の肯定と否定を並べます。具体的な文で確認しましょう。

「あなたはコーヒーを飲みます」は中国語で「你喝咖啡」です。この述語になっている動詞は「喝」なので、「喝」とその否定の「不喝」を並べて

你喝不喝咖啡?

にするとこで疑問文になります。

この「喝不喝」という肯定否定の連続で、もう疑問文だと分かるので「吗」はつけません。疑問文の中に、疑問文だよという合図は1個だけです!ですので、以下のようになります。

主語+動詞 不 動詞+目的語?

ただし、ここでもさきほど出てきた例外がまた出てきます。覚えてますか?

「持つ」「所有する」という意味の動詞「有(yǒu)」です。

この「有(yǒu)」の否定は「不有」ではなくて「没有」でした。なので、有の反復疑問文を作る時には「有」とその否定の「没有」を並べて「有没有」とします。

反復疑問文

「あなたはリンゴを持ってますか?」の反復疑問文はこれが正解です。

你 有没有 苹果?

疑問詞を使った疑問文

では3つ目の疑問文、疑問詞を使った疑問文の作り方を学んでいきます。

疑問詞は何か?は覚えていますか?英語でいう「What」「When」「Who」などです。中国語だと何は「什么」、誰は「谁」です。こういった疑問詞を使って実際に文を作ってみましょう。

疑問詞の使い方の基本は

知りたいところに疑問詞を置く!

まず「あなたはリンゴを持ってます」は中国語で

你(あなたは)有(持っている)苹果(リンゴを)

その苹果の部分がかわらず、「あなたは何を持ってますか?」と聞きたい場合は、わからない苹果の部分を疑問詞の「什么(何)」に置き換えて

你(あなたは)有(持っている)什么(なにを)?

にします。結構わかりやすいですよね。

もう一ついきましょう。「あなたはコーヒーを飲みます」は中国語で「你 喝 咖啡」でした。誰がコーヒーを飲むのか分からなくて「誰がコーヒーを飲みますか?」と聞きたい場合には、わからない「你」の部分を疑問詞の「谁」に置き換えます。

谁 喝 咖啡?

「誰がコーヒーをのみますか?」の「か?」になるんじゃないの?という感覚で「吗?」をつける必要はないので、要注意です!

疑問文の中に疑問を表すものは1個だけ入れる

最後にもう一つ疑問詞を使った疑問文をお伝えします。

「あなたはどこに行きますか?」の場合には、場所をきくときの疑問詞である「哪里(nǎli)=どこ」を使います。

你(あなたは)去(行きます)哪里?(どこに)

これで疑問文についてはバッチリですね!

💡理解度チェック

以下の単語を使って指定された文を作ってみてください。全部で3問出題します。

使用する単語
  • 你(nǐ):あなた
  • 超市(chāoshì):スーパー
  • 咖啡(kāfēi):コーヒー
  • 什么(shénme):何
  • 去(qù):行く
  • 喝(hē):飲む
  • 有(yǒu):持つ、所有する
  • 不(bù):否定を表す副詞

問題①

「あなたはスーパーに行きますか?」

「你去超市吗?」or「你去不去超市?」

問題②

「あなたはコーヒーを飲みますか?」

「你喝咖啡吗?」or「你喝不喝咖啡?」

問題③

「あなたは何を持っていますか?」

「你有什么?」

疑問文への答え方

ここからは、動詞を使った文、動詞述語文の疑問文への答えかたを学びましょう。

これも実は是述語文の疑問に対しての答え方と同じです。なので、すでに是述語文の記事を見ている人は同じだなということをちゃんと確認しながらみていきましょう。

「吗(ma)」を使った疑問文への答え方

"吗(ma)" を使った疑問文への答え方

中国語には日本語の「はい」「いいえ」にピッタリ当てはまる言葉はありません。でも「はい」「いいえ」は伝えないといけない、、、

では、どうすれば良いのかというと、実はすごく簡単で、相手が使ってきた疑問文の述語部分を繰り返せばOKです!

例えば「你吃苹果吗?(あなたはリンゴを食べますか?)」に対して「はい」と言いたい場合、「你吃苹果吗?」の述語、ここでは動詞は「吃」なので、そのまま使って「吃」と言えば「はい」「YES」の意味で伝わります。

「いいえ」と答える場合には、疑問文の述語を持ってくるというのは同じなのですが、その動詞の前に「不」をつけて答えます。なので「你吃苹果吗?(あなたはリンゴを食べますか?)」に対して「いいえ」と答える場合は、述語である「吃」、その前に「不」をつけて「不吃」とします。

反復疑問文への答え方

反復疑問文への答え方

反復疑問文は「你吃不吃苹果?」のように述語の肯定と否定を連続で言う事で作る疑問文でした。

これに対しての答え方も「吗」を使った疑問文と全く同じです。つまり、疑問文の述語を繰り返せば良いんですね。

例えば、「你吃不吃苹果?(あなたはリンゴを食べますか?)」に対して、「はい」なら「吃」、「いいえ」なら「不吃」と答えます。

疑問詞を使った疑問文への答え方

疑問詞を使った疑問文への答え方

疑問詞疑問文は「你吃什么?(あなたは何を食べますか?)」「你去哪里?(あなたはどこに行きますか?)」のような文のことで、「はい」「いいえ」「YES」「NO」で答えることができないんですね。

ですので、疑問詞の部分、つまり「什么」(何)とか「哪里」(どこ)の部分を、答えになる単語に置き換えて答えます。

例えば、「你吃什么?(あなたは何を食べますか?)」と聞かれて「リンゴを食べます」と答える場合には、「苹果(リンゴ)」を「什么」の部分にあてはめて「我吃苹果」と答えます。

これが基本の答え方なので、まずは「你吃什么?」と聞かれたら「我吃◯◯」と答えればいいんだと覚えておきましょう。

実際の会話では、自分に向けた質問に対しての答えなので、主語は「我」というのは分かってるよ!ということで、「我」を省略して「吃苹果」とだけ返すこともあります。

もっというと「吃」も疑問文の方ですでに言っているので「我」「吃」両方省略して「苹果」だけ答えてもOKです。

「我吃苹果」は丁寧、でもちょっとくどい、「吃苹果」は少し丁寧さを残しつつ、カジュアルな答え方、「苹果」が一番カジュアルという感じなので、どれがいいというより、場面ごとに使い分けられるのがベストです。

最初は不安だと思うので丁寧に「我吃苹果」にしておきましょう。

ではここでも、これまでの内容の理解度チェックをしましょう。

💡理解度チェック

疑問文に対しての答えを作ってみましょう。全部で3問出題します。

問題①

「你吃苹果吗?」
「はい」・「いいえ」両方答えてみましょう。

「吃」「不吃」

問題②

「你去不去超市?」
「はい」・「いいえ」両方答えてみましょう。

「去」「不去」

問題③

「你喝什么?」
コーヒーを飲むと伝えてみてください。

「我喝咖啡」or「喝咖啡」or「咖啡」

連動文の作り方

連動文の作り方

ここまで動詞を使った文(動詞述語文)の肯定、否定、疑問3パターンにその答え方まで全部学んできました。

今回は、もう1つ覚えておきたいことがあります。それが「連動文」

ここまでできたら基本文法、特に文の形の部分は学んだと言えるので、もう少し、頑張りましょう。ここまでは「主語+動詞+目的語」が基本の形だと学んできましたが、「動詞+目的語」を複数並べて、それらが連続して発生するということを表せます。

これも具体例を見ていきましょう。

例えば「私はカフェに行きます。」は

我(私は) 去(行きます) 咖啡厅(カフェに)

と言います。SVOの形になってますね。

ここからが連動文なのですが、例えば「私はカフェに行ってコーヒーを飲みます。」というように「カフェに行く」と「コーヒーを飲む」という「動詞+目的語 動詞+目的語」と並んでいる文は「カフェに行く」が先に発生して、その後コーヒーを飲みますよね。

コーヒーを飲んでからカフェに行くわけではないので、そのまま起こった順に並べて「我(私は)去 咖啡厅(カフェに行って) 喝 咖啡(コーヒーを飲む)」

我 去咖啡厅 喝咖啡

という文にします。

1つめの動詞の目的語が無くて、例えば「私はコーヒーを飲みに行きます」だったとしても私はコーヒー飲んでから行くんじゃなくて、どこかに行って、それからコーヒーを飲むんですよね。なので、その場合は

我 去 喝 咖啡

という文を作ることになります。理解できましたかね?

少しややこしく感じる人もいるかと思うので、理解度チェックで定着させていきましょう

💡理解度チェック

以下の単語を使って指定された文を作ってみてください。全部で3問出題します。

使用する単語
  • 我(wǒ):私
  • 超市(chāoshì):スーパー
  • 苹果(píngguǒ):リンゴ
  • 咖啡厅(kāfēitīng):カフェ
  • 咖啡(kāfēi):コーヒー
  • 去(qù):行く
  • 买(mǎi):買う
  • 喝(hē):飲む

問題①

「私はリンゴを買いにスーパーに行きます(私はスーパーに行ってリンゴを買います)」

「我去超市买苹果」

問題②

「私はコーヒーを飲みにカフェに行きます(私はカフェに行ってコーヒーを飲みます)」

「我去咖啡厅喝咖啡」

問題③

「私はコーヒーを買いに行きます(私は行ってコーヒーを買います)」

「我去买咖啡」


この記事では述語の箱に動詞を入れる「動詞述語文」動詞を使った文ついて説明しました。

  1. 肯定
  2. 否定
  3. 疑問文の作り方3パターン
  4. 疑問文への答え方
  5. 連動文の作り方

全てお伝えしたのですが、1回で完璧に理解できるというものでもないので、この記事を繰り返し読みながら、理解を深めていきましょう。

また、この記事では理解はできるけど、「理解すること」と「使えること」はまた別ものなので、使えるようになるために、たくさんの中国語に触れて、自分でも使ってみましょう。


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無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。

ABOUT US
伊地知太郎中国語コーチングスクールthe courage代表コーチ
大学在学中、中国の北京師範大学に留学し、1年で中国語力をビジネスレベルにまで高める。帰国後、三菱重工業株式会社にて海外人事・資材調達業務を経験。その後、語学コーチングスクールPRESENCEにて700名以上の受講生の語学学習をサポート、コーチの育成や中国語コースの立ち上げを経て、語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)を設立。