中国語の文法でよく出てくるけど、あまりピンとこなかったりするのが「是的構文」です。今回はこの「是的構文」とは何なのか、具体的な使い方と合わせて説明します。
“是~的”shì~de構文
“是~的”構文とは、ある動作・行為が既に行われたということを話す人、聞く人の双方がわかっている前提で、その動作・行為が「いつ(時間)、どこで(場所)、どうやって(方法)、何のために(目的)、なぜ(理由)、誰(動作主)が行ったのか」について、特に強調して述べる文のことです。
文の作り方としては、その強調したい箇所を“是”と“的”で挟み込みます。
例えば、李さんという人が日本に来たということを知っていて、そのうえで「李さんはいつ来たの?」と”いつ”を特に強調して聞きたかったり、”どこから?”、”どうやって?”、”なんで?”などを聞きたい場合は以下のようになります。
他是什么时候来的?
Tā shì shénme shíhou lái de?
訳:彼はいつ来たの?
他是从哪里来的?
Tā shì cóng nǎli lái de?
訳:彼はどこから来たの?
他是用什么方法来的?
Tā shì yòng shénme fāngfǎ lái de?
訳:彼はどんな方法で来たの?
他是为什么来的?
Tā shì wèishénme lái de?
訳:彼はなぜ来たの?
来たのは知ってるんだけど、そこからさらに掘り下げているようなイメージですね。
“是~的”構文の動詞に目的語がある場合
“是~的”構文の動詞に目的語がある場合、目的語は“的”の前に来ても、後ろに来てもどちらでもOKで、基本的には大きな意味の違いはありません。
他是什么时候来日本的?
Tā shì shénme shíhou lái Rìběn de?
訳:彼はいつ日本に来たの?
他是什么时候来的日本?
Tā shì shénme shíhou lái de Rìběn?
訳:彼はいつ日本に来たの?
ただ、目的語が人称代詞の時には、“的”は必ず目的語の後ろに来ます。
他是昨天告诉我的。
Tā shì zuótiān gàosu wǒ de.
訳:彼は昨日私に教えてくれたんだ
これを「他是昨天告诉的我。」とすることはできません。
“是~的”構文の“是”
“是~的”構文の“是”省略される場合もありますが、“的”を省略することはできません。もし“的”を省略してしまうと、意味が変わってくるので要注意です。
他是坐飞机来的。
Tā shì zuò fēijī lái de.
訳:彼は飛行機でやってきた(すでに起こったこと)
他是坐飞机来。
Tā shì zuò fēijī lái.
訳:彼は飛行機でやってくる(これから起こること)
「他是坐飞机来。」だと「他坐飞机来。」の強調のようになります。
また、否定形である“不是~的”のときに“是”は省略できません。
こんな“是~的”構文もある
ここまでの例とは少し違い、話し手の見解・態度を断定的に言い表す場合にも“是~的”構文を使います。
这个问题,我们也是很注意的。
Zhège wèntí,wǒmen yě shì hěn zhùyì de.
訳:この問題は我々も注意を払っている
この断定的な言い方をする“是~的”構文は、すでに起こったことを表しているわけではないので、仮に“是~的”構文を使わなかったとしても大きく意味が変わらないというのが特徴です。(本当にただの強調と考えると良いですね。)
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