中国語には声調(せいちょう)という4パターンの音の高低差があり、それにより意味も変わってしまいます。そして、せっかく声調を覚えたと思っても、ちょっと特殊なルールなんかもあります。代表的なのが三声と三声が並んだ時、最初の三声は二声に変わるというものです。
では、この三声が3つ以上並んだ場合、声調はどうなってしまうのでしょうか?この記事で解説していくので、最後まで読んで覚えてしまいましょう。
基本は2+2+3になる!
まず基本として、第三声が3つ以上連続する場合、最後の音以外は全部第二声に変化すると覚えておきましょう。※普通ピンインの表記は三声のままなので、自分で発音する時に変換する必要があります。
例えば以下の例のように、3+3+3であれば2+2+3に変わります。
五百米 wǔ bǎi mǐ → wú bái mǐ
“五百”の部分が2声+3声となり、そのあとの“百”と“米”の部分 が2声+3声になるので、全体が2+2+3になるという感じですね。
また、こうした3音節の単語は、一般的に3つ目の音を最も強く発音し、2つ目の音はかなり弱く発音します(2つ目や3つ目の音が軽声の時は別です)そして、1つ目の音が第二声になった場合には、速く発音されると2つ目の音が第二声の場合は第一声に近く発音されるので、実際には2+1+3と聞こえることもあります。
3+2+3になることもある!?
基本的に3+3+3は2+2+3になりますが、後ろの2音がつながりの強い単語の場合は3+2+3になることもあります。
例えば、李厂长(李工場長)などは全て三声ですが、後半の「厂长」が意味のつながりとして強く結びついているので、「李」と「厂长」を切り離して考え、3+2+3となります。
李厂长 Lǐ chǎng zhǎng → Lǐ cháng zhǎng
他にも我很好なども同じように「我」と「很好」で別れて3+2+3になるパターンですね。
我很好 wǒ hěn hǎo → wǒ hén hǎo
ただ、こうした3+2+3に変化するパターンのものであっても、実際には2+2+3で読むことも少なくないので、パターンとして覚えておくようにしておきましょう。
また、年号で「一九九九年」と三声が並ぶことがありますが、年号は二字ずつ読むので、yī jǐu jíu jǐu niánというように「一九」「九九」で分けて声調変化が起こります。
最後に
ここまで三声が3つ以上並んだ場合の声調変化について説明をしてきました。この記事で”理解”はしていただけたかと思いますが、この声調変化は話し手の意味のかたまりの捉え方も影響していると考えられ、完全な法則性があるわけではありません。今後も実際の使われ方を意識して聞きながら、自分でも真似して発音していきましょう。
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