- 基本の数字(0~10)
- 大きな数字(3桁以上)
- 金額の言い方
- 住所・郵便番号の言い方
- 電話番号の言い方
数字に関して網羅的に全て説明していきます。日常生活でも仕事でもこういう数字ってバンバン出てくるので、この記事を最後まで見て一緒に学んでいきましょう。
この記事の内容は動画でも学べるので、ぜひお好きな方で学んでみてください。
記事を読み終わったらこちらの「中国語ATM残高チェッカー」で聞き取り練習もしてみましょう。
基本の数字(0から10)
では早速、0から10までの基本の数字の言い方です。0から10まで、発音してみますね。
数字 | 中国語 | ピンイン |
0 | 零 | líng |
1 | 一 | yī |
2 | 二 两 | èr liǎng |
3 | 三 | sān |
4 | 三 | sì |
5 | 五 | wǔ |
6 | 六 | liù |
7 | 七 | qī |
8 | 八 | bā |
9 | 九 | jiǔ |
10 | 十 | shí |
「2(に)」に関しては「二 (èr)」と「两(liǎng)」の2種類出てきました。
「二 (èr)」は「2」本来の読み方で、数量を数える時ではなく、ナンバリングや算数・数学で数字として扱うときの発音です。例えば「2番選手」とか「2番のセット」と言う時の「2」というのは量を表してるのではなく、ナンバリングしているものなので「二 (èr)」と読みます。
また、「1+2=3」というときの「2」、これは数字として扱ってるので、やっぱり「二 (èr)」と読みます。
では「两(liǎng)」はどんな時に使うのか?というと単位にかかっている時、つまり量を表す時の読み方です。例えば「2個のりんご」と言いたい時、これは2番目というようなナンバリングではなくて、量の話をしてますよね。なので、「两个苹果(liǎng ge píng guŏ)」です。
ただ、量を表すものの中でも、例外があって、50グラムを表す単位で「两(liǎng)」というのがあります。50グラムが2つと言おうとすると、「两两(liǎng liǎng)」になり重複するので、この時は量の話ですが「二两(èr liǎng)」と言います。
そんなマニアックな話をしないで~!と思うかもしれませんが、割と出てきます。例えば、中国で水餃子を注文するときに、この「两(liǎng)」という50g単位で注文することが多いんです。覚えておくと「あれリアンリアンで良いんだっけ?💦」を防げます。
ここまでが基本の数字の言い方です。これらの数字は中国語の基礎なので、しっかりと発音を確認して覚えましょう。
💡ちょっと声出しトレーニング
数字 | 中国語 | ピンイン |
0 | 零 | líng |
1 | 一 | yī |
2 | 二 两 | èr liǎng |
3 | 三 | sān |
4 | 三 | sì |
5 | 五 | wǔ |
6 | 六 | liù |
7 | 七 | qī |
8 | 八 | bā |
9 | 九 | jiǔ |
10 | 十 | shí |
2桁の数字(11~99)の言い方
続いて2桁の数字、つまり11から99までの数字の言い方を学びましょう。先にお伝えすると、けっこう簡単で、11から99までの数字は、日本語の読み方と全く一緒です。
例えば12だったら、「じゅう」「に」なので十(shí)二 (èr)と読みますし、85になっても「はち」「じゅう」「ご」なので八(bā)十(shí)五(wǔ)と読みます。
他の例も見てみましょう。
日本語の読み方と同じですよね。11〜99までは漢字で書いたものをそのまま読むので、感覚的にもすごくわかりやすいと思います。
ちなみに「二 (èr)」と「两(liǎng)」の話をしましたが、2桁の数字に出てくる「2(に)」はいつでも「二(èr )」で発音します。
※会話では、百と十が他の数字に挟まれた場合、元の声調を失い軽声になることがあります
ではここまでの内容について、理解度チェックをしていきましょう。問題を解くことで知識の定着にも繋がります。
💡理解度チェック
以下の文に含まれる【数字の読み方】を教えてください。全部で3問出題します。
問題①
1加1等于2
1:yī
2:èr
1加1等于2 (yī jiā yī děng yú èr)
意味:1足す1は2に等しい
問題②
我有2个钱包
liǎng
我有2个钱包 (wŏ yŏu liǎng ge qián bāo)
意味:私は二つの財布を持っています
問題③
15加28等于43
15:shí wǔ
28:èr shí bā
43:sì shí sān
15加28等于43 (shí wǔ jiā èr shí bā děng yú sì shí sān)
意味:15足す28は43に等しい
3~5桁の数字
続いて3~5桁の数字の言い方を学びましょう。百、千、一万などの数字です。これらの数字は日本語と少し違います。
まずはシンプルな「100(ひゃく)」「1000(せん)」「10000(いちまん)」の言い方です。100、1000、10000は「百(bǎi)」「千(qiān)」「万(wàn)」の前に「一(yī)」をつけます。
ちなみに「百(bǎi)」「千(qiān)」「万(wàn)」の前に来る「1(いち)」は声調変化のルールが適用されます。この声調変化について、細かいルールは別で説明しますが、簡単に言うと、「一(yī)」の後ろにくる漢字が4声の時、「一」は2声で読んで、後ろにくる漢字が4声以外の時に、「一」は4声で読みます。
ですので、「一千(yì qian)」と「一百(yì bǎi)」の「一」は「yì」と読んで、「一万」の「一」は「yí 」と読みます。
日本語だと万は一万(いちまん)と言いますが、一百(いちひゃく)や一千(いっせん)とは言わないですよね。そこにも一をつけるんだよというのがポイントです!
3桁の数字の言い方
では、「100(ひゃく)」「1000(せん)」「10000(いちまん)」の言い方が分かったので、ここからは3桁の数字の言い方を学びましょう。
以下の4つのパターンがあるので、それぞれ確認していきます。
- 全ての位が埋まっている場合
- 百の位以外ゼロの場合
- 十の位だけがゼロの場合
- 一の位だけがゼロの場合
全ての位が埋まっている場合
つまり3桁がどれもゼロではない場合です。この場合は、「百の位の数字+百+十の位の数字+十+一の位の数字」のように読みます。
例えば456は四百五十六(sì bǎi wǔ shí liù)
これは日本語と一緒ですよね?
「よん」「ひゃく」「ご」「じゅう」「ろく」
そのまま読むと 四百五十六(sì bǎi wǔ shí liù) になります。
日本語と違うのは、百の位と十の位が1の場合、ちゃんと「一」を発音するということです。
※会話では、百と十が他の数字に挟まれた場合、元の声調を失い軽声になることがあります
感覚としては123だったら「いち」「ひゃく」「に」「じゅう」「さん」、
117だったら「いち」「ひゃく」「いち」「じゅう」「なな」というように都度都度「いち」をちゃんと入れる!というふうに考えると覚えやすいです。
細かいのですが、地味に重要なのが十の位の1と一の位の1は、声調変化のルールが適用されないので、1声で読むということ。ですので、111と言いたい場合、 一百一十一(yì bǎi yī shí yī)というように声調が変わるのは最初だけなんですね。
百の位以外ゼロの場合
百の位以外がゼロの場合、つまり100や300などの場合は基本的には日本語と同じで「百の位の数字+百」のように読みます。
200は「に」「ひゃく」と読み、300は「さん」「ひゃく」と読みます。ただ、日本語と違うのがシンプルに「100」は「ひゃく」ではなく「いち」「ひゃく」というように「一百(yì bǎi)」と言います。
十の位だけがゼロの場合
十の位だけがゼロの場合、つまり304や506です。これらの数字の読み方は、日本語の感覚を持ち込むと間違えるので気を付けてください。
十の位だけがゼロの場合は「百の位の数字+百+零+一の位の数字」のように読みます。
例えば304だったら、日本語の感覚で言うと「さん」「ひゃく」「よん」という感じで三百四 (sān bǎi sì)と言いたくなるのですが、一の位の数字の前に零(líng)を置いて、三百零四 (sān bǎi líng sì)と言います。
一の位だけがゼロの場合
一の位だけがゼロの場合、つまり340や720などの場合は「百の位の数字+百+十の位の数字+十」のように読みます。これは日本語と同じ感覚ですね。340は「さん」「ひゃく」「よん」「じゅう」と読めばOKです。
日常会話では、最後の「十(shí)」を省略して「二百一/两百一(èr bǎi yī/liǎng bǎi yī)」「三百四(sān bǎi sì)」「七百二(qī bǎi èr)」と読むこともできます。
例えば、304と言いたいときに、日本語の感覚で「さん」「ひゃく」「よん」三百四(sān bǎi sì)と言ってしまうと、これは三八(百)四十(sān bǎi sì shí)の最後の十(shí)を省略した形だと捉えられてしまい、意味は304ではなく340になります。なので304の時には間に「零(líng)」を置いて、「三百零四 (sān bǎi líng sì)」と言います。
慣れるまで少し大変ですが、落ち着いて理解していきましょう。
また、十の位が一の場合は、最後を「一(yī)」で終わらせることもできれば、「十(shí)」と読むこともあります。
例えば、110であれば「 一百一十(yì bǎi yī shí)」ですが、これを「一百一(yì bǎi yī)」のほかに「一百十(yì bǎi shí)」と読むこともあります。ただ、この「一百十」のような読み方は一部の地域でしか使われないようなので、ここではあまり覚えなくても良いです。
百の位の2の読み方について
百の位と、あとはこの後解説する千の位、万の位が「2」の場合は「二 (èr)」と「两(liǎng)」のどちらで読んでもOKです。
一応使い分け方として、カジュアルな場面では「两liǎng)」、フォーマルな場面と書き言葉では「二(èr)」を使うことが多いです。
例えば、「200」はカジュアルな場面では「两百(liǎngbǎi)」、フォーマルな場面では「二百(èrbǎi)」という感じです。
そして書き言葉の例として「〇〇法律の第215条」のような法律の条番号では「2」を「二(èr)」と読むのが一般的です。
百以上の数字にかかる2が两とも読める理由は、百・千・万、あとは亿は日常生活では数字ではなく単位として扱われることも多いので、本来単位、つまり量にしか使われない「两(liǎng)」も使えると考えると良いです。
つまり、日常生活では「两百(liǎng bǎi)」「两千(liǎng qiān)」「两万(liǎng wàn)」のように「两」を使うことも多いですが、日常生活でない場面、つまり数学で扱う数字や法律の条文などの書き言葉、そして一部の中国語の熟語では「二(èr)」を使うことが多いです。
💡理解度チェック
以下の数字の読み方を教えてください。全部で3問出題します。
問題①
「325」
「sān bǎi èr shí wǔ」
問題②
「208」
「èr bǎi líng bā」or「liǎng bǎi líng bā」
問題③
「960」
「jiǔ bǎi liù shí」or「jiǔ bǎi liù」
4桁の数字の言い方
さて、ここからは4桁の数字の言い方を学びましょうこれもなかなか複雑なんですが、以下の4パターンにまとめてるので、それぞれ確認してみましょう。
- 全ての位が埋まっている(どれもゼロではない)場合
- 千の位以外全てゼロの場合
- 十の位と一の位がゼロの場合
- 千の位と一の位の間にゼロが挟まれている場合
全ての位が埋まっている(どれもゼロではない)場合
まず全ての位が埋まっている、つまりどの桁もゼロではない場合は「千の位の数字+千+百の位の数字+百+十の位の数字+十+一の位の数字」のように読みます。
日本語とすごく似てますが、日本語では千の位の1は発音してもしなくても良いところ、中国語では必ず発音します。そして、百の位と十の位の1も発音します。
111の発音の時に「十の位の1と一の位の1は声調変化のルールが適用されない」と伝えましたが、百(bǎi)はすることもしないこともあり、千(qiān)や万(wàn)は声調変化させる方が一般的です。
これはややこしいということと、間違えても通じないということはないので、今後少しずつネイティブの発音を真似していくというくらいで良いです。
千の位以外全てゼロの場合
この場合は、「千の位の数字+千」のように読みます。
繰り返しになりますが、百の位・千の位・万の位が「2」の場合、「二 (èr)」と「两(liǎng)」のどちらで読んでも良いですが、カジュアルな場面では「两(liǎng)」、フォーマルな場面と書き言葉では「二(èr)」と読みます。
十の位と一の位がゼロの場合
続いて、十の位と一の位がゼロの場合、「千の位の数字+千+百の位の数字+百」のように読みます。
日常会話では、最後の「百(bǎi)」を省略して「三千一(sān qiān yī)」「四千三(sì qiān sān)」と読むこともできます。
「百(bǎi)」が省略されて「一(yī)」だけが残った状態の「一」は声調変化のルールが適用されないため、一声に戻ります。
千の位と一の位の間にゼロが挟まれている場合
千の位と一の位の間にゼロが挟まれている場合、これは3桁の数字の時もややくせ者でしたね。「1001」や「1020」のように千の位と一の位の間にゼロが挟まれている場合は、「千の位の数字+千」を言ってから「零」を一回だけ言い、残りの数字を発音します。
イメージとしては、とりあえず「零」と言うことで、スペース、つまりゼロを認識してもらい、それから後ろには何がつくのかを言います。
そして、「1301」のようにゼロが百の位と一の位に挟まれた場合は「千の位の数字+千+百の位の数字+百+零+一の位の数字」のように言います。
四桁で百の位がゼロではない場合、三桁数字の読み方を覚えていればコツとして「千の位の数字+千+三桁数字の読み方」という読み方もできます。
例えば、「3405」は百の位がゼロではなく千の位は3なので、「三千(sān qiān)」を言ってから「405(四百零五(sì bǎi líng wǔ)」と言えばOKです。
💡理解度チェック
以下の数字の読み方を教えてください。全部で4問出題します。
問題①
「4980」
「sì qiān jiǔ bǎi bā shí」or「sì qiān jiǔ bǎi bā」
問題②
「3015」
「sān qiān líng yī shí wǔ」
問題③
「5006」
「wǔ qiān líng liù」
問題④
「7800」
「qī qiān bā bǎi」or「qī qiān bā」
5桁の数字の言い方
五桁の数字の読み方は「万」という単位が加わる以外、四桁数字と同じです!念の為復習を兼ねて確認しましょう。
ここまでの復習
31567 → 三万一千五百六十七(sān wàn yì qiān wǔ bǎi liù shí qī)
65316 → 六万五千三百一十六(liù wàn wǔ qiān sān bǎi yī shí liù)
30000 → 三万(sān wàn)
13000 → 一万三千(yí wàn sān qiān)、一万三(yí wàn sān)(会話での省略形)
13400 → 一万三千四百(yí wàn sān qiān sì bǎi)、一万三千四(yí wàn sān qiān sì)(会話での省略形)
13420 → 一万三千四百二十(yí wàn sān qiān sì bǎi èr shí)、一万三千四百二(yí wàn sān qiān sì bǎi èr)(会話での省略形)
ゼロが挟まれている場合
挟まれたゼロの個数にかかわらず「零」を一回だけ言います。
少し5桁らしい話をすると、万の位と百の位、百の位と一の位にそれぞれゼロが1個ずつ挟まれている場合は、それぞれのゼロのところで「零」を一回ずつ言います。
一回「零」でスペースをあけたあと、仕切り直して次の3桁を言う感じです。
省略形について
この辺りまで真剣に読んでいると、省略について気になってくる人もいると思うので、ここでまとめて説明をしておきます。
カジュアルな会話では、最後に0が1つ以上ある時って省略できると言いました。
この最後の千、百、十が省略できる場合についてはルールがあります。最後に0だけが並んでて、その左、つまり桁が大きいところが2つ連続で数字が入ってる場合には省略ができると覚えておきましょう。
- 54000→五万四千/五万四
千の位とその一個大きい万の位がゼロでなく、後ろが全てゼロのため、”千”を省略して言うことができる - 4300→四千三百/四千三
百の位とのその一個大きい千の位がゼロでなく、後ろが全てゼロのため、”百”を省略して言うことができる - 320→三百二十/三百二
十の位とのその一個大きい百の位がゼロでなく、後ろが全てゼロのため、”十”を省略して言うことができる - 4320→四千三百二十/四千三百二
十の位とのその一個大きい百の位がゼロでなく、後ろが全てゼロのため、”十”を省略して言うことができる - 54300→五万四千三百/五万四千三
百の位とのその一個大きい千の位がゼロでなく、後ろが全てゼロのため、”百”を省略して言うことができる - 50430→五万零四百三十/五万零四百三
十の位とのその一個大きい百の位がゼロでなく、後ろが全てゼロのため、”十”を省略して言うことができる
- 10300→一万零三百
百の位はゼロではないが、その一個大きい千の位がゼロのため、一万零三とはならない - 10030→一万零三十
十の位はゼロではないが、その一個大きい百の位がゼロのため、一万零三とはならない
これらを省略しようとすると、全て「一万零三」になって「10003」との区別がつかなくなるから省略できません。
逆に、桁数が増えても「千の位、百の位、十の位とその一個大きい(一個左の)位がゼロでなく、その後ろが全てゼロ」という条件さえ満たしていれば省略が可能です。
【例】
・100,320→十万零三百二十/十万零三百二
・20,204,300→两千零二十万四千三百/两千零二十万四千三
ただ、省略は「カジュアルな会話」であるという条件もあるので、6桁以上ある数字は5桁までの数字に比べてそもそも日常生活で使う頻度が低く、あくまで理論上省略が可能であり、実際にこのように言うことは少ないです。
ちなみに、「4320万」のように後ろに更に「億」や「万」の単位が来る場合は「四千三百二十万」とのみ読むことができ、「四千三百二万」とは読みません。
・43,200,000→四千三百二十万
・3,200,000→三百二十万
💡理解度チェック
以下の数字の読み方を教えてください。全部で5問出題します。
問題①
「35624」
「sān wàn wǔ qiān liù bǎi èr shí sì」
問題②
「50300」
「wǔ wàn líng sān bǎi」
問題③
「60508」
「liù wàn líng wǔ bǎi líng bā」
問題④
「90010」
「jiǔ wàn líng yī shí」
問題⑤
「35000」
「sān wàn wǔ qiān」or「sān wàn wǔ」
実はこれまでの知識で、5桁以上の大きな数字も言えるようになってます。
どういうことかというと、例えば「35億4970万6345」と言いたい場合、まず35の言い方は大丈夫ですよね?「さん」「じゅう」「ご」と言うので三十五(sān shí wǔ)。
それに億という中国語の「亿(yì)」をつけて「三十五亿(sān shí wǔ yì)」にします。その後、4970万ももう言えますね。四千九百七十万(sì qiān jiǔ bǎi qī shí wàn)。最後に6345なので、六千三百四十五(liù qiān sān bǎi sì shí wǔ)
三十五亿四千九百七十万六千三百四十五(sān shí wǔ yì sì qiān jiǔ bǎi qī shí wàn liù qiān sān bǎi sì shí wǔ)と言えばOKです。
ちなみに、1の位だけゼロの「4970」は単体で読むときは「 sì qiān jiǔ bǎi qī shí」以外に「 sì qiān jiǔ bǎi qī」とも読めますが、その後ろに「万」などの単位が来るときは「 sì qiān jiǔ bǎi qī shí」としか読めません。
ちょっと応用編の理解度チェックをやってみましょう
💡理解度チェック
以下の数字の読み方を教えてください。
問題
「60億3502万6315」
ヒント:「億」は「亿(yì)」と言います。
「liù shí yì sān qiān wǔ bǎi líng èr wàn liù qiān sān bǎi yī shí wǔ」
金額、住所、郵便番号、電話番号の読み方
ここまで数字の言い方を解説してきましたが、ここからは金額、住所、電話番号の言い方を説明していきます。
金額の読み方
中国の通貨は「人民元(rén mín yuán)」と言い、「元(yuán)」「角(jiǎo)」「分(fēn)」という三つの単位を使います。
それぞれの換算レートは1元=10角=100分、1角=10分です。
「元」「角」は正式名で、日常生活では「块(kuài)(=元)」「毛(máo)(=角)」がよく使われます。
両方覚えないといけないのでちょっと大変ですよね。
金額を読むときは、数字と単位を順に言います。
カジュアルな会話では、「〇块〇毛(◯kuài◯máo」の場合に限り、「毛(máo)」を省略して言うことも可能です。
【例】
・1块5毛 → 一块五毛(yí kuài wǔ máo) → (毛を省略して) 一块五(yí kuài wǔ)
「角/毛(jiǎo/máo)」「分(fēn)」を使わずに、小数点で表現することも可能です。小数点は「点(diǎn)」と読み、小数点の後の数字は一つずつ読みます。
【例】
・1.35元 → 一点三五元(yī diǎn sān wǔ yuán)
また、「それだけのお金」という意味で、金額の後に「钱(qián)」を入れることがあります。
【例】
・一元钱(yì yuán qián)(1元のお金)
・五角钱(wǔ jiǎo qián)(五角のお金)
このような表現は「どこどこにどれぐらいのお金がある」「私はこのぐらいの金を持っている」という場合によく使います。
【例】
・我有十块钱(wǒ yǒu shí kuài qián)。(私は10元のお金を持っている)
・这里有五毛钱(zhè lǐ yǒu wǔ máo qián)。(ここに5角のお金がある)
「大写数字(dà xiě shù zì)」について、これは日本語の「大字(だいじ)」のことで、税務関係の書類や正式な領収書など、文字が改変されることが絶対に許されない場合に使うものですね。普段自分で使うことはほぼ無いかと思いますが、税金関係の書類や正式に発行される領収書などで使われることがあるので、一応一覧で見ておきましょう。
一 | 壹 | yī |
二 | 贰 | èr |
三 | 叁 | sān |
四 | 肆 | sì |
五 | 伍 | wǔ |
六 | 陆 | liù |
七 | 柒 | qī |
八 | 捌 | bā |
九 | 玖 | jiǔ |
十 | 拾 | shí |
百 | 佰 | bǎi |
千 | 仟 | qiān |
万 | 萬 | wàn |
【例】
・13456 → 壹萬叁仟肆佰伍拾陆(読み方:一万三千四百五十六 / yí wàn sān qiān sì bǎi wǔ shí liù)
日本語の大字とすごく似ていますよね。と言っても、私は日本の大字もあまり正確に把握できてないので、ザックリと似てるな~くらいですけど。
この他、数字ではありませんが、人民元の単位である「元(yuán)」にも正式な書き方で「圆(yuán)」というのがあります。これも単位が改ざんされたら困る場面に使われることがあります。
また、金額の最後に「整(zhěng)」あるいは「正(zhèng)」というのが書かれてることがあるのですが、これは「〜ちょうど」という意味です。
「1000元ちょうど」であればこんな感じです。
【例】
・壹千圆整/一千元整(yì qiān yuán zhěng)
・壹千圆正/一千元正(yì qiān yuán zhèng)
意味:1000元ちょうど
この「~整」は会話でも時々使い、例えば会計の時に以下のような表現を聞くことがあります。
・收您一千元整(shōu nín yì qiān yuán zhěng)。(千元ちょうど頂戴します)
💡理解度チェック
以下の質問に答えてください。全部で4問出題します。
問題①
「1元3角5分」の読み方は?
「yì yuán sān jiǎo wǔ fēn」
問題②
「4.25元」の読み方は?
「sì diǎn èr wǔ yuán」
問題③
「6块8毛」の読み方は?
「liù kuài bā máo」
問題④
「3块5」の意味と読み方は?
意味:「3块5毛」or「3元5角」or「3.5元」
読み方:「sān kuài wǔ」
住所の読み方
続いて住所についても説明します。住所は基本的に以下の順番で表されます。
国名→省名 → 市町村名 → 区名 → 通り名 → 番号 → 団地名 → 棟番号 → 部屋番号
【例】
中华人民共和国广东省广州市天河区燕岭路〇〇号〇〇小区〇栋〇〇室
(zhōng huá rén mín gòng hé guó guǎng dōng shěng guǎng zhōu shì tiān hé qū yàn líng lù◯◯hào◯◯xiǎo qū◯dòng◯◯shì)
もちろん、全ての住所がこれらの要素を全部含んでいるわけではなく、特に国と省はよく省略されます。
ちなみに、小区(xiǎo qū)は中国特有の区画なので相当する日本語はありませんが、大雑把に言うと「団地」に近いイメージです。ドラマなどを見ると良く出てきます。
棟番号は例では「栋(dòng)」を使っていますが、「楼(lóu)」を使うところもあります。
北京市や重慶市など、直轄市と言って名前は「〇〇市(shì)」であるものの、省に相当するものもあります。これらの市の住所の場合は省名は言う必要がなく市名だけ言えばOKです。
【例】
北京市海淀区学院路〇〇号〇〇小区〇楼〇〇室
(běi jīng shì hǎi diàn qū xué yuàn lù◯◯hào◯◯xiǎo qū◯lóu◯◯shì)
住所に含まれる数字は「〇〇室」という部屋番号を除き、まとまった数字として読み、
「〇〇室」の数字は一文字ずつ読みます。ちなみに、日本語では〇〇号室と言いますが、中国語では〇〇室と言います
部屋番号の場合の「1」は「7」と混同されることが少ないので、普通に「yī」と読まれる事が多いですが、間違いを避けるために「yāo」と読んでも構いません。
・四零一→sì líng yī/sì líng yāo(どちらでもOK)
💡理解度チェック
以下の質問に答えてください。全部で2問出題します。
問題①
「15号」や「15栋」「15楼」の「15」の読み方は?
「shí wǔ」
問題②
「501号室」の中国語とその読み方は?
中国語:「501室」
読み方:「wǔ líng yī shì」
郵便番号の読み方
郵便番号は中国語で「邮政编码(yóu zhèng biān mǎ)」、略して「邮编(yóu biān)」と言います。読み方は日本と同じで順を追って一つずつ読みます。
ただ、郵便番号の「1」は「7」と混同されないように特別に「yāo」と読むことが多いです。
本来は「yī líng líng líng qī yī」と読みますが、「1」を「7」と混同されるのを防ぐため「yāo líng líng líng qī yāo」と読むことが多いです。また、郵便番号は「100-071(yāo líng líng (間をおいて) líng qī yāo)」のように3桁ずつ読むのが普通です。
💡理解度チェック
以下の郵便番号の読み方を教えてください。全部で2問出題します。
問題①
「510082」
「wǔ yāo líng líng bā èr」
問題②
「100023」
「yāo líng líng líng èr sān」
電話番号の読み方
電話番号は郵便番号と同じように数字を順を追って一つずつ読みます。「7」との混同防止のため「1」を「yāo」と読むのも同じです。
電話番号は通常10桁あるので、読み上げの際は「3-4-4」のようにハイフンのところで少し間をおいて読みます。
💡 理解度チェック
以下の電話番号の読み方を教えてください。全部で2問出題します。
問題①
「138-4567-5678」
「yāo sān bā sì wǔ liù qī wǔ liù qī bā」
問題②
「185-6545-5688」
「yāo bā wǔ liù wǔ sì wǔ wǔ liù bā bā」
お疲れ様でした!今回は数字の言い方を学びました。
- 0~10の基本の数字
- 大きな数字
- 金額の言い方
- 住所・郵便番号の言い方
- 電話番号の言い方
と実際に使うことが多い表現についても理解できたかと思います。
ただ、一回で完璧に覚えて使いこなすのはなかなか難しいので、この記事を繰り返し見てしっかり自分のものにしていきましょう。
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1~10は読めるけど、3億3872万4200とか、大きい数字になると読めないということはありませんか?今回は、数字の基本から大きい数字まで、中国語の数字の言い方について細かく解説していきます。