こんにちは、中国語コーチングthe courageでコーチをしている伊地知(@taroijichi)です。
今までカリキュラム作成のために100冊以上の文法書に目を通してきましたが、そうした経験も元に、みなさんが「買ってみたいけど、どんなテキストなんだろう」と気になるテキストについて、私も気になるので、レビューをしていきたいと思います。
おすすめの文法書についてはこちらの動画をご覧ください。
今回レビューするのはこちらです!
なるべく詳細を書いたつもりですが、他にも知りたいことなどあればぜひお気軽にご連絡ください。それでは早速見ていきましょう!
どんなテキスト(教科書)なの?
中国語のネイティブはどう考えているのか、そうした認知の違いを大切にしているテキストです。
このテキストを読んですごく感じたのは、もしこのテキストの内容をしっかり読み込めば、自分の今の見ている・考えている世界とはまた別の、中国語の世界を発見することができて、そうすることで、例えばですが、英語の勉強をしようなどと思った時にも、「きっと英語には英語の世界があるんだ」というように、より学びやすくなる。そんなテキストだと感じました。
もし今まで先生なんかに「ネイティブの感覚を大切にね」と言われたことがあるけど、どうしてもピンと来なかったという方は復習も兼ねて読むときっと新しい視点が手に入ると思います。
この辺のコンセプトについては、出版社のnoteに「はじめに」部分が公開されているので、ぜひご覧ください。これ読むだけでも価値があると思います。
特徴①丁寧で網羅的な文法解説
話すための思考が身につく! 中国語文法講義は本当にゼロからはじまり、結果補語・方向補語など、HSK4級レベルの文を正確に理解するのに必要な知識が全て網羅されています。しかも、少し小難しくなりそうな主述述語文なども、“主題”というテーマの考え方で説明してくれるなど、わかりやすい表現なので、少し文法苦手と感じる方も安心です。
また、意外と触れられることが少ない“的”の後ろには名詞(ものなど)が隠れているという考え方などまで丁寧に書かれています。実はこういう視点が無いせいで文を正確に理解できないという方を多く見てきていますが、このテキストをしっかりと読み込めば、そうした心配もなくなります。
特徴②ネイティブの視点・思考での説明
話すための思考が身につく! 中国語文法講義の著者は中国語ネイティブです。しかし、感覚でただ説明しているのではなく特徴①の通り、わかりやすい文法の説明があり、そのうえで、こういう例文はネイティブでも文脈がなければわからないというような、ネイティブ視点も入ってます。(こういうのは私のような日本人の場合、結構いちいちネイティブに確認するので、すでにそれが盛り込まれているという感じですごく有り難いです)
また、ところどころにイラストや線表があります。これはただ可愛いというものではなくて、ネイティブの頭の中を見ているような工夫があり、他のテキストでは理解しにくいこともある“在”と“着”のイメージの違いなどが理解がしやすいです。(写真とビデオという言い方をしてくれるなど、やはり説明そのものもわかりやすいです)
特徴③例文豊富で音声付き!
話すための思考が身につく! 中国語文法講義は、用例として多くの例文が掲載されていて、かつそれぞれに音声がついています。音声はアスク出版のページからダウンロードが可能です。例文だけでなく、方向補語だけの箇所にもその音声がついているなど、「え、これも音声あるの?」という感じで“話せる”へのこだわりなのかなと思います。(音声ファイル6000以上あります、すごい…)
おすすめのレベルと効果的な勉強法
ここではおすすめのレベルと、このテキストを使った勉強法について説明します。
こんな人におすすめ
このテキストはこんな人におすすめです。
- 少しだけ中国語を勉強したことがある人(入門書を1冊程度)
- 自分の中国語はどうもネイティブらしくないと感じている人
- 文法を体系的に学びたいけど分厚い文法書はコワイという人
効果的な勉強法
今まで、中国語を少し勉強したことがある。でも文法には自信がない。
かと言って分厚い文法書を読むのは多分無理だし抵抗がある。
そんな方には今までちょうど良いボリューム感の『ステップ100』をおすすめしてきていたのですが、イラストなども使ってよりネイティブの思考に沿って理解をしたい方にはこちらの話すための思考が身につく! 中国語文法講義がおすすめです。
発音練習のページもありますが、発音特化のテキストではないので、発音については「日本人のための 中国語発音完全教本」などで学び、それと並行して、こちらのテキストを使って文法を学びましょう。
もし1日1時間以上の学習時間を確保できるようであれば、最初に全体像を掴むと良いので、完全に理解できていないくても良いので、1週間程度で全体を読んで、その後、また最初に戻りLesson1つ1つを読み込み、かつ各Lessonの用例(例文)は音源を聞きながら音読までして落とし込むと良さそうです。(その後音声だけ聞いて、リスニングの確認などもできると良いですが、トラック分けがそれ用にはなっていないので、その場合は、自分で用例の箇所だけを聞くなどの工夫をしながらになるかもしれません)
64Lessonに加えて、一歩踏み込んだ説明が書かれたSpecial Lessonやコラムなどもありますが、集中して1日5Lesson進めると約2週間で全体を終えられるので、その後さらに1週間などかけて苦手な箇所の復習をするなどしてみてください。
すでに少し中国語をやったことがあるという方であれば、約1ヶ月などで、今までの復習をしながら、更に理解を深めることができます。
迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。