こんにちは、中国語コーチングthe courageでコーチをしている伊地知(@taroijichi)です。
今までカリキュラム作成のために100冊以上の文法書に目を通してきましたが、そうした経験も元に、みなさんが「買ってみたいけど、どんなテキストなんだろう」と気になるテキストについて、私も気になるので、レビューをしていきたいと思います。
おすすめの文法書についてはこちらの動画をご覧ください。
今回レビューするのはこちらです!
なるべく詳細を書いたつもりですが、他にも知りたいことなどあればぜひお気軽にご連絡ください。それでは早速見ていきましょう!
どんなテキスト(教科書)なの?
北京語言大学という、外国人向けに中国語を教える大学として最も権威があると言える大学が作成した教材です。中国に語学留学に行くと、その大学でこのテキストが使われているということもあるようです。
また、外国人(中国語を母語としない人)に中国語を教えることを念頭に置いたテキストで、教える先生に向けての教え方についての記載もあります。
そうした理由からか、多くの中国語教室でもこのテキストを採用しています。特にネイティブの先生が教える場合に多いように感じます。
特徴①学習しやすいように(先生が教えやすいように)考えられた構成
新訳第3版 中国語会話301(上) は大きく以下の6つの要素で構成されています。
- 基本文
- 新出単語
- 会話文
- 入れ替え練習
- 文法
- 練習
音源としてはCDが必要で、別売りになっています。(なぜか1だけ付属していて、2と3は別で購入というシステムです)
そして、冒頭で「お使いになる先生方へ」という項目があり、学習の順番として「新出単語」→「基本文」・「会話」・「入れ替え練習」・「練習」の順に進めること、「文法」は都度教えること、という進め方を推奨しており、学習者が効率よく学べるように考えられています。
特徴②原文と日本語訳が併記されている
新訳第3版 中国語会話301(上) は日本人向けではなく、中国語で中国語を教えるテキストを日本語訳したものです。
そのため、文法項目やその説明文は中国語の原文と、その日本語訳が併記されています。
これは、この文法用語は中国語で何て表現するんだろうという興味喚起にもつながりますし、実際に中国で使われているテキストを使用しているという高揚感も得られますよね。ちょっとした留学気分を味わうことができるかと思います。
特徴③会話形式で文法を学ぶことができる
タイトルが 新訳第3版 中国語会話301(上) となっているだけあるのですが、全ての課が会話形式で学ぶようになっています。
ただ、会話を楽しむだけでなく、しっかりと文法項目が含まれた会話文になっていて、文法の説明も詳しいので、会話形式で文法を学べるという点はとても良い特徴だと感じます。
具体的な内容としてはこの(上)のテキストだけでも「兼語文」や「程度補語」など、HSKで言うと3級から4級にかけての内容まで含まれています。
もっとこうだったら良いのに
これは良し悪しですが、このテキストは「教える先生がいること」を前提に作られているように感じます。
つまり独学用ではなく、都度都度先生が文法解説などを行うことが前提なので、独学をする場合には少し説明不足を感じたりするかと思います。
また、日本人向けのテキストではないので、日本人の学習者が躓きやすいポイントなどが考慮された内容にはなっていないので、日本語の感覚との違いなどは含まれていません。
おすすめのレベルと効果的な勉強法(スケジュール例付き)
ここではおすすめのレベルと、このテキストを使った勉強法について説明します。
こんな人におすすめ
このテキストはこんな人におすすめです。
- これから中国語学び始めようという方
- 会話形式で文法を学びたい方
- 中国語の先生との教材選びで悩んでいる方
- 中国語学習の権威的な大学の教材に興味がある方
中国語教室に行ったらこのテキストを指定されたという方も多いかと思います。その場合は強いこだわりがない限りこのテキストを使うことで問題無いかと思います。
効果的な勉強法
the courageではHSK6級合格までの最短カリキュラムを考えるため、途中でこのテキストを組み込むということは無いかと思いますが、例えばオンライン中国語会話でネイティブの先生とトレーニングをしている方が、何もテキストが無いと不安という場合などにはこちらのテキストをおすすめします。中国語での説明もあるので、日本語に不安がある先生でも安心して教えられると思います。
新出単語のチェック
まず新出単語を確認し、その意味を一度覚えます。完全に覚えきれなくても、後で文章として再度インプットするので、ここでは80%ほどの暗記で良いです。
単語暗記についてはこちらをご覧ください↓
基本文・会話
基本文と会話を、必ず音源を聞いて、正しい音を真似するように声に出します。
ただ声に出すだけでなく、その文の意味を意識しながら発声するようにしましょう。
また、会話文についてはロールプレイのようなつもりで、少し感情を入れて読むことを意識しましょう。
それほど長い文章ではないので、頑張って暗記して、チラ見のみOKとして文を言えるように仕上げるのも効果的です。
音読をする際、スピードが速すぎて真似ができないということがあるかと思います。その場合は再生スピードを変えるアプリを活用してみてください。
練習問題
最後に練習問題を解いて、ただ正解ができるだけでなく、その問題を使って誰かに教えてあげられるかどうかという基準で勉強してみてください。教えられるレベルではじめて本当に定着したと言えます。
より具体的に言うと、「正解はこれ!」と言えることに加え、「なぜこれが正解になるかというとね~~~」ということが言えればOKだと考えてください。
スケジュール例
全部で20課まであるので、1日1時間で1課進めるとして、20日間で終える、その後苦手箇所の復習をすると考えても、1ヵ月以内には終えるのが良いかと思います。それ以上にしてしまうと、すこし間延びしてしまいそうです。ただ、リスニングについては1ヵ月で終えるのは難しいので、あくまでも理解は1ヵ月以内で終えて、リスニングトレーニングは継続して3ヵ月以内などを目安に進めるのが良いかと思います。
迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
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