中国語の勉強をしていると、発音で「あれ?ピンイン表記と読み方が違くないか?」と思う場合があります。ピンインは音を頑張って記号で表しているだけなので、どうしても限界があり、表記と音がずれることがあります。
ちなみに、単純に表記のルールとして、読み方と書き方が違うというものもありますので、こちらの表記のルールも併せてご覧いただくとより理解が深まります。
今回は質問の多い「an」は「アン」と読むのか「エン」と読むのかについて説明します。
なお、実際にはカタカナでは表しにくく、実際には「ア寄り」「エ寄り」などの表現が良いのですが、この発音に関してはカタカナ読みでも十分伝わるということと、ピンインもカタカナも同じく記号の1つでしかないので、ここではわかりやすさを優先してカタカナで「ア」や「エ」と表記します。
anはエンと読むの?
「an」は「アン」と読む時と、「エン」と読む時の2パターンがあります。「ang」は「アン」のみです。
anをエンと読むときはどんな時?
「an」の前に違う母音が来ることで、口を大きく開くのが難しくなる時、具体的には「an」の前に「i」や「ü」が来た時にはエンと読まれます。
ここでピンイン表記として注意しないといけないのですが、ianはyanと表記、üanはyuanと表記されるので、「yan」と「yuan」も「エン」と読むことになります。
何でエンになるの?
本当は「an」は「アン」と発音したいのですが、前に口を大きく開けにくい母音がついている時、そこから大きく口を開く「a」をしっかりと「ア」と発音してから舌を上にくっつける「n」に持っていくのは負担なので、もっと楽な発音にするために、結果として「a」が「エ」に近い音で発音されます。
以下の「アン」と発音されるケースを確認すると少しわかりやすいかと思います。全て「a」をのびのび大きく発音できる時です。
改めて「a」が「エ」になる条件としては、最後に舌を上につける「n」があること、そして「a」の前には口を大きく開けにくい母音「i」や「ü」があり「ア」と大きくハッキリ発音しにくいことです。つまり、これらが崩れると「ア」に近い音になります。
具体的には、ものすごくゆ〜っくりハッキリ読み上げる時、また話し手が「n」と「ng」を区別せず、最後が「ng」で読まれるときなども「ア」に近い音になると考えられます。
動画でも説明しているので、参考にしてみてください。
最後に
今回は「an」が「エン」と読まれる時と、その理由について説明をしましたが、これはあくまでも”標準語ではこうなんだ”と考えると良いです。地域差があったり、そう発音しないネイティブがいるかもしれませんが、自分が話すときは特に理由がなければそれらを真似する必要もないですし、混乱してしまう必要もないので、落ち着いてルールを確認しながら発音練習をしていきましょう。
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・前に他の母音がなく、単体の「an」だったり、子音とセットの「an」の時
・前に母音があってもその母音が口を比較的大きく開けやすい母音の時
・後ろがangで舌を上に付けなくて良い時
・最後を儿化して舌を上に付けなくて良い時