この記事では
- 外来語とは
- 中国語の外来語を分類
- 中国語の外来語一覧をクイズ形式で紹介
- 中国語の外来語をYou Tube動画で解説
について紹介しています。
外国から入ってきた言葉、いわゆる外来語についてはいくつかパターンがあるから、ここではそのパターンについて説明します!
外来語とは
もともと自国にその概念がなくて、外国から入ってきた言葉のことを外来語と言います。今の日本で考えると、外来語はほとんど、その言葉の音をカタカナで表してるので「カタカナ語=外来語」だと考えるとわかりやすいです。
身の回りのカタカナの言葉を考えてみてください。
パソコン、スピーカー、コップ、マクドナルド、セーター、ジャケット、、、
キリがないくらいに出てきますね。
これらは全て外来語です。
中国語の外来語を分類
では、こうしたカタカナの無い中国語では、外来語はどう表現しているのでしょうか?いくつかパターンがあるので、それぞれをみてみましょう!
音を採用!音訳(音译)パターン
まずは、元の単語の音を聞いて、中国語の漢字の中から、その音に近い発音の漢字をあてて、カタカナのように使う音訳パターンです。
先に例を見た方がわかりやすいかと思います。
咖啡(kā fēi)カーフェイー
沙发(shā fā)シャーファー
麦当劳(Mài dāng láo)マイダンラオ
どうでしょうか?それぞれの意味はわかりますか?
上から、コーヒー、ソファー、マクドナルド、を表してます。漢字を見ても意味がわかりませんが、音を聞くとなるほど、coffee、sofa、McDonald’s とよく似ていますよね。
もし意味で作るなら、、、
coffeeは黒苦汁とかにしてしまいそうですね。
うーん、私なら黒旨汁かなあ、、、
意味を採用!意訳(意译)パターン
2つ目のパターンは、元の単語の意味を考えて、それにあう意味の漢字をあてて作ったパターンです。
こちらも例を見てみましょう。
快餐(kuài cān)クゥアイツァン
电脑(diàn nǎo)ディエンナオ
手机(shǒu jī)ショウジー
これらは音から推測するのは難しいと思うので、漢字の意味から考えてみてください。クイズのようでちょっと楽しいですよね。
「快」は中国語では「速い」という意味です。そして「餐」は「ご飯」なので、「速いご飯」で「ファーストフード」のことです。
「电脑」は日本語の漢字では「電脳」で、パソコンのことです。
「手机」の「机」は中国語では「機械」のことを表すので、「手の機械」で携帯電話を表します。
面白い面白い!さっき作った架空の中国語「coffee=黒苦汁」パターンですね!なんの単語なのか当てるのが楽しくなります!
音と意味の合わせ技(音译加意译)パターン
3つ目のパターンとして、音と意味両方を使っているパターンを紹介します。
音と意味の合わせ技
例えば「星巴克(Xīng bā kè)」この意味は何かわかりますか?
「星」はそのまま「スター」の意味です。
そして「巴克」に意味はなく、音としては「bā kè(バークァ)」という音です。
つまり「Star bucks」のことですね。
ジャンル付
合わせ技にのもう1つのパターンとして、音で作りつつ、そのジャンルを意味でつけるというパターンもあります。代表的なのが「美国(Měi guó)」=「アメリカ」です。
最初の「美(měi)」については「America」の発音からつけられていますが、後ろの「国」は、ちなみに国のことですよ、とその単語のジャンルを表しています。
他にも「啤酒(pí jiǔ)」=「ビール」なんかも同じように「啤(pí)」で「beer」の音を表しながら、酒ですよ、と後ろにジャンルをつけています。
日本の「パイタンスープ」なんかも作り方としてはちょっと似てます。「白汤(bái tāng)」パイタンですでに白いスープの意味があるんですが、その音はそのままに、音だけでは日本人は意味がよくわからないので、後にまた「スープ」をつけてるパターンです。
音と意味兼ね備え
3つ目のパターンは「音」と「意味」を兼ね備えたパターンです。
代表例は「可口可乐(Kě kǒu kě lè)」=「コカコーラ」です。
Kě kǒu kě lè=コカコーラですよね?
これは「音」から作ってるんじゃないですか?
そう、音からコカコーラを想像できますよね。ただ、それだけでなくて、漢字を見てみると、「可口可楽」は「口にすべし、楽しむべし」と読めるので、意味も通じるようになってるんです。
す、すごい、、、
coffeeとか、「苦黑(kǔ hēi)クーヘイー」とか、ちょっと考えちゃいました。こんな単語無いですけどね。
逆輸入の隠れ外来語パターン
最後に、今までは中国に無い概念が入ってきたときに、それをどう表現するかを説明してきましたが、もしその「中国に無い概念」がすでに漢字になっていたらどうでしょうか?
つまり、日本から漢字で入ってきた外来語というのもあるんです。
正確にいうと、近代日本が欧米から取り入れた新しい概念を頑張って日本語化して、それを中国語が取り入れたという日本語借用パターンもあるんです。「経済」「文化」「哲学」などの単語がその代表例です。
なるほど、昔の日本は何でもかんでもカタカナにしたんじゃなくて、意味から新しい日本語を作ってたんですね。そして、漢字を輸入した中国に今度はこれらの単語を輸出したと、なるほどなるほど。
中国語の外来語一覧をクイズ形式で紹介
さて、これらは何かわかりますか?
⻨当劳 | mài dāng láo |
摩斯汉堡 | mó sī hàn bǎo |
乐天利 | lè tiān lì |
汉堡王 | hàn bǎo wáng |
正解はこちら👇
⻨当劳 | mài dāng láo | マクドナルド |
摩斯汉堡 | mó sī hàn bǎo | モスバーガー |
乐天利 | lè tiān lì | ロッテリア |
汉堡王 | hàn bǎo wáng | バーガーキング |
汉堡王 なんかは前半の汉堡は音で、最後の王は意味なので、星巴克(スタバ)同様に合わせ技タイプですね。
で、ロッテリアから想像がつく人もいるかもしれませんが、ロッテは乐天(楽天)と言います。
なのでいわゆる日本の楽天は「日本乐天」とか「乐天市场」という表記をしないといけないようです。
ではこちらはどうでしょうか?
⾕歌 | gǔ gē |
苹果 | píng guǒ |
脸书 | liǎn shū |
亚马逊 | yà mǎ xùn |
正解はこちら👇
⾕歌 | gǔ gē | グーグル |
苹果 | píng guǒ | アップル |
脸书 | liǎn shū | フェイスブック |
亚马逊 | yà mǎ xùn | アマゾン |
いわゆるGAFAと言われる世界の主要IT企業です。苹果はそのまま「りんご」でアップルのこと、脸书の意味は「顔本」なので、思い切り意味でフェイスブックとなります。
最後にもう少しだけ
东陶 | dōng táo |
松下 | sōng xià |
こちらはすでに日本では馴染みがないか、あるいは今後馴染みが薄くなるであろうもともとの漢字名が残っているものです。
正解はこちら👇
东陶 | dōng táo | TOTO |
松下 | sōng xià | パナソニック |
TOTOはもともとは東洋陶器という名前でしたが、今はもうTOTOでしか知らない人の方が多かったり、松下電器もすでに社名変更でPanasonicに変わっているので、今後松下という名前が日本でどれくらい残るかわかりませんが、中国では日本以上に残りそうですね。
YouTube動画でも解説
これらの説明についてYouTubeでも解説してますので、もしよろしければご覧ください!
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中国語は基本的に全て漢字で表現されますよね?外国から入ってきた言葉、例えばパソコンとか、あと外国人の名前はどのように表すんですか?