中国の街を歩いていると色々な看板や標語、広告などを目にします。
フラーっと通り過ぎてしまえば何てことはないものですし、特に注意を払わなくても生活上で困るというものでもありません。
ただ、こうした言葉たちは短いフレーズでギュッと内容を詰めて伝えることを目的にしてるので、実は結構面白い表現をしていたりします。
そこで、この記事では実際に中国の街中で見つけた看板・標語・広告などの中から個人的に面白いと感じた表現を紹介したいと思います。(少しずつ更新し、増やしていくつもりです)
写真を送ってくれた中国在住の仲間には本当に感謝しています。少しでもこの記事が中国語学習者や中国語に興味のある方への楽しい時間の提供に繋がれば嬉しいです。
PCR検査場での貼り紙
白い柱に貼られた紙に書かれているフレーズ、見えますか?
头伸过来说“啊”
直訳:頭を伸ばして来て「あ」と言え
つまり「顎を上げて、近づいて、「あ」と言ってください」ということですね。
漢字を使って短く的確にやるべきことを表現しています。
他にも大きく口を開けたスタンプ画像を使い、以下のような表現をしているものもあります。
啊成这样子做核酸会更快哟!
この“成”は結果補語で、普通動詞の後ろに置いて、「動作の結果~になる」ということを表します
“写成这样了。”=「書いた結果こんな感じになっちゃった。」
という感じですね。
つまり、ここでは“啊”という声を動詞のように使い
「あー」してこんな感じにしたら、DNA検査はより速くなるよ~
と表現してます。
結果補語についての詳細はこちらをご覧ください。
携帯グッズを売っているお店の広告
こちらは携帯グッズを売っているお店の広告文句です。
卖一件 亏一件
“买一 送一”というフレーズを聞いたことがある方もいるかも知れませんが、これは1つ買ったら(“买一”したら)もう1つプレゼントする(“送一”する)という意味ですが、今回の“卖一件 亏一件”は、売り手が1つ売ったら(“卖一件”したら)、1つ分損する(“亏一件”する)、その分割引しているという意味で使われてます。
英語ではすでに出てきた名詞について、それそのものを指すのに“one”を使ったりしますが、こうした“买一 送一”や“卖一件 亏一件”の後半の“一”は前半と同一のものを指しているわけではなく、それと同等ののも・分量を指しているというのが面白いですね。
なお、ここでの“件”はモノを数える単位で、量詞(りょうし)と呼ばれるものです。量詞についての詳細はこちらをご覧ください。
図書館の「シー!」
こちらは図書館の棚に書かれたフレーズです。
子供向けなので全ての漢字にピンインが振られているという点がまず他の広告などとは違いますよね。
虚!(Xū)
これは日本語で「静かに!シー!」という時の「シー!」を表したものですね。何かÜの練習に…なるかも(?)
我爱干净!(Wǒ ài gānjìng)
これは「僕はキレイ好き!」という表現ですが、「ちゃんと片付けましょうね」と直接的な表現をしないことがあるのは日本語とも共通しますね。
リンゴの選び方マップ/シャキッ!トロッ!
これはリンゴ屋さんで、自分の好みのリンゴを確認できるマップです。
根据4个象眼找到自己喜欢的苹果
“根据”は「~に基づく」という意味なので、以下のような意味として使われています。
4つのマトリックスに基づいて自分の好きなリンゴを見つけ出そう。
そして、その4つの基準として使われているのが以下の4項目です
- 酸 suān:酸っぱい
- 甜 tián:甘い
- 脆 cuì:シャキッとしてる
- 糯 nuò:トロッとしてる
味や食感についてはこちらの記事でもまとめているので、ぜひご覧ください。
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無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
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