では、台湾の大学への入学はいつなのでしょうか?授業の言語は中国語だけなのでしょうか?また、台湾留学のための具体的な手続きはどのようにすればいいのでしょうか?
この記事では
- 台湾の大学の入学時期や卒業までの年数
- 台湾の大学に留学するメリット
- 台湾の大学に留学するために必要な中国語力
などについて質疑応答形式で解説していきます。
台湾の大学の基礎情報
台湾の大学の入学はいつなんですか?
台湾の大学の入学時期は「9月」です。それに伴い、入学手続きや試験なども、日本と半年ずれています。台湾への留学を検討している場合は、入学手続きの開始時期なども注意が必要ですね。
台湾の大学は何年間なんでしょうか?
日本と同様、学士課程は4年間で卒業です。ちなみに、台湾の大学は前期後期の2学期制です。前期は9月~1月、後期は2月〜6月となっています。
台湾の大学の授業は、何語で開講してるんですか?
台湾の大学では、授業はほとんど中国語です。また、教科書などで使用されている文字は中国大陸とは異なる「繁体字」が使用されています。
留学生のための中国語の授業では、媒介語として英語が使われ、テキストにも英語が使われている場合もあります。
ということは、授業の一部も英語ですか?
授業は基本的に、中国語がメインです。もちろん、英語学科など、英語を学ぶ環境があれば、英語を聞く機会がたくさんあるでしょうね。
台湾の大学留学がおすすめな理由・メリット
台湾留学のメリットって何ですか?
なんといっても、学費が安いことがメリットでしょう。その他にも、温暖で治安のいい台湾は、生活もしやすく、留学生活も楽しめるという点もメリットです。一つずつ紹介しますね。
学費が安い
日本と同様に、台湾も国立大学と私立大学があります。やはり、国立大のほうが私立大よりもリーズナブルです。具体的には、一年間の学費は、国立大で35万円、私立大だと45万円程度です。
私立大は、日本に比べると少し高いですが、それでも日本に比べるリーズナブルなのはかなり魅力的ですね。
治安が良い
台湾は全体に治安が安定しています。通常人が出歩く時間に、学生生活を送るぶんには、治安を心配することはないように思います。
私自身台湾で生活していて、スリやひったくりなどにあったことも、目にしたこともありませんでした。
親日国
台湾は親日国としても有名です。台湾の若者たちの中には、日本のカルチャーに親しみを感じている人も多く、台湾留学中に日本人であることがデメリットになるような場面はほぼないと思います。
日本への帰国が簡単
台湾は日本とも近く、飛行機での移動も東京・台北間なら3時間程度と近いです。また、沖縄や九州からだと1時間程度です。中国語に慣れてくれば、海外という感覚すらあまりなく留学生活を続けられますね。
アルバイトができる
学生ビザや、ワーキングホリデーのビザなら、アルバイトも可能です。アルバイトができれば、経済的にもいくらか助かりますね。また、アルバイトを通して、現地の人たちとの交流も増え、中国語も進歩できますから、一石二鳥ですね。
台湾の大学留学に必要な中国語力
中国語を全然勉強したことないんですが、どれくらいのレベルだと大学に入れるんですか?
中級くらいのレベルは大学入学時に求められるようです。例えば大学の出願時に、台湾の中国語試験であるTOCFL(華語文能力測験)のB1〜Bが求められるようです。中には、A2レベルでも入学できる大学もありますが、多くはありません。
TOCFL(華語文能力測験)のBとは、だいたい中級レベルで、語彙量も2000〜5000語程度と、多くはないものの、それなりの学習時間が必要なレベル。学習時間としては、日本で720〜1920時間程度と言われています。例えば、学習時間700時間ということは、1日平均30分、中国語を勉強しても4年はかかります。1日1時間勉強しても2年はかかるわけですから、台湾留学を考えるなら、やはりきちんと中国語の勉強をする必要があります。
台湾の大学留学入学までの流れ
台湾留学をするまでには、具体的にはどれくらい準備期間が必要なんでしょうか?
9月の大学入学を目指すには、やはり年前から準備できると安心です。12月ぐらいには、各大学の募集要項が発表されますから、それまでに、中国語の学習を進め、各大学の情報を集めておく必要がありますね。その後の具体的な流れは以下になります。
1月 | 国立大学への出願が始まる |
2月 | 私立大学への出願が始まる |
3月 | 国立大学の出願締め切り |
5月 | 国立大学合格発表 |
6月 | 私立大学出願締め切り・合学発表 |
7月 | 入学許可証受領・健康診断 |
8月 | ビザの申請、航空券の購入 |
9月 | 台湾の大学へ入学 |
9月に大学にるということは、高校を卒業してから大学に入るまでに半年はあるってことですよね?
そうです。台湾への留学を考えている人の多くが、9月くらいから中国語の勉強を始めています。学校によっては、英語力の証明も必要になるため、同時に英語の勉強も始めています。台湾留学を検討中なら、とにかく早めに英語や中国語の勉強を始めたほうがいいですよ。
台湾の大学留学にかかる費用
台湾の生活は、学費以外の生活費ってどれくらいかかるんですか?
一年間の生活費は、学費以外に120万円〜300万くらいという感じです。もちろんどこに住むか、や食費などによっても、当然費用は違ってきます。
1ヶ月単位でかかる費用の目安は以下です。
- 滞在費(家賃・寮費):3〜5万円
- 生活費(食費など):4〜5万円
学費の例として・・・
- 某国立大 文系:38万円 理系:44万円
- 某私立大 文系:37万円 理系:43万円
学費は全体に理系の学部は高くなる傾向です。ただ、日本の大学と比較しても約二分の一程度という、リーズナブルな学費で大学に通うことができます。
台湾の大学の選び方
台湾の大学留学の情報が載っているサイトで調べる
だいたい、概要はわかりました!もし他にも参考になるサイトがあったら教えて欲しいです!
以下のようなサイトで、台湾の大学の情報を調べておくと、学びたいことにあわせて、行きたい大学や場所を選べますね。
日本台湾教育センター (http://tecj.tku.edu.tw/jp/)は台湾の教育部(日本の文部科学省にあたる)のホームページです。台湾留学に関する公式の情報を知ることができます。
海外留学支援サイト(https://ryugaku.jasso.go.jp/oversea_info/region/asia/taiwan/)
は日本学生支援機構(JASSO)のサイト。台湾留学に関する情報、奨学金、ビザについてもまとめられています。
河合塾の大学入試情報サイト Kei−Net(https://www.keinet.ne.jp/university/abroad/proceed/taiwan.html)
は台湾留学についてわかりやすくまとめているサイト。生活や、費用など、まずは大まかな概要を知ることができます。
台湾留学サポートセンター(https://taiwanryugaku.com/)は台湾留学をサポートする企業が作成しているサイトです。
留学専門の会社に相談する
いろいろ不安だから、留学専門の会社にも相談してみたいんですが…
そういう方もいらっしゃるので、台湾大学専門のエージェントをご紹介します。中には、合同説明会なども計画している会社もありますから、不安な点をいろいろ聞いてみるといいですね。
台湾大学進学予備校(https://tw-academy.com/)は「日本で唯一の台湾留学専門予備校」と自社のサイトで紹介しています。
留学ワールド(https://deow.jp/taiwan/)は、台湾留学に関するサポートを受けられるサイトです。
PARAGO遊学村 台湾留学支援室(https://www.papago-taiwan.com/searchschool/schools)は台湾留学や、短期滞在に関する情報やサポートを受けられるサイトです。
台湾の大学留学予備校 医仁中国語学校®(https://ijinclsoverseas.com/)は台湾正規留学を目指す方たちのために、渡航前サポートと中国語の授業を提供しています。
コロナ禍での台湾留学の状況
ただ、今のコロナの状況では、すぐに台湾に渡航するのは難しいですよね?
語学留学での渡航は認められていませんが、大学留学は募集している学校もあります。もちろん、状況は変化していますから、この点についても、留学専門のエージェントにいろいろ質問してみるといいですね。
台湾の大学・大学院正規留学生の入国許可については、台北駐日経済文化代表処(領事館のような事務所)のサイトにビザの発給状況などの情報が載せられます。まずは、最新情報をチェックしておきましょう。
希望の大学が決まっている方は、ビザ申請ができるかどうか、まず事前に電話かメールにて問い合わせるのはいかがでしょうか。
台北駐大阪経済文化弁事処のサイトhttps://www.taiwanembassy.org/jposa_ja/cat/21.html
台湾の大学留学は早めに情報を集めて準備をしよう
今後、中国語ができる人材はますます必要になってくるでしょう。また、海外での留学経験を通して、物事をもっと広い視野で見ることもできるようになりそうですね。しかも、リーズナブルで、中国語、英語などを学べる台湾留学は今注目されています。あなたにピッタリの学校や、環境が見つかるといいですね!
迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。
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無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
中華圏への留学を検討している方にとって、台湾は魅力的な留学先の一つですね。私自身、台湾で生活をしていたことがありますが、台湾は食べ物が美味しく、気候も温暖で、治安もいいので、初めて海外生活をする方にとっても比較的安心して滞在できる、おすすめの留学先です。