中国語の検定試験であるHSKが、今の6級制の試験から9級制の試験に変わる予定です。新しいHSKはHSK3.0と呼んで区別されているようです。
この6級から9級制への変更についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
まだ確かなソースがあまり無く、試験概要については不明なHSK3.0ですが、現段階でHSKの考试大纲というHSKのガイドラインではありませんが、『国际中文教育中文水平等级标准』という標準の中で単語リストが公開されています。そこで、今回はこの単語リストから見て、HSK3.0はどんな試験になりそうかということを書きたいと思います。
HSK3.0対応の単語リストをアプリで学べる“カレタン”についてはこちらをご覧ください。
HSK3.0の単語量はHSK2.0の2倍⁉
HSK2.0(=今のHSK)の語彙数が1~6級で計5,000なのに対して、HSK3.0(=新新HSK)の語彙数は1~6級では5456なので、同じ1~6級までで比較した場合には少し増えたという程度です。
ただ、HSK3.0の1~9級までだと11092単語となり、HSK2.0の倍以上です。
そして、1~6級まではだいたい同じくらいということは、新設される7~9級はそれに上乗せするような形で5456単語追加されるので、当然、その分難易度が一気に上ると予想されます。
※HSK2.0の語彙については汉语服务考试网内の「新汉语水平考试(HSK)词汇(2012年修订版)」で公開されています。
1~6級は同じくらいということは、内容も変わらないの?
1~6級までの語彙数についてはHSK2.0もHSK3.0も約5000と同じくらいですが、総数は同じでも各級の語彙数が異なり、そこからそれぞれの特徴が見えてきます。
HSK2.0は1級から難易度が倍々に上がっていく
HSK2.0は1級はわずか150単語、2級はその倍の300単語、3級はその倍と、倍々に必要な語彙数が増えていくため、各級の難易度の上がり方は激しいと言えます。
HSK3.0は最初からちょっと大変だけど難易度の傾斜はゆるやか
一方でHSK3.0は1級から500単語です。HSK2.0では150だったことを考えると相当多いです。ただ、HSK2.0では5級と6級の差は2500単語でしたが、HSK3.0では1140となっていて、難易度の上がり方は均一化傾向があると言えます。
つまり、1~6級について、現段階では変更の時期なども公式の発表は出ていませんが、内容がそのままということではなく、形式に加え、各級の難易度も変更されると予想されます。
HSK2.0とHSK3.0で必要な単語の内容は変わるの?
HSK2.0では“打篮球”という語が入っていますが、HSK3.0では“打”と“篮球”が別で記載されているなど、これを重複とするかどうかなどの問題があるので、重複の度合を明確にするのが難しいのですが、HSK3.0の1~9級でHSK2.0の1~6級の約9割はカバーしています。これはHSK3.0で語彙数が倍増しているので当然といえば当然かと思います。(約10000あるリストが約5000のリストをカバーしているので)
同じ1~6級までで比較した場合には、HSK3.0の1~6級でHSK2.0の5級までであれば8~9割をカバーしていますが、HSK2.0の6級については6割程度のカバー率という印象です。残りの4割はHSK3.0の7~9級に振り分けられているという感じですね。
なので、単語の内容は変わるのかということについて答えを出すとすると、トータルでみると大きくは変わらないので、現行の単語の勉強をやっている方も無駄にはならないので、今の単語の勉強をしっかりと進めることで問題無いかと思います。
迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
倍々なので、特に4級から5級、5級から6級と、上位級の勉強中に、その差が大きく、壁を感じたという方も多いはずです。