HSKとは?1〜6級のレベル・単語数・合格点と受験料、CEFRとの対応を中国語のプロコーチが解説

HSKとは?1〜6級のレベル・合格点・受験料(HSK2.0・現行の試験)

中国語の勉強をしていると、検定試験についても気になる方が多いかと思います。

中国語の検定試験には多くの種類があり、どれを受験すべきか悩むかと思いますが、今回は一番メジャーな試験とも言えるHSKについて、どういうレベルで、どんな問題で、受験したらどんなメリットがあるのかなど、プロの中国語コーチがその特徴や概要を解説します。

HSKの1〜6級を、まず表で見比べてみましょう。

HSK単語数合格点受験料
1級150語程度120点以上3,850円
2級300語程度120点以上5,060円
3級600語程度180点以上6,600円
4級1,200語程度180点以上7,920円
5級2,500語程度180点以上※9,900円
6級5,000語程度180点以上※11,550円

※1・2級は200点満点、3〜6級は300点満点です。5級・6級には合否の判定がなく、180点以上で「その級の能力あり」と判定されます。

※受験料は税込で、2023年5月の試験からの金額です。単語数は公式の一覧表の目安で、6級は公式の表では「5000語以上」です。情報は2026年9月時点のもので、出典は記事の最後に載せています[1][2][3]。

その他HSK以外の中国語の試験についても知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

中検のレベル 何級から受ける?日程・受験料

HSKとは

HSKは中国語の検定試験の1つで、中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関である「教育部 中外语言交流合作中心」が主催し、中国政府が認定する資格です。主催する機関は、以前の「国家汉办」などから改組され、2020年8月に今の名前になりました[4]。

ちなみに、HSKという名前は「汉语水平考试(中国語レベルテスト)」のピンインである「Hànyǔ Shuǐpíng Kǎoshì」の頭文字をとったものです。なお、成績報告に載る試験名は2023年以降「中文水平考试」と書かれていますが、HSKという呼び名も成績の効力もそのままです[4]。

HSKには大きく紙試験とネット試験があり、試験内容やレベルなどは共通ですが、受験の方式や結果発表までの時間のみが異なります。そして、ここでは紙試験を想定して紹介します。

もしネット試験について詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

HSKの特徴

HSKの大きな特徴は、次の3つです。

  • 中国政府公認の資格である
  • 世界で最も受験者が多い中国語の検定試験である
  • 世界共通基準の資格である

簡単に言うと、信頼性がありすごくメジャーな試験ということです。詳細を説明していきます。

HSKは中国政府公認の資格

先に書いたとおり、HSKは中国政府の機関が主催し、中国政府が認定する資格です[4]。

そのため、HSKの結果は、中国国内だけでなく、日本国内、そして世界中で公的な証明として活用することができます。

留学を考えたりする場合、大学から求められる中国語能力もこのHSKを指標としています。(例えばですが、北京大学や清華大学などの一流大学に行くには、5級以上のハイスコアが求められます。)

また、日本国内の企業の採用条件、昇進や中国現地法人での勤務の条件などとしても選ばれています。

HSKは世界で最も受験者が多い中国語の検定試験

HSKは世界で行われている中国語の検定試験の中でも最も受験者が多い試験です。
全世界で1,416か所以上、166の国と地域で実施され、広く認知されているため、グローバル企業を中心にHSKの導入を検討するケースが増えてきているようです。[4]

実際に私が運営する中国語コーチングスクールthe courageの受講生の多くもこのHSKを受験しています。

また、世界中の中国語学習者が受験するため、中国語を見て・聞いて、その意味が分かれば回答できるような試験内容(つまり翻訳能力は問われない)となっているのも特徴です。

HSKは世界共通基準の資格

HSKは以前は1級から11級までありましたが、CEFR(セファール=ヨーロッパ言語共通参照枠)という世界共通の基準に合わせて設計し直され、2010年に1級から6級の「新HSK」になりました。[4]

CEFR(セファール)を使うと、「僕のフランス語はCEFR(セファール)のB2だよ」「俺のイタリア語はCEFR(セファール)でC1さ、俺のイタリア語の方が君のフランス語よりもレベルが高いね。」と違う言語間のレベルがすぐにわかるというものです。

ただし、HSKの各級がCEFRのどの段にあたるかは、資料によって1段ずれています。HSK日本実施委員会は1級をA1、6級をC2として、級とCEFRを1つずつ対応させています[5]。一方、日本中国語検定協会の「難易度対応表」では、あくまで目安としてですが、4級がB1、5級がB2、6級がC1のあたりとされています[6]。

HSKCEFR(HSKの公式)CEFR(中検の表)
1級A1A1のあたり
2級A2A2〜A1
3級B1A2
4級B2B1
5級C1B2
6級C2C1

HSKの公式では4級がB2、5級がC1とされていますが、これは実態とはかなりかけ離れています。実際には、1〜2ランクほど下げて考えるほうがよいです。

中検の対応表は、ちょうど1段下げた位置になっています。英語など、ほかの言語の試験と比べるときは、この差を思い出してください。

HSKの料金

HSKは、1級から6級の6段階のレベル分けがされています。1級が最も易しく、数字が大きくなるにつれて難易度は高くなり、1級から6級に級が上がるほど、受験料も高くなっています。

HSKの級ごとの受験料は以下の通りです(税込、2023年5月の試験から)[2]。

級料金
1級3,850円
2級5,060円
3級6,600円
4級7,920円
5級9,900円
6級11,550円

HSKの受験時間

HSKは級の難易度が1級から6級に上がるにつれて受験時間も長くなります。

級ごとの受験時間は以下の通りです。午前と午後に分かれていて、受付は開始の20分前からです[2]。

級受験時間(時間帯)
1級約50分間(午後)
2級約65分間(午前)
3級約100分間(午後)
4級約115分間(午前)
5級約135分間(午後)
6級約150分間(午前)

受験をしたことがない方が見ると、中には少し長いと感じる方もいるかもしれませんが、ご自身のレベルに照らして適切な級を受験した場合、それほど時間が余ってしまうというようなことはないかと思います。

私が試験監督を行っている時も、特に6級などでは終わったので試験終了前に会場を去るという人はほとんどいないですね。

HSKの受験までの流れ

HSKの受験までの流れは、次のようになっています。

  1. HSK日本実施委員会のサイトで「マイページ」を作り、試験に申し込む(書店で買える願書を使って、郵送でも申し込める)
  2. 受験料を支払う
  3. 試験日の7日前から、マイページで受験票をダウンロードする(郵送で申し込んだ場合は、試験日の1週間前までに届く)
  4. 受験票と写真付きの身分証明書を持って、会場へ行く

申し込みはインターネットで簡単にできます。受付期間は試験ごとに決まっているので、試験日程のページで確かめておきましょう[7]。

インターネットで申し込んだ場合、受験票は郵送されません。試験日の7日前からマイページでダウンロードできるので、印刷して持っていくか、会場でスマホの画面を見せます[8]。

郵送で申し込んで、試験日の5日前になっても受験票が届かないときは、試験日の前日15時までにHSK日本実施委員会事務局(hsk@jyda.jp)へメールで連絡します。メールに書く内容は、公式の「受験当日の注意」のページに載っています[9]。

決済方法

決済方法は、インターネット申し込みの場合、次の2つから選べます[8]。

  • クレジットカード
  • コンビニ(申し込みから3日以内に入金)

郵送で申し込む場合は、書店で願書(受験案内)を買い、銀行振込で支払います[8]。

試験当日の持ち物

試験当日の持ち物は以下の通りです。当日焦らないように、必ず事前に準備しておきましょう。

  • 受験票(印刷したもの、またはスマホの画面)
  • 写真付きの身分証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
  • 筆記用具
  • 時計

受験票に顔写真を貼る必要は、2023年5月の試験からなくなりました。写真付きの身分証明書を持っていない場合は、マイページから「本人確認証」を申請して持っていきます[9]。

成績の確認

成績は、試験日の約1か月後からマイページで確認でき、成績通知書(PDF)も無料で取り出せます。紙の成績報告(原本)が必要な場合は、2025年7月の試験から別に申請が必要になり、費用は1,100円(税込)です[2]。

HSKの試験内容

ここからは、HSKの具体的な試験内容について見ていきましょう。

HSKの試験概要

HSKの試験内容は、以下の3部分で構成されていて、作文以外はマークシート形式です。

  1. リスニング(听力)
  2. リーディング(阅读)
  3. ライティング/作文(书写)

スピーキングについてはHSKKという試験で別出ししているので、HSKの中にスピーキングはありません。また、HSK1級と2級にはライティングがなく、リスニングとリーディングの2つのみです。

HSKの試験の流れ

試験は、以下の流れで行われます。

  1. リスニング(听力)
  2. リーディング(阅读)
  3. ライティング/作文(书写)

各分野で制限時間があり、制限時間内で各分野の問題を解答しなければいけません。そのため、リスニングの時に時間が余ったからといって、リーディングやライティングを解き始めることは禁止されていますし、ライティングの時に、リーディングに戻って解き直すことなども禁止されています。

受験会場の受付

受付は、試験開始の20分前から始まります。

「2級、4級、6級」と「1級、3級、5級」は、それぞれ開始時間が午前(9:30〜)と午後(13:30〜)で分かれているので、同じ日に2つの級を受験することも可能です[2]。

HSK各級のレベルと問題形式について

HSK2.0の1〜6級の単語数と、中検・CEFRとのおよその対応(CEFRはHSKの公式と中検の対応表の2通り)

ここでは、1〜6級までの試験の難易度と対象者について説明します。

検定試験というと1級が一番難しいと考える方も多いかと思いますが、HSKは剣道などの段のように、数字が上がるほど難易度が高いので、1級が一番易しく、6級が一番難しいという試験です。

自分のレベルを確認して受験する級を決めましょう。

HSK1級のレベルと問題形式

HSK1級では「中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができ、具体的なコミュニケーションを行うことができる。中国語学習するための基礎能力も備えている」ことが求められます。

単語は150語程度が目安で、出題は聞き取りと読解の2つ、合わせて200点満点です。120点(6割)以上で合格になります[3]。

ただ、HSKは漢字が全くわからない国の人も受ける試験で、その試験の一番易しい級は、漢字がわかる日本人にとっては簡単すぎるので、わざわざ受験をしなくても良いです。

特に本気で中国語を学ぶつもりの方であれば、受験してる時間も勿体無いので、HSK2級から受験しましょう。

以下は問題形式の詳細です。

聞き取り(リスニング)約15分

パート形式問題内容問題数
第1部分正誤判断の問題短いフレーズが放送され、その内容が写真の内容と一致するかを判断する。5題
第2部分写真を選択する問題短文が放送され、3枚の写真の中から短文の内容と一致するものを選ぶ。5題
第3部分写真を選択する問題短い会話文が放送され、数枚の写真の中から会話の内容と一致するものを選ぶ。5題
第4部分短文の内容に関する問題短文と、その内容に関する問いが放送され、問いの答えとしてふさわしいものを3つの選択肢の中から選ぶ。5題

読解(リーディング)約17分

パート形式問題内容問題数
第1部分正誤判断の問題写真と単語が与えられており、写真の内容と単語の意味が一致するかを判断する。5題
第2部分写真を選択する問題短文が与えられており、数枚の写真の中から、短文の内容と一致するものを選ぶ。5題
第3部分疑問文の答えを選択する問題5つの質問文と5つの返答が与えられており、疑問文と返答の内容が対応するものを選ぶ。5題
第4部分空所補充問題文中の空所部分に、選択肢の中から適切な単語を1つ補い、意味の通る文を作る。5題

HSK2級のレベルと問題形式

HSK2級では「身近な日常生活の話題について簡単で直接的な交流ができ、初級中国語の上位レベルに達していること」が求められます。

受験対象者の目安は、300語程度の常用単語と文法知識を習得していることです。

試験は1級と同じく聞き取りと読解の2つで、200点満点中120点以上が合格です[3]。

試験内容は、以下の通りです。

聞き取り(リスニング)約25分

パート形式問題内容問題数
第1部分正誤判断の問題短文が放送され、その内容が写真の内容と一致するかどうかを判断する。10題
第2部分写真を選択する問題短い会話が放送され、数枚の写真の中から内容が一致するものを選ぶ。10題
第3部分会話の内容に関する問題2人の短い会話とその内容に関する問いが放送され、問いの答えとして正しいものを3つの選択肢の中から選ぶ。10題
第4部分会話の内容に関する問題2人のやや長い会話とその会話の内容に関する問いが放送され、問いの答えとして正しいものを3つの選択肢の中から選ぶ。5題

読解(リーディング)22分

パート形式問題内容問題数
第1部分写真を選択する問題短文が与えられており、数枚の写真の中から、短文の内容と一致するものを選ぶ。5題
第2部分空所補充問題文中の空所部分に、選択肢の中から適切な単語を1つ補い、意味の通る文を作る。5題
第3部分正誤判断の問題2つの短文が与えられており、短文の内容が一致するかを判断する。5題
第4部分空所補充問題文中の空所部分に、選択肢の中から適切な単語を1つ補い、意味の通る文を作る。10題

HSK3級のレベルと問題形式

HSK3級では「中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができる。中国旅行の時も大多数の場合において中国語で対応することができること」が求められます。

受験は、600語程度の常用単語と文法知識を習得している者を対象としています。

3級から作文が加わり、聞き取り・読解・作文の3つで300点満点になります。180点(6割)以上で合格です[3]。

試験内容を掲載します。

聞き取り(リスニング)約35分間

パート形式問題内容問題数
第1部分写真を選択する問題短い会話が放送され、数枚の写真から内容が一致するものを選ぶ。10題
第2部分正誤判断の問題短文が放送され、その内容と、問題用紙に与えられた短文の内容が一致するかを判断する。10題
第3部分会話の内容に関する問題2人の短い会話とその内容に関する問いが放送される。問いの答えとして正しいものを3つの選択肢の中から選ぶ。10題
第4部分会話の内容に関する問題2人のやや長い会話とその会話の内容に関する問いが放送される。問いの答えとして正しいものを3つの選択肢の中から選ぶ。10題

読解(リーディング)30分

パート形式問題内容問題数
第1部分関係のある文を組み合わせる問題与えられた短文に対し、関連(対応)する文を選択肢の中から選び、組み合わせる。10題
第2部分空所補充問題文中の空所部分に、選択肢の中から適切な単語を1つ補い、意味の通る文を作る。10題
第3部分文の内容に関する問題短文とその内容に関する問いが与えられており、問いの答えとして正しいものを3つの選択肢の中から選ぶ。10題

作文15分

パート形式問題内容問題数
第1部分語句の並べ替え問題与えられた複数の語句を並び替えて正しい中国語文を作る。5題
第2部分空所補充問題文の意味を理解して、文中の空所に当てはまる漢字を書く。5題

HSK3級を合格するための勉強法など詳細を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

HSK3級合格に必要な勉強時間と最も効率的な勉強方法

HSK4級のレベルと問題形式

HSK4級では、「幅広い範囲にわたる話題について、中国語でコミュニケーションをすることができ、中国語を母語とする者と流ちょうに話すことができること」が求められます。

受験対象となる目安は、1200語程度の常用単語と文法知識を習得していることです。

配点は3級と同じ300点満点で、180点以上が合格です[3]。

また、基本的な中国語文法はこのHSK4級までにほとんど出てくるので、4級を高得点で合格できれば、基本文法が完成したというレベルと言えます。

試験内容は以下の通りです。

聞き取り(リスニング)約30分

パート形式問題内容問題数
第1部分正誤判断の問題短文が放送され、その内容と、問題用紙に与えられた短文の内容が一致するかを判断する。10題
第2部分会話の内容に関する問題2人の短い会話とその内容に関する問いが放送される。問いの答えとして正しいものを4つの選択肢の中から選ぶ。15題
第3部分会話や短文の内容に関する問題2人の会話や短文と、その内容に関する1~2つの問いが放送される。問いの答えとして正しいものを4つの選択肢の中から選ぶ。20題

読解(リーディング)40分

パート形式問題内容問題数
第1部分空所補充問題文中の空所部分に、4つの選択肢の中から適切な単語を1つ補い、意味の通る文を作る。10題
第2部分短文の並べ替え問題与えられた3つの短文を並び替えて正しい文を作る。10題
第3部分文の内容に関する問題短文とその内容に関する問いが与えられており、問いの答えとして正しいものを4つの選択肢の中から選ぶ。20題

作文25分

パート形式問題内容問題数
第1部分語句の並べ替え問題与えられた複数の語句を並び替えて正しい中国語文を作る。10題
第2部分作文問題写真と単語が1つずつ与えられ、その単語を使って写真の内容を表現する。5題

HSK4級を合格するための勉強法など詳細を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

HSK4級(HSK2.0・現行の試験)のレベル・勉強時間・勉強法

HSK5級のレベルと問題形式

HSK5級では、「中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、中国の映画やテレビも観賞でき、さらに、中国語でスピーチすることができること」が求められます。

学習の目安は、主に週2~4回の授業を2年間以上受けて、2,500語程度の常用単語を習得することです。

5級には合否の判定がなく、成績報告には点数だけが書かれます。300点満点中180点以上を取れば「5級の能力あり」と判定されます[3]。

5級からは新しい文法知識というよりも、より多く単語を覚えているか、また、より長い文を読めるかどうかということが重要になって来ます。

試験内容は以下の通りです。

聞き取り(リスニング)約30分

パート形式問題内容問題数
第1部分会話の内容に関する問題2人の短い会話とその内容に関する問いが放送される。問いの答えとして正しいものを4つの選択肢の中から選ぶ。20題
第2部分会話や文の内容に関する問題まとまった長さの会話や問題文と、その内容に関する問いが放送される。問いの答えとして正しいものを4つの選択肢から選ぶ。25題

読解(リーディング)45分

パート形式問題内容問題数
第1部分空所補充問題文中の空所部分に、4つの選択肢から適切な単語を1つ補い、意味の通る文を作る。15題
第2部分文の内容に関する問題短文が与えられており、その内容と一致するものを4つの選択肢から選ぶ。10題
第3部分長文読解問題長文とその内容に関する複数の問いが与えられており、問いの答えとして正しいものをそれぞれ4つの選択肢から選ぶ。20題

作文40分

パート形式問題内容問題数
第1部分語句の並べ替え問題与えられた複数の語句を並び替えて正しい中国語文を作る。8題
第2部分作文問題(1)単語が与えられ、その単語を使って80字程度の中国語文を作る。
(2)写真が与えられ、80字程度で写真に関する中国語文を作る。
各1題

5級の勉強時間の目安と勉強法は、HSK5級の記事でくわしく扱っています。

HSK5級(HSK2.0・現行の試験)のレベル・難易度・勉強法

HSK6級のレベルと問題形式

HSK6級では、「中国語の音声情報や文字情報を不自由なく理解することができ、自分の意見や見解を流暢な中国語で口頭または書面にて表現することができること」が求められます。

6級の目安は、5,000語程度(公式の案内では「5,000語かそれ以上」)の単語を身につけていることです[3]。6級も5級と同じく合否の判定はなく、300点満点中180点以上で「6級の能力あり」と判定されます[3]。

ただ、実感値としては、”不自由なく”というのはやや大げさで、実際には6級で6割(180点)以上を取っていても、会話のトレーニングをしないと中国現地では困ることは多いなという印象です。

試験内容は以下の通りです。

聞き取り(リスニング)約35分

パート形式問題内容問題数
第1部分文の内容に関する問題短文が放送され、その内容と一致するものを4つの選択肢から選ぶ。15題
第2部分会話の内容に関する問題2人の短い会話とその内容に関する複数の問いが放送される。問いの答えとして正しいものを4つの選択肢の中から選ぶ。15題
第3部分長文の内容に関する問題まとまった長さの問題文と、その内容に関する複数の問いが放送される。問いの答えとして正しいものを4つの選択肢から選ぶ。20題

読解(リーディング)50分

パート形式問題内容問題数
第1部分誤りのある文を選択する問題語句や文法上の間違いがある文を4つの選択肢から選ぶ。10題
第2部分空所補充問題文中の空所部分に、4つの選択肢から適切な単語の組み合わせを補い、意味の通る文を作る。10題
第3部分空所補充問題長文中の空所部分に5つの選択肢からそれぞれ1つずつ適切な文を補い、意味の通る文章を作る。10題
第4部分長文読解問題長文とその内容に関する複数の問いが与えられており、問いの答えとして正しいものをそれぞれ4つの選択肢から選ぶ。20題

作文 問題黙読10分、作文35分

形式問題内容問題数
作文問題与えられた文章を読み、400字程度で要約する。1題

HSK6級作文の問題形式や書き方など詳細を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

HSK各級のレベル(まとめ)

各級で求められている能力をまとめた概要は以下の通りです。

級試験のレベル語彙量の目安
6級中国語の情報をスムーズに読んだり聞いたりすることができ、会話や文章により、自分の見解を流暢に表現することができる。5000語以上の常用中国語単語
5級中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる。2500語程度の常用中国語単語
4級中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。1200語程度の常用中国語単語
3級生活・学習・仕事などの場面で基本的なコミュニケーションをとることができ、中国旅行の際にも大部分のことに対応できる。600語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識
2級中国語を用いた簡単な日常会話を行うことができ、初級中国語優秀レベルに到達している。大学の第二外国語における第一年度履修程度。300語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識
1級中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができる。大学の第二外国語における第一年度前期履修程度。150語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識
HSKのサイトより引用

※6級の語彙量は、公式の一覧表では「5000語以上」となっていますが、この記事のほかの箇所では、公式の語彙表の語数に合わせて「5,000語程度」と書いています。

HSKは何級から受ければいい?

HSKには受験資格の決まりがなく、何級からでも申し込めます[10]。今の力に合う級を選べるように、ゼロから始めた場合にかかる期間の目安を、指導してきた経験をもとにまとめました(正しい方法で毎日続けた場合)。

HSKゼロからの目安くわしい記事
3級2〜3ヶ月3級の記事
4級最短3〜4ヶ月4級の記事
5級約半年(1日2〜3時間)5級の記事

1級・2級は、漢字がわかる日本人なら短い期間で届く級です。はじめて受けるときは、今の力で少しがんばれば届く級を選ぶと、合格したことが次の勉強の弾みになります。

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HSKが6級から9級に変わる?

ここまで紹介してきたのは、日本で今受けられる6級制のHSKです。HSKは今、9級制の「HSK3.0」への移行が進んでいます。日本では7-9級がすでにHSK3.0の形式で実施されていますが、1〜6級は2026年9月時点で今の形式のままで、HSK3.0への切り替えは2027年中の予定です。

現段階でわかることを全て書いた記事がこちらです。

HSK3.0 どんな試験?何級まで・いつから・旧HSKとの違い

HSK3.0の級ごとの試験内容と勉強法は、次の記事をご覧ください。

HSKK(スピーキング/口頭試験)について

HSKには話す試験がないため、スピーキングの力はHSKKという別の試験で測ります[1]。

留学や就職条件としてこのHSKKの点数を求められることは多くないのですが、一部企業ではこのHSKKを社内の基準として、合格したらお祝い金を出すところもあります。

HSKKのレベルは初級・中級・高級の3段階に分かれていて、試験の概要は以下の通りです。

難易度試験のレベル語彙量の目安
高級中国語全般にわたる高度な運用能力を有し、流暢に自分の意見を表現することができる。週に2~3時間の中国語学習を2年以上行った学習者に適している。3000語前後の一般常用語彙及びそれに相応する文法知識
中級中国語を母国語とする人たちと流暢に会話をすることができる。週に2~3時間の中国語学習を2年程度行った学習者に適している。900語前後の一般常用語彙及びそれに相応する文法知識
初級中国語の基本的な日常会話を行うことができる。週に2~3時間の中国語学習を半年から1年程度行った学習者に適している。200語前後の日常生活語彙及びそれに相当する文法的知識

受験料は初級6,050円・中級7,150円・高級8,250円(税込)です。試験は夕方の時間帯(17:00開始)で、試験時間は初級が約37分、中級が約41分、高級が約44分です[2]。

HSKKの試験内容や対策は、こちらの記事でくわしく紹介しています。

HSKを受験するメリット

HSKを受けることにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

ここでは大きなメリットを3つを紹介します。

  • 中国語学習の具体的目標になる
  • 中国の一流大学に留学できる
  • 就職・転職に有利になる

中国語学習の具体的目標になる

中国語を効率よく勉強するためには具体的な目標を立てることが有効です。そのためにHSKという試験を利用するのはとてもわかりやすい指標になります。

また、こうした試験を目標にして自分にプレッシャーをかけると頑張れるという人も多いので、まず受験する日と級を決めて、申し込みをしてしまい、そこから逆算して学習計画を立てるのもおすすめです。

目標設定の方法などについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

中国の一流大学に留学できる

もし中国の大学に留学しようとすると、一流大学の文系であれば最低限HSK5級以上が必要になります。実際には本科で学ぶのであればHSK6級あっても苦労することはありますが、少なくともその条件をクリアするという意味では必要になって来ます。

就職・転職に有利になる

就職や転職をする際にもHSKを取得していると有利になります。

もし中国語をメインに仕事をしていくと考えると最低でもHSK5級か6級は必要になりますが、英語力と併せてアピールする場合、例えば、TOEIC800点以上を持っていて、会話にも自信がある場合であれば、HSK3級でも十分に履歴書に書く価値が出てきます。

接客業などで「英語の接客は基本的に問題ありません、中国語での対応も簡単な一問一答であればできます。」というようなイメージです。

HSKの級とともに、自分が中国語を使って何ができるのかも伝えられるようにしておきましょう。

HSKと中国語検定の違い

中国語検定とは、日本国内で実施されている中国語能力検定試験のことです。

ここではHSKと中国語検定の違いについて説明します。

中検とHSKの概要と比較

多分英語の方がわかりやすいので、英語で例えると、中検は英検で、HSKはTOEICやTOEFLのような試験です。

中検は日本のテストで、日本人向けの試験。つまり、日本語を理解していて、漢字もある程度知っている人向けの試験です。そして、日本語と中国語の翻訳の能力も問われます。

一方、HSKは中国語を学ぶ全世界の人向けの試験。つまり、中国語を理解して中国語で回答ができれば合格できるというのが両者の一番の違いです。

どちらを受験した方が良いかについては、ご自身の状況にもよります。もし中国語の運用能力を高めたり、証明するという場合にはHSKが良いですし、翻訳能力を高めたり、日常会話以上の語彙力を身に付けたいという場合には中検にチャレンジする方が良いです。

実際に仕事で使うという社会人の方はHSKを受けることが多いようです。

中検の各級のレベルや受験料は中国語検定のレベルの記事に、HSKと中検のどちらを受けるとよいかは、次の記事で比べています。

HSK × 中検 違い・難易度・合格率を比較

最後に〜独学で中国語を勉強するのが難しい方へ〜

HSKの受験を考えているけど、無駄なお金や時間は使いたくない、独学では不安という方はプロのコーチと一緒に確実に中国語力を身につけることをおすすめします。

ここでは私が運営している中国語のコーチングスクール「the courage」をご紹介させていただきます。

the courageとは?

the courage(カレッジ)は、いわゆる中国語教室ではありません。
本気で中国語力を伸ばしたい人のための中国語コーチングサービスです。

the courageは中国語を教えません。

受講生が目標に最短距離で到達するために「何を・どれくらい・どうやって」取り組めば良いかを全てお伝えし、自習で生じる悩み・挫折に対して、自ら苦労して中国語を学んだ経験のあるコーチが、適切なコーチングで徹底サポートすることで圧倒的な成果を出し続けています(HSK合格率100%)

一般的な中国語教室は、週に一度ネイティブ講師とのレッスンで、学習時間は月約4時間ですが、the courageでは月に80時間という学習時間を確保することで、短期間で中国語力を伸ばします。

数回のセッションを買うのではなく、目標達成のために必要な数ヶ月を買うと考えるとコストパフォーマンスは非常に良いです。

the courageのメリットは?

  1. 圧倒的実績に基づいた効果的なカリキュラム
    1,000名以上の指導経験があるコーチが最も効率的なカリキュラムを設計。
  2. コーチングだから継続できる
    適切なコーチング&日々の学習モニタリングが学習の継続を可能にします。
  3. 指導実績豊富なコーチ陣
    高品質な語学コーチングを提供するという理念に基づき、在籍コーチは全員指導経験豊富で優秀なコーチです。

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カウンセリングは無料、無理な勧誘も一切ありませんので、ぜひ一度直接コーチに相談して見てください。

無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。


出典・参考

  1. HSK日本実施委員会「各級の紹介」 https://www.hskj.jp/level/ ― 各級のレベルと語彙量の目安(本文で引用した一覧表)、HSKK各級のレベル
  2. HSK日本実施委員会「受験料と時間」 https://www.hskj.jp/charge/ ― 受験料(2023年5月試験から)、時間帯と試験時間、時間帯が異なる級は併願できる、成績通知書と成績報告の申請(2025年7月試験から、1,100円)、HSKKの受験料と時間
  3. HSK日本実施委員会「筆記1級について」〜「筆記6級について」 1級・2級・3級・4級・5級・6級 ― 各級の学習目安、配点と合格の基準(1・2級は200点満点で120点、3・4級は300点満点で180点、5・6級は2013年の試験から合否の表記なし・180点以上で能力あり)、試験内容
  4. HSK日本実施委員会「HSKとは」 https://www.hskj.jp/about/ ― 主催(2020年8月から教育部 中外语言交流合作中心)、1,416か所以上・166の国と地域、成績報告の試験名「中文水平考试」、CEFRに合わせた設計
  5. HSK日本実施委員会「CEFRとは」 https://www.hskj.jp/cefr/ ― HSKの級とCEFRの対応(1級A1〜6級C2)
  6. 日本中国語検定協会「試験概要」 https://www.chuken.gr.jp/tcp/outline.html ― 難易度対応表(中検・HSK・CEFRなどのおよその目安)
  7. HSK日本実施委員会「試験日程」 https://www.hskj.jp/schedule/
  8. HSK日本実施委員会「個人受験について」 https://www.hskj.jp/personal_exam/ ― 申し込み方法(インターネット・郵送)、決済方法、受験票のダウンロード
  9. HSK日本実施委員会「受験当日の注意」 https://www.hskj.jp/attention/ ― 持ち物、受験票の顔写真が不要に(2023年5月14日試験から)、受験票が届かないときの連絡、本人確認証
  10. HSK日本実施委員会「Q&A」 https://www.hskj.jp/faq/ ― 何級からでも受験できる
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ABOUT US
伊地知太郎中国語コーチングスクールthe courage代表コーチ
大学在学中、中国の北京師範大学に留学し、1年で中国語力をビジネスレベルにまで高める。帰国後、三菱重工業株式会社にて海外人事・資材調達業務を経験。その後、語学コーチングスクールPRESENCEにて700名以上の受講生の語学学習をサポート、コーチの育成や中国語コースの立ち上げを経て、語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)を設立。