中国語の「ちょっと」を表す「一会儿」と「一下」の違い・使い分けを説明

中国で買い物しようとお店に入ると「稍等一会儿」「稍等一下」=「少しお待ちください」なんて聞こえてくることがあります。この”一会儿”と”一下”、どちらも「少し、ちょっと」ですが、何か違いはあるのでしょうか?

この記事ではそんな疑問を解決していきたいと思います。

一会儿と一下の使い方

まず使い方としてですが、”一会儿”も”一下”もそれぞれ「ちょっと」という不定量を表す補語として動作動詞の後ろに置きます。

これは共通ですね。

一会儿と一下の違い

“一会儿”は「少しの間、しばらくの間」というように、少しの時間量を表します。

一方で”一下”は、短い、すばやい動作量を表します。

プラスα

“一下”について、「ちょっと」というニュアンスの場合は一を使いますが、具体的な動作量の場合は”他敲了两下门”(彼はドアを2回ノックした)というように具体的な数字とセットで使うこともあります。

“一会儿”は時間を”一下”は動作を表すので、「我看一会儿」はちょっとの時間見るというニュアンスで、「我看一下」だと、動作としてちょっと見るという意味になります。

そして、冒頭で述べた「待つ」という動作動詞と一緒に使うときは、ほぼ同じような意味になると考えて良いです。

「稍等一下」「稍等一会儿」の意味の違いについて、複数のネイティブにも聞いてみましたが、「やや一会儿の方が長い時間な気がするけど、うーん、、、」という意見が多かったです。これに関してはあまりこだわらなくて良さそうですね。

一会儿や一下を使った方が良い場面

依頼など、相手に負担や迷惑をかけそうなときには”一会儿”と”一下”という「ちょっと」を使うことで、その負担を少しでも軽くするという意味を込めることが多いです。

動詞を連続で使う重ね型なども同じ役割をしますね。

例えばですが、「请等一下=少しお待ちください」「请你给我看一下=ちょっと見せてください」などは依頼をするケースなのでこの「ちょっと」をつけることが大切です。

逆に、相手にメリットがあるような「お座りください」であれば「请坐」のみでOKです。

最後に

実際にこれらが使われている文に触れるときはこうした知識を元に「ほんとだ!これは動作を表してる!これは時間を表してる!」というように意識して、自分で作文するときにも役立ててみてください。


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ABOUT US
伊地知太郎中国語コーチングスクールthe courage代表コーチ
大学在学中、中国の北京師範大学に留学し、1年で中国語力をビジネスレベルにまで高める。帰国後、三菱重工業株式会社にて海外人事・資材調達業務を経験。その後、語学コーチングスクールPRESENCEにて700名以上の受講生の語学学習をサポート、コーチの育成や中国語コースの立ち上げを経て、語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)を設立。