この記事では
- 七夕の中国語での言い方
- 七夕で使う中国語の挨拶
- 中国の七夕の伝説・起源
- 中国の七夕で送る人気のプレゼント
- 七夕で中国人が食べるもの
- 日本と中国の七夕の違い
について紹介します。
中国語で七夕は何ていう?2022年の七夕はいつ?
日本にある「節句」は中国から伝わった行事で、「七夕」の文化もその1つです。
日本も中国も「七夕」は同じ漢字ですが、中国語では七夕(qīxī/チーシー)と言います。その他にも言い方があり、七夕节(qīxījié/チーシージエ)、乞巧节(qǐqiǎojié/チーチィアオジエ)、牛公牛婆日(niú gōngniú pórì/ニィウゴンニィウポーリー)なども言います。
この七夕は日本では7月7日ですが、中国では旧暦7月7日で今年は8月4日になります。
七夕の挨拶は何て言う?
七夕の時に中国で使われてる挨拶はこちらです。
七夕节快乐
(qī xījié kuàilè)
チーシージエクゥアイラー
七夕おめでとう
祝七夕情人节快乐
(zhùqī xī qíngrénjié kuàilè)
ジューチーシージエクゥアイラー
七夕バレンタインデーおめでとう
※中国では七夕はバレンタインの意味があるため、このような表現を使います。
これらの言葉は、恋人、友人、家族等に使うのが一般的です。
中国の七夕の伝説・起源は?
中国の伝説では、七夕(旧暦7月7日)の夜空を見上げると、彦星(牛郎星)と織姫(織女星)が天の川で出会うのが見え、瓜棚の下から星を眺めると、二人のロマンチックな愛のささやきが聞こえると言われています。
起源は2000年ほど前の漢代と言われており、「男乞文、女乞巧(男は文を乞い、女は巧みを乞う)」という風習を受け継いでいます。
元々、七夕の意味は、女の子が裁縫や刺しゅうが上手くなるように祈る日で、女の子のお祭りという意味合いもありました。暗闇で針に糸を通すという願掛けを行い、器用になれるようにと願ったそうです。
そのため、七夕は“乞巧(qǐqiǎo/チーチィアオ)”(裁縫や刺しゅうがうまくなるよう祈る日)とも呼ばれています。不器用な女の子はお嫁の貰い手がなかった、あるいは良いところにお嫁に行けなかったため、嫁入り前の娘たちは七夕の夜、庭に果物などを供え、織姫星に裁縫上達の祈りを捧げたのです。
他にもさまざまな儀式や行事があり、地域によって違うのですが、最近ではほとんど行われなくなっているようです。
現在の中国では「織姫と彦星が年に一度だけ会うことを許された日」ということで、七夕がバレンタイン化しています。なので、七夕の時に恋人や好きな人にプレゼントを贈ったり、オシャレなディナーをしたりします。
中国の七夕ではどんなプレゼントを贈る?
七夕は「バレンタインデー」という位置付けなので、お互いにプレゼントを贈るということではあるのですが、男性から女性に何かを贈ることが多いと感じます。
女性が男性にプレゼントをする場合は、靴や鞄、ゲーム機、イヤホン等が人気だそうです。さて、女性の場合はどんな物なのでしょうか。1つ1つ解説してご紹介します。
中国語の七夕で人気なのは花束
恋人に贈るものと言ったら「お花!」と言うくらい、中国ではお花を贈ることが多いという印象です。
七夕の日以外に、バレンタイン、5月20日の我爱你(愛している)の日には、女性が花束を持っている姿を良く見かける程です。特に薔薇の花束が人気です♪
七夕限定もある化粧品や美容グッズ
一部のブランドでは、七夕限定の商品が販売されます。中国のネットショップ「淘宝(タオバオ)」と中国のSNS「小红书(シャオホンシュー)」で調べたところ、箱に化粧品等が入った限定ボックスが多いと感じました。
中身は様々で、口紅、グロス、香水、アイシャドウ等の化粧品が1つの箱に入っているという感じです。
身につける高価な物(アクセサリー/鞄/時計 等)も人気
七夕の時に欲しい物(高価な物)をおねだりするパターンもあるそうです。
化粧品同様に、ブランドによっては限定商品が販売されたりします。七夕は「恋人の日」というイメージがあるからか、ハートをモチーフにした商品が多いという印象です♡
七夕で中国人が食べるもの
中国では、七夕の時に食べる物があります。昔と今で食べる物が違い、昔は索饼(suǒbǐng/スオビン)を食べていましたが、時代の変化と共に現在は挂面(guàmiàn/グアミエン)を食べるようになりました。
また、食べる物は地方によって変わり、餃子を食べるところもあります。
索饼(索餅)
中国で「索」とは太い縄を意味し、「餅」とは小麦粉と米粉を混ぜ合わせたもの(日本でいうお餅の事ではありません)です。つまり「索餅」とは小麦粉と米粉を練り合わせ縄状に伸ばした食べ物です。
挂面(麺)
日本の素麺より太めの麺です。日本では七夕の時に素麺を食べる習慣がありますが、中国の挂面からきています。
饺子(餃子)
七夕の時に食べる餃子はバラの形をしているものなど、おしゃれな餃子があります。バレンタインならではの形で素敵ですね♪
今は七夕に索饼を食べる事は少なくなりましたが、索饼を食べる理由はある物語からきています。
その昔、古代中国の帝の子供が7月7日に亡くなりました。その後に1本足の鬼となって熱病を流行らせ、これに困った人々は子供の好物だった「索餅」を供えて祟りを鎮めることにしたのです。それから、この故事に因んで中国では七夕に「索饼」を食べる風習が生まれました。
日本と中国の七夕の違い
最後に日本と中国の七夕の違いをまとめました。
日本 | 中国 | |
名称 | 七夕(たなばた) | 七夕(チーシー) |
時期 | 新暦7月7日 | 旧暦7月7日(新暦8月6日) |
起源 | 奈良時代頃、中国から宮中に伝わり、江戸時代に民間に広がった | 2000年程前の漢時代からと言われており、唐と宋の時代に流行 |
行事 | 願い事を書いた短冊を笹の枝に飾る | 恋人にプレゼントを贈る |
七夕は日本と中国で同じや似ている部分もありますが、行うことが全く違い面白いですね♪是非、中国語を学びながら今回ご紹介した文化の違いも楽しく学んで頂けたら嬉しいです。
迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
7月7日は「七夕」ですね♪ 日本の七夕は中国から伝わってきたものですが、日本と違う点がいくつかあるのをご存知ですか?特に七夕にする行事の違いが面白いので注目です!