- 滞在先:浙江省杭州市
- 期間:約1年
- 家族:夫と私の2人暮らし
この記事では現在(2022年1月)中国に住んでいる私が、
- 中国に駐在してみて感じる良かったこと
- 中国駐在で難しい・大変と感じること
- 駐在員妻の日常
- 中国駐在で準備してよかったこと・もの
などについて紹介しています。
日系企業なのか、場所はどこなのか、また働き方等の違いにより異なる点もあると思いますが、これから赴任される方やその家族の方の参考になると嬉しいです。
中国に駐在してみて感じる良かったこと
デジタル大国中国を体験できる!
「スマホがないと外に出られない」というくらい中国はスマホ社会です。ほとんどの場所でスマホで予約、注文、決済が出来る為、現金を見る機会は1~2度程でした。
位置情報の管理をされるという点では少し怖い気もしますが、陰性証明の「健康コード」、訪問履歴を証明をする「行程コード」もあり、このコロナ渦では感染者が出た時にすぐに対策をとってくれるのも有難いことだと思いました。
▼『行程码』訪問履歴を管理するコード。
普段はただ緑で、訪問先の名前のみ表示されます。
デリバリー生活ができる!
デリバリーもごく当たり前で、コーヒー1杯でも頼めることもあります。便利過ぎて、コロナ渦でなくても思わず引きこもってしまうくらいです。
ホテルによっては隔離中もデリバリーできるところもあり、最強だなと思いました。
ネット通販が楽しい!
他に凄いと思ったのは、アリババが運営しているタオバオ等のネット通販です。
売っていないものはないくらい、日用品から食品、輸入品、ペット、オンライン講座まで購入できます。年に数回の大セールを体験できるのも楽しみの一つになりました。
日本と比べてお得なものが多い
交通費が安い!
シェアサイクル
先に押金(デポジット)を払って決められた場所に戻せば無料になるもの、または月額9~15元くらいで使えるものなどがありとても安いです。
青、黄色、赤の3種類があり、青はアリペイで支払うことが出来ればQRコードを読んで誰でも乗車できます。
タクシー
アプリで行先指定して、予めおおよその所要時間や金額が分かります。値段も日本と比べてとても安いです。アプリ内で支払いもできる為言葉が使えなくても簡単。以前のように白タクのぼったくりも殆どないため安心できます。
▼タクシーアプリ『滴滴』
出発地点と目的地、タクシーの種類を選択して呼ぶことができます。値段も予め見ることができ、支払いもスマホでできるので言葉の交渉はほぼ不要。
交渉はほぼ不要ですが、運転手さんから電話がかかってきて話さないといけないこともあります。そんな時のフレーズはこちらでまとめてますので、参考にしてみてください。
バス・地下鉄
街乗りのバスは基本的に2元で乗れます。地下鉄は距離によって変わりますが、高くても1回9元くらいです。(杭州地下鉄2022年1月現在)
省外に出る時など高鉄を使うこともありますが、日本よりもずっと安く感じると思います。旅行やちょっとしたお出かけも交通費を気にせず楽しめるのが良いですね。
▼公共バス
百度地图、高德地图などの地図アプリで行先を調べればどれに乗れば良いかわかるので便利。アリペイか、交通カードを使って支払うことができます。
▼地下鉄改札
地下鉄も地図アプリで乗り換えなどがわかります。同じくアリペイや交通カードで支払い可能。
映画代金が安い!
映画館にもよりますが、安いと一回30元(約500円)で見れる場所もあります。日本の映画を上映していることもあるので、中国で見ることもおすすめ。海外映画は英語の音声に中国語字幕なので、混乱することもあります(笑)
▼映画券購入画面
アリペイの『电影演出』からか『大众点评』というアプリなどで購入できます。
果物の種類がとにかく多くて、安い!
日本だと高いメロンも中国だと丸ごと20元くらいで購入できたりします。果物屋さんではお願いすれば果物をカットしてくれるサービスもあるため、帰ってすぐ食べられるのも良いですね。
この生活に慣れると日本に帰って辛くなるそうです(笑)
▼1玉25元で購入したメロン
中国駐在で難しい・大変と感じること
中国で働いている視点で難しい・大変と感じることをお伝えしますね。
文化の違い
一概には言えませんが、日本では働く上で計画性を大事にしますが、中国では臨機応変な対応は得意な反面、確認不足、計画性不足でスムーズにいかなかったりと、そういった点でトラブルが起きることが多々あるという話をよく聞きます。もちろん言葉の違いもある為、重要なことは何度も念を押して確認する必要があります。
また、中国では給料が良い所にどんどん転職するのは当たり前で、春節の時期に実家へ帰省と同時に退職する社員が増えるそうです。
お子さんのいる家庭は、良い学校、就職先を見つける為に教育に力を入れており、塾や習い事をいくつも通わせます。将来お子さんの家を購入するのも親の役目というのが一般的なので、とにかくお金がかかります。このような背景から、残業できるところ、給与が高い所へ転職する人が多いことを理解して、人を手配する大変さもあるようです。
言葉の壁
職場でサポートしてもらえる部分もありますが、自分で動くために生活に必要な中国語や仕組みを覚える必要があります。
中国では学生は英語ができる人も多いが、観光地やお店でも英語が通じる場所は少ないです。その為、買い物の仕方、地下鉄やタクシーの乗り方などの他、簡単な日常会話は覚えることが大事。語学学校に通ったり、日本人や日本語を話せる人とのコミュニティーに参加することも良いきっかけになります。
短期集中で中国語を学びたい方には中国語コーチングという選択肢もあるので、参考にしてみてください。
飲み会は豪快
中国のお酒と言えば紹興酒、白酒です。中でも白酒はアルコール度数が50度近いものもあります。
現地の社員との飲み会では、その度にこれらのお酒を飲む機会があります。飲める人は人間関係を円滑にしやすいので積極的に参加すると良いと思います。ですが、よほど強くない限りは「飲める」と言わない方が良いかも!?
駐在員の妻は働ける?普段は何をしているの?
基本的には中国で採用してもらうことは難しいと思います。ビザの都合上、働くことはできません。では、駐在している人の家族はどのような活動をしているのか例を紹介したいと思います。
交流会を見つけて参加する
カフェなどで日本語を教えたり、逆に教えてもらったり、ここで友達を見つけることもできます。
その場所にある日本人情報雑誌などを見てみると、日本人コミュニティーや、日中交流の色々な活動が載っています。(現在、杭州では紙面の日本人向け情報誌はなくなってしまいましたが、アプリで情報を発信する試みをしています。)
▼宝石山から見る景色。
日中交流会『登山部』に参加した時に登りました。日本人と日本語を勉強している中国人の交流イベントがいくつもあります。楽しく友人を作りながら情報交換もできておすすめです。
習い事をする
中国では子どもの習い事は豊富です。どれも高額ですが、中国の方は将来の為に子どもの教育に力を入れています。
大人の習い事に関しては、ヨガやダンスなどもあるようですが、上海のような都心ではない限り、日本のように数多くあるわけではありません。
中国人の友人を作って、中国茶、中華料理などを学んだりするのも楽しいかも!?
ちなみに私は最近、春節の花飾りを習いました!
語学学校に通う
日本人向けの中国語学習教室や、小さなお子さんがいる方の中には家庭教師などを利用する方もいます。
大学や日本人専門ではない外国人向けの教室で勉強することもできますが、その場合は基礎のピンイン等を習う授業では英語の説明になり、理解できないとついていけない場合もあります。また、大学などの場合は学生ビザでないといけない場合もあるので、事前に確認が必要です。
中国語は発音は難しいですが、日本人は漢字には強いので、思い切って勉強してみるとより生活を楽しめますよ!
観光する
現在は省をまたぐ移動が難しい時もありますが、落ち着いている時は中国の各地を観光することもできます。中国は広大なので、同じ省内でも、お寺や湖、山等見て回れるところが沢山。
無料で入れる博物館などもあります。安くて、美味しい食べ物が沢山あるので、それを見つけて旅するのも良いですね。
博物館などは中国人・外国人問わず、身分証明が必要になることがある為、パスポートは必須です。
▼『生煎包』大好きな激安グルメの焼き小籠包。
1個0.8~1元ほど。朝ごはんによく並んで食べます。
▼『浙江美術館』
他に杭州博物館、茶葉博物館など無料で入館できるところも沢山あります。
ビザの手続きはいつから?
就労ビザについて
私たちの場合、コロナ渦での渡航となったので、準備をしながらも延期、延期を繰り返しました。その為一般的な時期は分かりません。
家族のビザ
多くの場合、赴任者が先に渡航し、その数か月後に帯同ビザを発行するか、あとから希望した場合に家族が来るのではないでしょうか。
今回はコロナ渦ということもあり、実際に発行されるのかどうかわからない状態でした。
本人がしたことは、職場からいただいた必要書類に記入し返送、必要な証明写真や、戸籍謄本などを用意するなどです。それらのやりとりで2~3か月くらいはかかったかと思います。
中国駐在で準備してよかったこと・もの
- 「地球の歩き方」や愛読書等の書籍
- 中国でもできる趣味に必要な物
- 持病薬や市販の風邪薬
- その他、日本独自のものやこだわりがあるもの等
中国でも、種類にこだわりさえなければほとんどの物が揃います。むしろ、こちらでしか買えないようなデザインや、格安の物も揃うので、都心であればそこまで心配はありません。
「地球の歩き方」や愛読書等の書籍
書籍についてですが、あまり日本の書籍があるところは少ないと思うので、本は電子版などでみることが多いです。慣れてきたら図書館などを活用して、日本の図書を閲読したり、貸出しすることもできます。
浙江図書館、杭州図書館ではオンラインで検索・貸出しして、郵送で受け取ることなどもできます。
しかし種類も限られますので、せっかく長期滞在するので街歩きするにも旅行するにも、まずは旅行雑誌や地球の歩き方などあると安心ですし、より楽しめると思います。
中国でもできる趣味に必要な物
趣味の道具に関しては、例えば靴。スポーツをされる方は専用の物があった方がすぐに始められて良いと思いました。ネットで購入するにはサイズなどの心配もある為、慣れたものを使う方が良いですね。
ゴルフ等の道具は後から個別で送ると、税関で引っかかったりトラブルを聞きます。その為、予め他の荷物と一緒に郵送してもらった方が安心ですね。
持病薬や市販の風邪薬
特に心配なのは医薬品だと思います。普段は薬局でも市販薬を買うことはできますが、現在コロナが原因で風邪薬の購入が禁止されたり、中国の身分証明書がないと購入できない状態が続いています。
なので、風邪薬や胃痛薬、アレルギー剤、持病のある方は持病薬を持参することをおすすめします。これらで対処できない場合は、会社の医療サポートサービスを利用して病院に行くようにしています。
▼現地で購入した風邪薬(症状に合わせて購入しましょう)
その他、日本独自のものやこだわりがあるもの
その他に旅行などと違う点として、外食に飽きたり、家族連れの場合は自炊する機会もあることでしょうか。そういった時に浄水器があると水道水でお米が炊けますし、やはり便利です。しかし、ネットでも浄水器は買えますので特に心配はないかと思います。
お米は心配な方が多いと思いますが、匂いが気にならないものもあります。調味料に関しても、一般的なものであれば値段は割高になるものの、お店やネットでも買うことはできます。
なので、特にこだわりのあるものは日本から持参することをおすすめしますが、それ以外はこちらでほとんど手配できますので心配はいりません。
中国駐在員の語学力はどれくらい必要?
駐在員の語学力
これは会社の状況にもよると思います。日本語を話せる現地の方が会社に多い場合は、必要最低限で大丈夫と思います。
通訳が少ない、一緒の職場の人が日本語を話せない場合は予め基礎を勉強してから行く方が良いかもしれません。
また、現場の工場などで働く場合は多くの職員が日本語を話せないことが多いため、よく使う単語や動詞などを知る必要も出てくると思います。
必要に応じて、休みの日や仕事の後に語学スクールに通う方もたくさんいます。
駐在員の家族の語学力
お店の注文や支払い、タクシーの手配、様々なことがスマホ一つで完了する為、方法を覚えれば日常生活はほとんど問題ありません。
ただ、何かあった時の為、交流も楽しみたい場合は日常会話を知っていると便利です。
タクシーの手配も自分の携帯の下四桁を伝えて確認することになるので、数字も覚えておきたいですね。あとは何かとスマホを使うので、「バーコード」や「スキャンする」等の単語も知っておくとスムーズにいきます。
病院にかかる時などは、会社で契約している医療サポートサービスがあると思いますので、そこで予約したり、通訳の方にお願いすることもできます。
駐在生活で文化や違いを楽しもう!
中国の駐在と聞いて、特に初めて渡航される方は不安な方が多いと思います。食事は大丈夫か、衛生面が心配、お店やタクシーの人の対応が苦手…等。
しかし、中国はここ数年でも目覚ましく変化を遂げています。
若者が写真を撮りたくなるような綺麗なお店も増えていますし、お店やタクシーのサービスは評価制度があることによって、とても良くなっています。商品の返品に対しても、きちんと対応してくれるところがほとんどです。
仕事面では、中国の人のはっきりした物言いや文化の違いに戸惑うこともあるかと思います。でも仲良くなるととても気さくで、親切で、家族ぐるみの付き合いもよくあります。
駐在生活が合う人・合わない人もいるとは思いますし、周りからは「中国ですか…大丈夫?」なんて心配されることもあると思いますが、実際住んでみると色々な楽しみ方があります。また戻ってきたいという話も沢山聞きます。一度是非この面白さを味わってみてほしいなと思います。
中国語コーチングのthe courage(カレッジ)では駐在前の短期集中の基礎固めも、渡航後の中国語力向上のサポートもしています。
迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。
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無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
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無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
主人が杭州にあるグループ会社に赴任することになり、私も帯同してこちらで生活することになりました。
これまでを振り返って、中国での生活やその中で感じたことを紹介していきます!!