そうした相談をよく受けます。中国語学習コーチとして、700名以上の指導実績に基づいてお答えします!この記事を読むことで、「具体的に今日から何に取り組めば良いか」をイメージできるようになります!
中国語の勉強方法全体についてはこちらをご覧ください。
» 参考:中国語初心者必見!効率的な勉強法をプロが徹底解説
それでは、さっそく見ていきましょう。
中国語会話の練習方法
ここでは中国語の会話力を短期間でしっかり伸ばすための練習方法をお伝えします。
単語・文法・リスニング・スピーキング・フレーズ暗記と分けてお伝えしますので、一つずつみていきましょう。
まずは徹底したインプット
会話の要素としては「リスニング」や「スピーキング」がありますが、いきなりそれらの練習をするのではなくて、まずはしっかりとインプットを増やす必要があります。
例えばですが、知らない単語は何度聞いてもわからないし、知らない単語が急に口から出てくることは無いからです。
まずはスターターキットを身につけるようなつもりで最低限の単語や文法事項をインプットしましょう。
単語のインプット
単語は文章の中で覚えるのではなく、まず単語帳や単語アプリを使って、大量の単語を一気にインプットします。
そのうえで「リスニング・スピーキング練習」の中で再度その単語に触れることで定着させていきます。
これが逆だと、一度会話で出てきたものを自分で何度も触れるように意識する必要があり効率が悪いので、地味ですが、先に大量の単語暗記をするようにしてください。
単語の覚え方としては、単語帳や単語アプリを使い以下の手順で進めていきましょう。1週間で200単語程度が目安です。
- 声に出しながら繰り返して「中国語を見てわかる」ようにする
- 見ながら音読して、徐々に見ずに音読していくことで「中国語を聞いてもわかる」ようにする
- 日本語から中国語が言えるようにする
HSK2級に必要な単語が207個、3級に必要な単語が343個、合計550個あるので、まずはそこまでは覚えましょう。
文法のインプット
続いて文法を覚える必要がありますが、ここでいう文法は基本的な中国語の語順のことだと思ってください。
正しい語順がわからないと、聞いた時に間違った理解をしてしまったり、話す時に相手に間違えて伝えてしまう、あるいは伝えられない可能性があるので、この語順を理解する必要があります。
1冊初級用の中国語の文法書を用意して、以下の手順で進めてください。こちらも毎日1時間の時間を確保して、1冊を1ヶ月で終えるように進めると良いです。
- 3時間ほどの時間を使って文法書1冊を通読する、この時に完全に理解していなくても良い。
- 自分が理解できていないところを中心に再度読み込み、それでもわからない場合はネットなどで調べてわかるようにする。
- テキストに記載の例文(中国語)を見て正確に日本語訳が出来ることを確認する。
- テキストに記載の例文(日本語)を見て正確な語順で中国語訳が出来ることを確認する。
リスニングの練習方法
基本的な単語・文法のインプットが終わったらいよいよリスニングのトレーニングに入ります。これは2ヶ月目以降に取り組んでも遅く無いです。
中国語の例文集などを準備して以下の手順で進めてください。
- 中国語例文を「見て100%わかる」状態にする。
- そのうえで、正しい音源を聞き、何度も真似するように音読して文字情報と音情報を自分の中で統一させる。発音がアヤシイ場合は発音のトレーニングから。
» 参考:中国語発音は難しい!?発音をマスターするための効果的な勉強方法を解説 - 最後に自分のセリフのように音読をする。最初はゆっくりで良いので徐々に速く言えるようにしていく。このセリフ音読が出来るスピード以下のスピードの音源は聞こえます。
リスニングの練習方法の詳細についてはこちらをご覧ください。» 参考:中国語リスニングを強化するコツと勉強方法をプロのコーチが徹底解説!700名以上の実績に基づくメソッドを公開!
スピーキングの練習方法
続いてスピーキングの練習方法についてです。こちらはリスニングのトレーニングと同時に行って良いので、1日にリスニングとスピーキングをそれぞれ1時間程度(移動時間など使って良いです)確保できるとベストです。
リスニングで使用している教材と同じもので良いので、中国語の例文集などを準備して以下の手順で進めてください。
- 中国語例文を「見て100%わかる」状態にする。
- 日本語だけを見てor聞いて、中国語が言えるか確認する。ここではスピードは問わないので、正確に言えることを重視する。言えない場合の理由は「単語・語順・発音」の何かなので、その理由を明確にする。
- 日本語から中国語訳ができなかった文について、その理由を克服して再度トライして全て言えるようにする。
- 反復練習することで日本語から中国語に訳すスピードを上げる。
使えるフレーズを増やす
ここまでで教科書などの教材をもとにリスニングとスピーキングの練習をしてきたので、ここからはより実践的なフレーズを自分の武器として増やしていきます。
ドラマで増やす
みんなが留学のような環境を得られれば良いのですが、色々な制約により留学ができないケースも多いと思います。そこでおすすめなのはドラマなどで擬似留学をするということです。
ドラマに出てくるシーンと、そこで使われるフレーズをしっかりと書き留めて、覚えていきましょう。
ここで大切なのは「シーンとセリフを紐付ける」ということです。
「おかえり」って中国語で何ていうんだろう?
と考えてもピッタリくる中国語が無いことも多いです。
なので
「家に帰った時」というシーンで家族に向かって「我回来了(wǒ huí lái le)=帰りました」って言うんだな。
と覚えていくと実用的です。
オンライン会話で増やす
オンラインの中国語会話も有効です。
実際にネイティブと話そうとすると、意外と知らない単語があったり、簡単なフレーズも言えなかったりするものなので、一つ一つ教えてもらい、必ず次回の会話では言えるように練習をしましょう。
【オンライン会話の落とし穴】
オンライン会話には落とし穴があります。それは、オンライン会話だけやっていても会話力は身につかないということです。芸人さんが海外に行ってめちゃくちゃな英語でミッションをクリアすると言う番組があります。すごく楽しくて私も大好きなんですが、ただ、その芸人さんは何度海外に行ってミッションをクリアしても、英語力は一向に伸びません。(番組的には伸びては困るのでしょうが)これは、毎回毎回学びを得て次回に繋げると言うスタイルを取っていないからです。必ず次回は何ができるようになっているかを決めて継続しましょう。
オンライン会話をする際には必ず「今回言えなかった〇〇は次回必ず言えるようにする」というマインドで練習をしましょう。
中国語会話におすすめのアプリ
HSK公認単語トレーニングアプリ
アプリでの勉強に抵抗が無い方であれば、会話の単語はこれだけで十分です。
まずはこれでインプットをして別途フレーズ暗記などで語彙力を増やしていきましょう。
また、全ての単語に例文とその音源がついているので、リスニングトレーニングにも使えます。
- 全単語に例文とその音源がついているのでリスニングのトレーニングも可能
- 基本単語が網羅されている
- 覚えられない単語を「弱点」として保存できるので効率的
喜马拉雅(ヒマラヤ)
こちらは中上級向けですが、現地のラジオなどが聞けるので、実際の会話を聞いて、1フレーズだけでも増やしてみてください。また、生の中国語のリズムなどを身につける意味では非常に効果的です。
- 実際の中国のラジオが聞けるので、リアルな中国語フレーズを学べる
- 今中国で話題の内容が聞けるので、最新の単語の収集にも効果的(ちょっと難しいですが)
中国語会話におすすめの本
新ゼロからスタート中国語(文法編)
こちらは初心者向けにおすすめの本です。
前半1ヶ月の文法(語順)理解に使った後、後半はリスニング&スピーキング用として使えるので、まずはこの1冊を徹底して取り組むだけで効果が出ます。
- 基本的な単語・文法を網羅している
- その後のスピーキング・リスニングにも使えるので1冊で練習がしやすい
- 続編の「文法応用編」もあるので、この1冊が終わった後にステップアップがやりやすい
口を鍛える中国語作文(初級編)
こちらは中級者向けの例文集です。「初級編」と書いてありますが、中身はそれほど初級ではないので、後半のフレーズ練習でやっと使えます。実際にはHSK4級合格後でも良いくらいの内容です。
- 文法項目毎に例文が収録されているので、日本語から中国語訳ができない時に弱点が把握しやすい。
- ボリュームがありこれ1冊でかなりの会話(旅行は十分)に対応できる
中国語会話におすすめのドラマ
欢乐颂
舞台は上海、5人の女性が主人公の恋愛ドラマです。中国語の勉強だけでなく、大都会で過ごす現代の人々が何を考えているかなども興味深く楽しむことができます。
全てわかる必要はありませんが、字幕もあるので、シーン毎でのセリフなどを意識的に覚えると良いです。
- 日常生活を描いているので、自分が必要なシーンも出てくる
- 性格の異なる5人の主人公が出てくるので、これも自分にあった主人公のセリフなど覚えるとモチベーションに繋がる
家有儿女
少し古い北京のドラマですが、現代のホームコメディーなので、楽しく学ぶことができます。英語の教材としてフレンズが有効と言われることが多いですが、このドラマもフレンズのように限られたシーンでの日常会話が殆どなので、会話練習には非常に有効です。
北京訛りが強めなので、そこだけ少しネックです。
- シーンがほぼ家の中と限られている
- いわゆる日常会話がふんだんに使われる
- 1話完結なので、学習ペースを作りやすい(1週間に1話見よう、など)
中国語会話におすすめの雑誌
聴く中国語
聴く中国語は音源つき、スクリプト(原稿)つきなので、学習教材に適しています。また、ビジネスフレーズの連載があるなど、自分に必要なところを中心に読み込むと効果的です。
- 全て音源とスクリプト(原稿)つきで学習向き
- ビジネスフレーズなどフォーマルな表現を学べる
- 月刊誌なので定期購読で学習ペースメーカーになる
自宅で1人でできる練習方法を動画でも解説
プロのコーチをつけるという方法
ここまでの方法は独学でも可能ですが、より効果的に力をつけるためにプロのコーチをつけるというのも手です。語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)では前半は日本人のコーチのみで徹底インプットを行いますが、後半ではネイティブのスピーキングパートナーと2人体制で会話のトレーニングも行います。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
中国語会話の練習方法を知りたい!
中国語会話を頑張りたいけど、いったい何から手を付けたらいいんだろう…。
頑張りたいけど手順がわからないので具体的な方法が知りたい!