フレーズ型からシーン型へ「この日本語は中国語で何て言うの?」ではなく「こういう時中国では何て言うの?」

中国語を勉強していると、「この日本語は中国語では何て言うのかなあ?」と気になること結構ありますよね。私も担当している受講生からそうした質問を受けることも多いです。

この考え方は日本語のフレーズを中国語のフレーズに置き換えようとするフレーズ型の考えで、全く悪いものではないのですが、もう1つの考え方としてぜひおすすめしたいのが、「こういう時中国語では何て言うの?」というシーン型の考え方です。

なぜシーン型が良い?

以前、中国語コーチングthe courage受講生向けの会話トレーニングの会の中で

「餃子の皮が厚くてもちもちで、プルンとしてて美味しかったんです。これって中国語で何て言いますか?」

という質問がありました。

この時、ネイティブのスピーキングパートナーは少し答えに困ってしまいました。

なぜ困ったのかというと、単純に「もちもち」という表現や「プルン」という表現が難しかったというだけでなく、そもそも中国で中国人が中国語で餃子を褒める時、そうした表現で褒めることが少ないからだったんです。

この場合、仮に「餃子の皮が厚くてもちもちで、プルンとしてて美味しい。」をそのまま中国語に訳し、それを中国人相手に中国語で話しても、ちょっと違和感が残ってしまいますよね。

なので、その時に発想を変えて「餃子を褒める時、中国人は何て褒めるの?」という聞き方に変えました。

すると、ネイティブパートナーから出てきたのは、、、

「皮薄陷多(pí báo xiàn duō)かな!」

つまり、皮が薄くて中身が多い、という表現ですね。

このネイティブの表現と、もともとの日本語って、結構違いますよね。

ただ、ここでの目的は「餃子を褒めること」だったので、この表現を使えるようにすることが自分の言いたいことを言えるようにする近道だったりします。

(ちゃんと訳したものを使って、日本ではこういうことが美味しい餃子の条件なんだよ、と伝えたい場合は別ですね。)

ちなみに中国語で「サクサク」「もちもち」などの表現はこちらの動画でも紹介しているので、もし興味があれば見てみてください。

シーン型のトレーニング方法とは?

日本で売られているテキストなどでは、どうしても日本語と中国語の対訳になっているもの、つまりフレーズ型がほとんどですよね。

では、シーン型のトレーニングとはどのようにすれば良いのでしょうか?

これはとにかく生きた中国語に多く触れることです。

  • 中国人の友人とおしゃべりやチャットをする
  • 中国のドラマを見る
  • 中国人のSNSを覗いてみる など

そして、ただ闇雲に触れるのではなく、こういうシーンの時はこういう言葉を発するのか、というアンテナを張りながら触れるようにしましょう。

具体的には、中国のドラマを見るとき

「おかえりなさい」って何て言うのかな?

ではなく

「なるほど、外出から帰って来た人に対して中国語ではこういう態度でこういう言葉を発するのが自然なのか。」

と考える。

「いただきます」って何て言うのかな?

ではなく

「なるほど、さあ食事をしようという時、中国語ではこういう態度でこういう言葉を発するのが自然なのか。」

と考える。

中国語のおすすめのドラマなどはこちらを参考にしていただければと思います。

最後に

今回はフレーズ型ではなくシーン型の考え方について紹介しましたが、中国語の勉強はしっかりと単語や文法を積み上げていく、いわゆる教科書を使った勉強と、それとは別に、自分の知りたいことや、実際に使いたい場面から逆算していく勉強方法があり、初級段階ではまず教科書を使った勉強を多めに行うと良いので、今回のシーン型は少し息抜きとして取り入れることから初めてみてください。


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ABOUT US
伊地知太郎中国語コーチングスクールthe courage代表コーチ
大学在学中、中国の北京師範大学に留学し、1年で中国語力をビジネスレベルにまで高める。帰国後、三菱重工業株式会社にて海外人事・資材調達業務を経験。その後、語学コーチングスクールPRESENCEにて700名以上の受講生の語学学習をサポート、コーチの育成や中国語コースの立ち上げを経て、語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)を設立。