中国語の単語帳おすすめ8選!効率よく暗記する方法も紹介!

晴菜

世の中に数ある中国語単語帳。一体どれを選べばいいの?中国語を学習している・学習しようとしている人は、必ずこの疑問を持つのではないでしょうか。今回は、私が実際に書籍を使ってみて、それぞれの「良いところ」「ちょっとイマイチなところ」を踏まえて、こんな人におすすめしたい!と思うポイントをまとめてみました!

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初級者におすすめの中国語の単語帳

改訂版キクタン中国語 入門編・初級編

まずは定番、アルクから出版されているキクタンシリーズの入門編・初級編。
入門編は中国語検定試験準4級レベルの単語やHSK1~2級レベルの単語588語が収録、初級編は中国語検定試験4級レベルの単語やHSK2~4級レベルの単語588語が収録されています。

この改訂版は2021年4月に発売。改訂前との比べての違いは、単語のラインナップや紙面のレイアウトがアップデートされていることと、音声はCDではなくデータでの提供となっています。

良いところ
  • 音声ダウンロード対応(専用アプリのインストールが必要)
  • 単語だけでなく例文もすべて音声付き
  • 1日12語、7週間のスケジュール学習の想定で構成されており、自習派の人も計画を立てやすい
  • 字が大きめ、かつ十分に余白があるので書き込みなどもしやすい
  • 持ち運びしやすい、ほど良い大きさ
  • 紙質が柔らかく、めくりやすい

ちょっとイマイチなところ
  • 音声は2020年4月30日にアルクがリリースしたboocoというアプリでの提供。新しいこともあって機能面・操作性ともにやや不十分な印象。
    (app store、google playの評価は2021年5月時点、星2以下とあまり良くない様子)
晴菜

私も実際にアプリをダウンロードしましたが、最初全くロードが進まないという不具合がありました。(時間をおいてやり直したら解決しました)現時点では最低限の機能しか備えていない音楽プレイヤーという感じですが、今後のアップデートに期待したいです。

こんな人におすすめ!
  • 初級以降も段階的に学習をしていきたい
  • 音声はCDが無くても問題なく、アプリ操作に抵抗がない人

品詞別・例文で覚える HSK基本語彙1級‐4級

中国語関連の書籍を多数出版している白帝社の単語帳。HSK1級〜4級の語彙1200語が級別・品詞別にまとめられています。

良いところ
  • 音声ダウンロード対応(必要な場合はCDも追加購入可能)
  • 初級〜中級までの単語を1冊でカバーしている
ちょっとイマイチなところ
  • 音声は単語の読み上げのみで、例文は音声がない
  • 音声データがZipファイルでまとめられているため、スマホなどでDLする場合別途解凍ファイルが必要
  • 1つ1つの単語が読み上げられる間隔が短い(1秒程度)ため、必要に応じて自分で止めながら聞くなど工夫が必要
  • レイアウトがモノクロで教科書的な感じでとっつきにくいと感じる場合もある
こんな人におすすめ!
  • HSK合格を目指している人
  • 初級~中級まで級ごとに学習していきたい人
  • できるだけ単語帳は1冊で勉強したい人
  • 音声は単語のみでOKな人

新ゼロからスタート中国語単語 BASIC 1000

Jリサーチ出版のゼロからスタートシリーズ、単語版。基本単語1000語と生活でよく使う例文がまとめられています。これ1冊でHSK1級~4級、中国語検定3級レベルの対策ができます。

良いところ
  • 音声ダウンロード対応。ファイルをダウンロード、もしくはインターネット上でその場再生も可能(必要な場合はCDも追加購入可能)
  • 電子書籍版あり
  • 品詞別、使うシーン別に単語がまとめられているので辞書的に使用することもできる
ちょっとイマイチなところ
  • カタカナ読みに惑わされないように気をつける必要あり
  • 音声は中国語⇒日本語訳の順で、日本語訳がすぐ読まれてしまう。中国語だけの音声もあると良い
  • 全ての単語に例文がついているわけではない
こんな人におすすめ!
  • 音声をダウンロードしたり、アプリを使うのに抵抗がある人

これなら覚えられる!中国語単語帳

NHK出版の単語帳です。初級〜中級の1500語が品詞別に分類されています。

良いところ
  • CD付き。単語、日本語訳、例文全て音声あり
  • 四字熟語や基本文法の確認もできる
  • コンパクト(たて約17cmよこ約13.5cm厚み約1cm)だが単語収録数は1500と多い
ちょっとイマイチなところ
  • 使用頻度の高い重要基礎単語1500語がまとめられているが、HSKや中検を明確に目的としたものではないため、試験対策とするには少し不安がある
  • 音声ダウンロード非対応(2010年に出版した本のため致し方ない部分はある)
こんな人におすすめ!
  • できるだけコンパクトで、収録単語数の多い単語帳を探している人
  • 音声ダウンロードがなくても良い人
  • 試験対策というよりも、日常生活で使える単語を学びたい人

今すぐ話せる! いちばんはじめの中国語単語

東進ブックスの単語帳です。基礎単語を約1600語収録しています。音声はCDでの提供で、単語→日本語意味→例文が各1回ずつ収録されています。

良いところ
  • ところどころイラスト付きで単語を説明しており、イメージがつきやすい
ちょっとイマイチなところ
  • カタカナの独自ルールが分かりづらい(oはオ、eは「ヲ」で表す、子音でひらがな表記のものは有気音かつ捲舌音を表す・・・など)
こんな人におすすめ!
  • カタカナ表記はあくまで参考だと割り切れる人

中・上級者におすすめの中国語の単語帳

キクタン中国語 中級編・上級編

中級以上の単語帳となると、あまり市販されている本では選択肢があまり多くありません。初級から段階的に学習できるという点で、やはりアルクのキクタンシリーズ中級編、上級編が最有力です。

中級編は中検2級合格レベルの語彙896語と成語112語、上級編は中検準1級レベルの単語1008語と成語224語が収録されています。

番外編:日常会話に必要な中国語を身につけたい場合の単語帳

試験対策が目的ではなく、日常で使う中国語を学びたい!という場合、以下のような日常会話用の単語帳もおすすめです。

中国語の日常基本単語集

旅行や日常生活、ビジネスに使える約3000の単語が収録。単語だけでなく、日常のひとことなども学ぶことができます。

暮らしの中国語単語

収録単語数10000語という圧倒的なボリューム。中国語圏で生活する上で使える単語をトピック別にまとめています。有名ブランドの名前から政治・軍事に関する単語まで、かなりマニアックな内容も含まれています。辞書として1冊持っておくのも良いかもしれません。

中国語の単語帳、音声ダウンロード・電子版有無のまとめ

中国語の単語帳

今や書籍は電子版で、音声もダウンロードコンテンツを使用する方も多いと思いますので、ここまでに紹介した書籍の音声DL、電子書籍版の有無をまとめてみました。

書籍名電子書籍対応音声DL対応
改訂版キクタン中国語 入門編・初級編
品詞別・例文で覚える HSK基本語彙1級‐4級×
新ゼロからスタート中国語単語 BASIC 1000
これなら覚えられる!中国語単語帳××
今すぐ話せる! いちばんはじめの中国語単語××
キクタン中国語 中級編・上級編
中国語の日常基本単語集××
暮らしの中国語単語××

中国語のカタカナ読みについて

中国語の発音は日本人にとってわかりづらく、習得が難しいところです。そこで発音の補助としてカタカナによる表記をしている単語帳、参考書が多くあります。ですが、あくまで「ピンインの読み方がわからない学習者が発音のイメージを掴むためのもの」で、それ以外の使い方をするのはNGです。

例えば「出ていく」という意味の出去chūqùは、カタカナで「チゥーチュイ」「チゥチュイ」などと表現されていることがありますが、いずれも本来の発音とは異なります。これは参考書のせいではなく、そもそも日本語にない音を無理やり日本語で表現をしているので、本当の音と乖離しているのは仕方のないことです。

ただ、中国語の発音知識がない方、学びはじめの方が発音のイメージをつけるという意味では役に立つ場面があります。ですがあくまでイメージを持つためであって、発音を練習するときにはカタカナはきれいさっぱり忘れ、ピンインと正しい音声を使って習得することを心がけて下さい。

中国語の単語帳を自作したい場合

中国語の単語帳を自作する

市販の単語帳はしっくりこない・・・
自分のニーズに合わせた単語帳が欲しい・・・

そんな方は、単語帳を自分で作成することも検討してみましょう。ここではまず、単語帳を自分で作成するメリットとデメリットをまとめます。

単語帳を自分で作成するメリット

自分のニーズに合わせてカスタマイズできる

どうしても覚えられない単語や、仕事で使う単語など、市販の単語帳とは違う切り口で自分のニーズに合わせたものを作ることができます。

作成している過程で覚えられる

単語帳を作成している過程で書き出したり、良い例文を探すなど付随の作業やアウトプットが必ず発生するため、その過程そのものが単語を覚えることにもつながります。

単語帳を自分で作成するデメリット

作って満足してしまいがち

学生の時に単語カードを作ろうとして、最初の数枚でやめてしまった方や、あまり活用できなかった方も多いのではないでしょうか。単語帳を作るのはいいですが、作るだけで満足してしまって活用しなければ意味がないので、注意しましょう。

おすすめの単語帳の作り方

アプリを使う

スマートフォンのアプリを使って単語帳を作ることができます。たくさんのアプリが存在しますが、今回はその一例をご紹介します。

マナビティ単語帳

シンプルなデザインかつ機能的な単語帳アプリで、以下のような機能があります。

  • 単語カードに画像を追加できる
  • コメントに補足情報、例文を入れることができる
  • 単語帳はURLで他の人とシェアできる
  • Excelインポート/エ​​クスポートができる

無料版だと単語帳の作成上限数が決まっていますが、十分使えますので、興味のある方はぜひダウンロードしてみてくださいね。

WordHolic!

こちらも、シンプルなデザインながら豊富な機能を持つ単語帳アプリで、以下のようなことが可能です。

  • 中国語を含む、29言語の読み上げ機能が使える
  • 暗記フラグ等を活用して忘却曲線に沿った効果的が学習ができる
  • 画像の挿入ができる
  • PCでのデータ作成、他の人への共有ができる

ノート等の紙に書き出す

オーソドックスですが、ノートやルーズリーフ等に書き出して単語帳を作る方法もあります。

紙であれば何でもOKですが、後からページを入れ替えたりできる点で通常のノートよりもルーズリーフを使ったほうが便利です。また、線が引きやすいことから方眼紙タイプをおすすめします。

ページを縦に四分割し、左から単語(漢字)、ピンイン、意味、例文の順に書いていきます。必要に応じて赤ペンなどを使って赤シートで隠せるようにしておくのも良いですね。

中国語の単語帳を使って効率よく覚える方法

声に出して覚える

多くの日本人にとって中国語の発音は最大の難関。常に正しい音を意識し、音源を聞いてそれを忠実に再現する意識で声に出して覚えましょう。

単語単体で覚えにくいものは例文ごと覚える

たとえば「办(する、処理する)」という単語がありますが、意味が広すぎて具体的にどう使うのかいまいちピンと来ませんよね。

そのような単語は、相性のよい単語、もしくは短い例文ごと覚えるようにしておきましょう。
例)办手续(手続きをする)/他在办签证(彼はビザを申請している)

覚える頻度を上げる

単語そのものに難易度という概念は存在せず、難しいと感じる単語は出会う頻度が少ないことが原因です。つまり頻度を上げれば覚えられない単語はないので、1日に繰り返し同じ単語に出会うよう工夫しましょう。

1日に覚える範囲を決める

時間いっぱい、やれるだけやろう!だと計画倒れに終わってしまう可能性があるので、1日に覚える単語の範囲を決め、それを繰り返し覚えるようにしましょう。

忘れないでほしいのは、次の日以降もその単語に触れるようにすることです。つまり、1日に覚える単語を60個としている場合は、次のように必ず前の日までの復習+その日の新しい範囲、というふうにしていくことが定着のポイントになります。

学習例

1日目:1-60
2日目:1-120
3日目:1-180

中国語単語の覚え方については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。

おわりに

今回はさまざまな単語帳についてご紹介しました。すこしでも皆様の学習のヒントになれば幸いです。好好学习,天天向上!


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ABOUT US
松元晴菜中国語学習コーチ
大学時代に中国語を専攻。在学中に大連外国語学院に留学し、トップクラスの成績を収める。卒業後は語学力を武器に国内金融系大手IT企業と世界最大手ITコンサルティングファームにてグローバルプロジェクト管理業務の経験を積んだ後、語学コーチングスクールthe courageコーチとして活躍中。