こんにちは、中国語コーチングthe courageでコーチをしている伊地知(@taroijichi)です。
今までカリキュラム作成のために100冊以上の文法書に目を通してきましたが、そうした経験も元に、みなさんが「買ってみたいけど、どんなテキストなんだろう」と気になるテキストについて、私も気になるので、レビューをしていきたいと思います。
おすすめの文法書についてはこちらの動画をご覧ください。
今回レビューするのはこちらです!
なるべく詳細を書いたつもりですが、他にも知りたいことなどあればぜひお気軽にご連絡ください。それでは早速見ていきましょう!
どんなテキスト(教科書)なの?
タイトルの通り、ITエンジニアのための中国語のテキストなんですが、IT業界で使われるような中国語単語を羅列しているというようなものではなく、中国語の基礎知識を最低限身に付けて、そのうえで、SNS利用、ビジネス全般、システム開発、最新技術について、プロジェクト管理など、幅広いシーンで使える単語やフレーズが紹介されています。
特徴①ただの用語集ではなくて中国語の基礎が学べる
ITエンジニアのための中国語入門の第1章は「中国語基礎中の基礎」という項目になっていて、そこでは中国語の肯定文・否定文の作り方や、疑問詞の使い方、重要な助詞の使い方などが説明されているので、中国語文の構造を知ることができます。
正直このテキストだけで中国語を学ぶのはかなり限界があると思いますが、それでも、飽くまでも“入門”という位置づけとして、ただのフレーズ集にするだけではなく、こうした中国語の基礎の説明があるのは、フレーズを丸暗記せずに理解するうえでの助けになると思います。
疑問詞については英語だと何にあたるのかということも記載されていてわかりやすいです。これは著者の方が英会話のテキストも書いてらっしゃるからかもしれません。
特徴②場面が明確で超実用的なフレーズが多い
ITエンジニアのための中国語入門の著者は日本人で、実際にご自身で実務を行ってきたエンジニアの方なので、どういった場面で使うのかという想定がとても明確で、かつ「わ~、確かに使いそうだな~」という、超実用的なフレーズが多いと感じました。
特徴③意外とビジネス全般で使えるフレーズばかり
ITエンジニアのための中国語入門は、「ITエンジニアのための」となっていますが、本の紹介に「WeChatからAIまで、最新IT用語をしっかりカバー!ビジネスシーンから日常会話まで」とある通り、第4章のシステム開発の章以外は、SNSで使うフレーズや、プロジェクト管理で使うフレーズなど、本当にビジネスシーンから日常会話まで幅広くカバーされている本でした。
逆に言うと、第4章は私は日本語でも結構よくわからないフレーズが多く、こここそがこの本の真骨頂なのでは?と思いました。
もっとこうだったら良いのに
音源について、読者特典のYouTube動画が付いてるのですが、この特典入手のために、出版社のサイトでアカウント作成をしないといけないので、それがかなり手間に感じてしまいました。
YouTube動画は内容も豊富ですごく有難いのですが、もし可能であればもう少しサクッと、トラック分けされた音源だけをダウンロードできると嬉しいです。(そっちの方がラクな気がするんですが、わざわざ動画にしてるのは何か意図があるのかもしれません)
おすすめのレベルと効果的な勉強法
ここではおすすめのレベルと、このテキストを使った勉強法について説明します。
こんな人におすすめ
このテキストはこんな人におすすめです。
- HSK3~4級以上でITやシステム開発などに携わる方
- 中国の最新技術の単語を覚えたい方
- ITやシステムに限らず、ビジネスでよく使うフレーズを学びたい方
効果的な勉強法
こうした専門に特化した教材は、一定の語学力を身に付けた後に有効と言われています。そのため、できれば他の本と併用し、最低限HSK4級合格相当のレベルまで持っていき、そのうえでこうしたテキストを手にすると、テキストの力をより発揮させることができるかと思います。
具体的には、新ゼロからスタート中国語 文法編で基礎を学び、その後ゼロからスタート中国語 文法応用編と併用する。
或いは7つの述語文でつかむ 中国語ステップ1001冊に絞り、途中中国語文法について少し理解出来て来たかなというタイミングで(できればステップ70以降くらいで)併用するというのが良いです。
迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
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