今回は中国語の「ちょっと」という表現について、シェアしたいと思います。この「ちょっと」は中国語ではいくつかの単語があります。日本語では遠回しな表現の時に使用したりもしますよね、私たち日本人は結構使いたくなる「ちょっと」について、見ていきたいと思います。微妙な違いを理解して使ってみてくださいね^^
中国語の「ちょっと」は色々ある
中国語で「ちょっと」を表す言葉は以下の通り色々あります。
- 一点儿 yīdiǎn er イディアー
- 有点儿 yǒudiǎn er ヨウイディアー
- 一会儿 yīhuǐ’er イファ
- 一下 yīxià イーシャ
ちなみに「儿」は日本語にはない発音で、「儿化音 Ér huà yīn アールファイン」と言います。中国でも北の地域で使われている表現で、南ではあまり使用されませんが、標準語の発音では使われる発音なので、しっかり使えるように勉強することをおすすめします。
私は練習して舌がつったこともありますので、皆さん発音練習はくれぐれもお気を付けください!笑
少し話がずれましたが、ここからはそれぞれの違いを見ていきましょう~♪
一点儿(わずかな数量を表すちょっと)
「一点儿 yīdiǎn er イディアー」はわずかな数量を表します。
具体例としては以下のような感じです。
买一点儿蔬菜 mǎi yīdiǎn er shūcài マイイディアーシュゥツァイ
訳:野菜を少し買う
有点儿(基準点と比較してのちょっと)
「有点儿 yǒudiǎn er ヨウイディアー」は何かの基準点があって、そこと比較して「ちょっと」という表現になります。
我有点儿感冒了。wǒ yǒudiǎn er gǎnmàole ウォーヨウイディアーガンマオラ
訳:少し風邪を引きました。
この例だと健康な状態を基準点と比較して、少し風邪を引いたという表現になります。理想の状態があるので、主観的な「ちょっと」になり、話し手の気持ちが含まれるのが特徴となります。
そのため「おかしい」と感じた時や「思ったのと違う」ケースにもよく使われます。
また他の三つの「ちょっと」が動詞や形容詞の後ろにつくのに対して、「有点儿」は動詞の前につくので語順に注意が必要です。
また、「有一点儿」の一を省略したものが「有点儿」で、儿化しなかったのが「有一点」なので、この3つは同じと考えてOKです。
「ちょっと涼しい」はどっちを使うのが正解?
どちらも使えるのですが、ニュアンスが異なります。
・有一点儿凉 yǒu yīdiǎn er liáng ヨウイディアーリャン
訳:(思っていたより)ちょっと涼しい(主観的)
・凉一点儿 liáng yīdiǎn er リャンイディアー
訳:(窓を開けると)ちょっと涼しい(客観的)
「有一点」は思っていた(基準点)よりも「ちょっと」なのでこのあとクーラーを弱めるなど行うイメージになります。
「一点儿」は天気が涼しくなってきたのでちょっと涼しいですね。
どちらも良く使う表現ですが、こうしたニュアンスを意識しておきましょう。私が滞在していた中国の南方では両方ともよく使われてました。
南方で使う場合は、「儿 er」をとった発音になりますのでご注意ください。(例:有一点凉 yǒu yīdiǎn ヨウイディエンリャン)
一会儿と一下の違い
「一会儿 yīhuǐ’er イファ」は不定の時間を表します。
等一会儿 děng yīhuǐ’er ダンイファ
訳:ちょっと(の時間)待って下さい
こちらは良く使われる表現です。レストランの店員さんは丁寧な表現で「稍微等一会儿 Shāowéi děng yīhuǐ’er シャオウェイダンイファ」と言っているケースも多いです。
一方で「一下 yīxià イーシャ」は短く素早い動作を表します。
この2つの細かい違いはこちらの記事をご覧ください。
最後に〜おすすめの勉強法〜
実践に使ってみるのが一番ですが、中国ドラマやテレビ番組を見るのもとっても良い勉強方法です。
自分の知っている単語が出ると楽しく見れますし、この記事で紹介したことなどを意識しながら見るとスムーズに覚えていくことができます。
ほとんどが中国語の漢字字幕が出ているので、漢字も確認しながら見ることもできるので、是非試してみてください。
迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。
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無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
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「有一点」はよく「ネガティブなちょっと」と言われることが多いですが、思っていたのと違うという場合、ネガティブなケースが多いというだけで、必ずしもそうではないということですね。