中国語の名言・ことわざ・四字熟語 一覧表
日常でよく使う
| 中国語 | ピンイン | カタカナ | 意味 |
|---|---|---|---|
| 说曹操曹操就到 | shuō cáocāo cáocāo jiù dào | シュォツァオツァオ ツァオツァオジュダオ | 噂をすれば影 |
| 种瓜得瓜,种豆得豆 | zhòng guā dé guā, zhòng dòu dé dòu | ジョングアダグア、ジョンドウダドウ | 因果応報 |
| 光阴似箭 | guāngyīn sì jiàn | グアンインスゥジエン | 光陰矢の如し |
| 乱七八糟 | luàn qī bā zāo | ルアンチーパーザオ | めちゃくちゃ |
| 物美价廉 | wù měi jià lián | ウーメイジィァリエン | 安くて良い物 |
| 马马虎虎 | mǎma hūhū | マァマフゥフゥ | まあまあ/いい加減 |
| 入乡随俗 | rù xiāng suí sú | ルゥシァンスイスゥ | 郷に入っては郷に従え |
| 一举两得 | yì jǔ liǎng dé | イージュリァンダ | 一挙両得 |
日本語でもおなじみ
| 中国語 | ピンイン | カタカナ | 意味 |
|---|---|---|---|
| 背水一战 | bèi shuǐ yí zhàn | ベイシュイイージャン | 背水の陣 |
| 有备无患 | yǒu bèi wú huàn | ヨウベイウーフアン | 備えあれば憂いなし |
| 趁热打铁 | chèn rè dǎ tiě | チェンリィダティエ | 鉄は熱いうちに打て |
| 捷足先登 | jié zú xiān dēng | ジエズゥシエンダン | 先んずれば人を制す |
| 随机应变 | suí jī yìng biàn | スイジーインビエン | 臨機応変 |
| 一石二鸟 | yì shí èr niǎo | イーシーアーニャオ | 一石二鳥 |
| 自作自受 | zì zuò zì shòu | ズゥツォズゥショウ | 自業自得 |
| 半途而废 | bàn tú ér fèi | バントゥアーフェイ | 途中で投げ出す |
努力・向上
| 中国語 | ピンイン | カタカナ | 意味 |
|---|---|---|---|
| 水滴石穿 | shuǐ dī shí chuān | シュイディシーチュアン | 雨垂れ石を穿つ |
| 百尺竿头,更进一步 | bǎi chǐ gān tóu, gèng jìn yí bù | バイチィガントウ、ゲンジンイーブゥ | 現状に満足せず更に進む |
| 聪明出于勤奋,天才在于积累 | cōngmíng chū yú qínfèn, tiāncái zàiyú jīlěi | ツォンミンチューユーチンフェン、ティエンツァィザイユージーレイ | 賢さは積み重ねの結果 |
| 有志者事竟成 | yǒu zhì zhě shì jìng chéng | ヨウジージャシージンチェン | 志あれば事は必ず成る |
| 千里之行,始于足下 | qiān lǐ zhī xíng, shǐ yú zú xià | チエンリージーシン、シーユーズゥシァ | 千里の道も一歩から |
| 锲而不舍 | qiè ér bù shě | チエアーブゥシェ | 諦めずにやり抜く |
| 熟能生巧 | shú néng shēng qiǎo | シューノンシェンチァォ | 習うより慣れよ |
人生
| 中国語 | ピンイン | カタカナ | 意味 |
|---|---|---|---|
| 行要好伴,住要好邻 | xíng yào hǎo bàn, zhù yào hǎo lín | シンヤオハオバン、ジュヤオハオリン | 旅は道連れ世は情け |
| 笑一笑,十年少;愁一愁,白了头 | xiào yí xiào, shí nián shào; chóu yì chóu, bái le tóu | シィアオイーシィアオ、シーニェンシャオ | よく笑えば若返り、悩めば老ける |
| 一年之计在于春 | yì nián zhī jì zài yú chūn | イーニェンジージザイユーチュン | 一年の計は元旦にあり |
| 塞翁失马,焉知非福 | sài wēng shī mǎ, yān zhī fēi fú | サイウォンシーマァ、イエンジーフェイフゥ | 人間万事塞翁が馬 |
| 船到桥头自然直 | chuán dào qiáo tóu zì rán zhí | チュアンダオチァォトウズゥランジー | なるようになる |
| 活到老,学到老 | huó dào lǎo, xué dào lǎo | フォダオラオ、シュエダオラオ | 生涯学習 |
仕事・ビジネス
| 中国語 | ピンイン | カタカナ | 意味 |
|---|---|---|---|
| 害人之心不可有,防人之心不可无 | hài rén zhī xīn bù kě yǒu, fáng rén zhī xīn bù kě wú | ハイレンジーシンブゥクゥヨウ、ファンレンジーシンブゥクゥウー | 人を害する心は持つな、警戒心は持て |
| 鞠躬尽瘁 | jū gōng jìn cuì | ジュゴンジンツイ | 全力を尽くす |
| 欲速则不达 | yù sù zé bù dá | ユゥスゥツゥブゥダア | 急がば回れ |
| 忙中有错 | máng zhōng yǒu cuò | マンジョンヨウツオ | 急いては事を仕損じる |
| 吃亏时节便宜在 | chī kuī shíjié piányí zài | チークイシィジエピエンイィザイ | 損して得取れ |
| 呕心沥血 | ǒu xīn lì xuè | オウシンリィシュエ | 心血を注ぐ |
| 一帆风顺 | yì fān fēng shùn | イーファンフェンシュン | 順風満帆 |
| 万事俱备,只欠东风 | wàn shì jù bèi, zhǐ qiàn dōng fēng | ワンシジュベイ、ジーチエンドンフェン | 準備万端、あとひとつ足りない |
故事成語(由来のある四字熟語)
| 中国語 | ピンイン | カタカナ | 意味 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 画蛇添足 | huà shé tiān zú | ファシェティエンズゥ | 蛇足 | 戦国策 |
| 守株待兔 | shǒu zhū dài tù | ショウジュダイトゥ | 待ちぼうけ | 韓非子 |
| 亡羊补牢 | wáng yáng bǔ láo | ワンヤンブゥラオ | 失敗後でも対策は無駄でない | 戦国策 |
| 井底之蛙 | jǐng dǐ zhī wā | ジンディージーワ | 井の中の蛙 | 荘子 |
| 卧薪尝胆 | wò xīn cháng dǎn | ウォシンチャンダン | 臥薪嘗胆 | 史記 |
| 四面楚歌 | sì miàn chǔ gē | スゥミエンチュゥガ | 四面楚歌 | 史記 |
| 破釜沉舟 | pò fǔ chén zhōu | ポォフゥチェンジョウ | 背水の覚悟 | 史記 |
| 刻舟求剑 | kè zhōu qiú jiàn | カジョウチウジエン | 融通が利かない | 呂氏春秋 |
| 掩耳盗铃 | yǎn ěr dào líng | イエンアーダオリン | 自分を欺く | 呂氏春秋 |
| 杯弓蛇影 | bēi gōng shé yǐng | ベイゴンシェイン | 疑心暗鬼 | 風俗通義 |
| 愚公移山 | yú gōng yí shān | ユゥゴンイーシャン | 愚公山を移す | 列子 |
| 对牛弹琴 | duì niú tán qín | ドゥイニウタンチン | 馬の耳に念仏 | 牟子理惑論 |
論語・孔子
| 中国語 | ピンイン | 意味 |
|---|---|---|
| 学而时习之,不亦说乎 | xué ér shí xí zhī, bú yì yuè hū | 学びて時にこれを習う、亦た説ばしからずや |
| 有朋自远方来,不亦乐乎 | yǒu péng zì yuǎnfāng lái, bú yì lè hū | 朋あり遠方より来たる、亦た楽しからずや |
| 己所不欲,勿施于人 | jǐ suǒ bú yù, wù shī yú rén | 己の欲せざる所、人に施すことなかれ |
| 三人行,必有我师焉 | sān rén xíng, bì yǒu wǒ shī yān | 三人行けば必ず我が師あり |
| 温故而知新 | wēn gù ér zhī xīn | 温故知新 |
| 学而不思则罔,思而不学则殆 | xué ér bù sī zé wǎng, sī ér bù xué zé dài | 学んで思わざれば則ち罔し |
| 知之为知之,不知为不知,是知也 | zhī zhī wéi zhī zhī, bù zhī wéi bù zhī, shì zhì yě | 知らないことを知らないと認めるのが知 |
| 三十而立,四十而不惑 | sānshí ér lì, sìshí ér bú huò | 三十にして立ち、四十にして惑わず |
三国志由来
| 中国語 | ピンイン | 意味 |
|---|---|---|
| 三顾茅庐 | sān gù máo lú | 三顧の礼 |
| 如鱼得水 | rú yú dé shuǐ | 水を得た魚 |
| 望梅止渴 | wàng méi zhǐ kě | 想像で気を紛らわす |
| 刮目相看 | guā mù xiāng kàn | 刮目して見る |
| 乐不思蜀 | lè bù sī shǔ | 楽しくて故郷を忘れる |
座右の銘にしたい
| 中国語 | ピンイン | 意味 |
|---|---|---|
| 天行健,君子以自强不息 | tiān xíng jiàn, jūnzǐ yǐ zì qiáng bù xī | 天の運行は健やか、君子は自ら努め励んで止まない(易経) |
| 淡泊明志,宁静致远 | dàn bó míng zhì, níng jìng zhì yuǎn | 欲を離れて志を明らかに、心静かにして遠大な境地へ(諸葛亮) |
| 不忘初心,方得始终 | bú wàng chū xīn, fāng dé shǐ zhōng | 初心を忘れなければ最後までやり遂げられる |
| 长风破浪会有时,直挂云帆济沧海 | cháng fēng pò làng huì yǒu shí, zhí guà yún fān jì cāng hǎi | いつか追い風を受けて大海を渡る日が来る(李白) |
中国人がよく使うことわざ・名言・四字熟語

说曹操曹操就到 噂をすれば影がさす
三国志から出たことわざです。好きな方も多いかもしれませんね。曹操という武将のうわさをしていたら本人が現れたというところからきています。このフレーズは良い事に関しても、悪い事に関しても使用することができます。
使い方の例
说曹操曹操就到,他来了!(shuō cáocāo cáocāo jiù dào, tā lái le!)噂をすれば、彼が来たよ!
种瓜得瓜,种豆得豆 やったことが結果につながる(因果応報)
直訳すると、瓜の種をまけば瓜が取れる、豆の種をまけば豆が取れるとなります。しかるべきことを行っていけば、しかるべき結果が得られるという意味になります。
光阴似箭 光陰矢の如し
時間が過ぎるのが早い事を表すことわざです。
使い方の例
时间过得太快了!真是光阴似箭!(shíjiān guò de tài kuài le! zhēnshi guāngyīn sì jiàn!)時間が経つのが早すぎる!まったく「光陰矢の如し」だ!
乱七八糟 混乱している
前漢の「呉楚七国の乱」と晋の「八王の乱」による、中国全土を巻き込んだ騒乱の様子からできたことわざです。現在では混乱やめちゃくちゃな様子を表します。
使い方の例
我的房间乱七八糟的,要打扫一下。(wǒ de fángjiān luànqībāzāo de, yào dǎsǎo yíxià.)私の部屋は散らかっているので、掃除しないと。
物美价廉 安くて良い物
安くて良い物を表すことわざです。中国の方はコスパが良い物好きなので、スーパーやネット上でも良く使われています。
使い方の例
我喜欢找物美价廉的东西。(wǒ xǐhuan zhǎo wùměi jiàlián de dōngxi.)私は安くて良い物を探すのが好きです。
日本語でも馴染みのある中国語の名言・ことわざ

続いて、日本語でもなじみがある名言・ことわざを中国語で見ていきましょう〜!
背水一战 背水の陣
切羽が詰まっており、一歩もひけないような状況の中で、必死に物事に取り組むこと。史記の韓信の故事から来ています。川を背にして陣を敷き、退路を断って戦ったという話です。
有备无患 備えあれば憂いなし
前もって準備をしておけば、いざというときに何が起きても心配がないということ。
趁热打铁 鉄は熱いうちに打て
タイミングを逃さず、勢いのあるうちにやってしまうということ。
日本語との違いに注意:日本語の「鉄は熱いうちに打て」には「人は若いうちに鍛えよ」という意味も含まれますが、中国語の趁热打铁は「今この勢いを逃すな」というタイミングの話に限られます。人を育てる文脈では使いません。
捷足先登 先んずれば人を制す
人よりも先に行動することで、有利な立場に立つことができるということ。史記の「高材疾足者先得焉(足の速い者が先に手に入れる)」が元になっています。
逐二兔,不得一兔 二兎を追う者は一兎をも得ず
二つのことを同時にうまくやろうとすると、結局どちらも失敗に終わるということ。
随机应变 臨機応変
状況に応じて適切な行動をとること。
使い方の例
工作非常繁忙的时候,我们应该学会随机应变。(gōngzuò fēicháng fánmáng de shíhou, wǒmen yīnggāi xuéhuì suíjī yìngbiàn.)仕事が非常に忙しいときは、臨機応変に対応することを覚えるべきです。
故事成語|由来の物語と一緒に覚える

ここからが中国語の面白いところです。四字熟語の多くには物語(故事)がセットになっていて、話を知ると一気に忘れなくなります。中国の方との会話でも、由来を知っていると盛り上がります。
画蛇添足 余計なことをする(蛇足)
出典:戦国策
楚の国で、召使いたちが一杯の酒をめぐって「地面に蛇の絵を早く描けた者が飲む」という競争をしました。一番に描き終えた男が、余裕を見せようと蛇に足を描き足したところ、「蛇に足はない。それはもう蛇ではない」と言われ、酒を取られてしまった――という話です。
使い方の例
这句话不用加,加了反而画蛇添足。(zhè jù huà búyòng jiā, jiā le fǎn’ér huàshé tiānzú.)この一文は要りません。足すとかえって蛇足です。
守株待兔 まぐれを期待して待ち続ける
出典:韓非子
宋の農民が、切り株にぶつかって死んだ兎を偶然手に入れました。以来、畑仕事をやめて切り株を見張り続けましたが、二匹目の兎は来ず、畑は荒れ果てた――という話です。日本語の「柳の下の二匹目のどじょう」に近い発想です。
亡羊补牢 失敗してからでも手を打つ価値はある
出典:戦国策
羊を逃がしてしまった男が囲いを修理したところ、「もう遅い」と笑われました。しかし修理したおかげで残りの羊は無事でした。「亡羊补牢,为时未晚(手遅れということはない)」という形でよく使われます。
日本語の「後の祭り」とは逆の意味なので注意が必要です。中国語では前向きな励ましとして使います。
井底之蛙 井の中の蛙
出典:荘子
井戸の中の蛙が、東海の亀に「この井戸は最高だ」と自慢したところ、亀が海の広さを語って蛙が言葉を失った――という話です。
塞翁失马,焉知非福 人間万事塞翁が馬
出典:淮南子
国境の老人の馬が逃げた(不幸)→ 立派な馬を連れて帰ってきた(幸運)→ 息子が落馬して足を折った(不幸)→ そのおかげで徴兵を免れた(幸運)。禍福は予測できない、という話です。
卧薪尝胆 臥薪嘗胆
出典:史記
越王勾践が呉に敗れた後、薪の上に寝て苦い胆を嘗め、屈辱を忘れずに力を蓄え、ついに呉を滅ぼしたという話です。
四面楚歌 四面楚歌
出典:史記
項羽が劉邦の軍に包囲されたとき、四方から故郷・楚の歌が聞こえてきました。「楚の兵まで降伏したのか」と悟り、絶望したという話です。
破釜沉舟 退路を断って臨む
出典:史記
項羽が川を渡った後、釜を壊し船を沈めて、三日分の食糧だけを持って戦いに臨んだという話です。背水一战とほぼ同じ意味で、こちらのほうが日常会話でもよく使われます。
刻舟求剑 状況の変化に気づかない
出典:呂氏春秋
舟から剣を川に落とした男が、舟べりに印をつけ、「ここから落ちた」と言って舟が岸に着いてからその真下を探した――という話です。
掩耳盗铃 自分をごまかす
出典:呂氏春秋
鐘を盗もうとした男が、音が鳴るのを恐れて自分の耳をふさいだ、という話です。自分に聞こえなければ他人にも聞こえないと思い込む愚かさを表します。
杯弓蛇影 疑心暗鬼
出典:風俗通義
客が杯に映った弓の影を蛇だと思い込み、病気になってしまった話です。
愚公移山 地道な努力が山を動かす
出典:列子
90歳の愚公が、家の前をふさぐ山を子々孫々かけて崩すと言い出し、周囲に笑われました。しかしその志に天帝が動かされ、山は移された――という話です。中国では努力を称える言葉として今も非常によく使われます。
对牛弹琴 馬の耳に念仏
牛に琴を弾いて聞かせても意味がない、という意味です。
使うときの注意:相手を「牛」に例えることになるので、面と向かって使うと失礼になります。自嘲的に「我这是对牛弹琴(私が話しても無駄か)」と使うことが多いです。
論語・孔子の名言
孔子は中国春秋戦国時代の思想家です。弟子との会話を書き起こした「論語」をはじめ、多くの名言が残されています。約二千五百年前に書かれたものですが、現代の私たちを豊かにするような言葉が多くあります。中国語を学びながら人生の教訓も一緒に学べるのが良いところですよね。
現代中国語でもそのままの形で使われるものを選びました。
学而时习之,不亦说乎
xué ér shí xí zhī, bú yì yuè hū
学んだことを折に触れて復習する、なんと喜ばしいことではないか。
「说」はここでは shuō ではなく yuè(=悦)と読みます。語学学習者にとってはまさに座右の銘にできる一句です。
有朋自远方来,不亦乐乎
yǒu péng zì yuǎnfāng lái, bú yì lè hū
友が遠方から訪ねて来る、なんと楽しいことではないか。中国では今でも来客を歓迎する挨拶としてそのまま使われます。
己所不欲,勿施于人
jǐ suǒ bú yù, wù shī yú rén
自分がされたくないことを、人にしてはならない。論語の中でも最もよく引用される一句です。
三人行,必有我师焉
sān rén xíng, bì yǒu wǒ shī yān
三人で歩けば、その中に必ず自分の師となる人がいる。誰からでも学べる、という謙虚さを説いた言葉です。
温故而知新,可以为师矣
wēn gù ér zhī xīn, kěyǐ wéi shī yǐ
古きを温めて新しきを知る。日本語の「温故知新」の出典です。
学而不思则罔,思而不学则殆
xué ér bù sī zé wǎng, sī ér bù xué zé dài
学ぶだけで考えなければ身につかず、考えるだけで学ばなければ危うい。語学学習の本質を突いた一句で、暗記だけでも理屈だけでもダメだということを言っています。
知之为知之,不知为不知,是知也
zhī zhī wéi zhī zhī, bù zhī wéi bù zhī, shì zhì yě
知っていることを知っているとし、知らないことを知らないと認める。それが本当の「知」である。
三十而立,四十而不惑
sānshí ér lì, sìshí ér bú huò
三十で自立し、四十で迷わなくなる。日本語の「而立」「不惑」の出典です。
三国志由来のことわざ・名言
三国志が題材となっていることわざや名言は多くあります。歴史やゲームから三国志が好きな方も入りやすいはずです。中国の方も三国志好きが多いので、会話が盛り上がりますよ。
三顾茅庐 三顧の礼
sān gù máo lú — 劉備が諸葛亮を迎えるために、三度その草庵を訪ねたという話から。人材を厚く迎えるという意味で、現代のビジネスシーンでもよく使われます。
如鱼得水 水を得た魚
rú yú dé shuǐ — 劉備が諸葛亮を得たときに「孤之有孔明,犹鱼之有水也(私に孔明があるのは、魚に水があるようなものだ)」と語ったことから。
望梅止渴 想像で気を紛らわす
wàng méi zhǐ kě — 行軍中に水がなく兵が疲弊したとき、曹操が「この先に梅林がある」と言ったところ、兵が梅を想像して唾が出て渇きをしのいだ、という話です。
刮目相看 見方を改める
guā mù xiāng kàn — 学問に励んだ呂蒙の変わりように驚いた魯粛に、呂蒙が「士別三日,即更刮目相待(男子三日会わざれば刮目して見よ)」と答えたことから。
乐不思蜀 楽しくて帰るのを忘れる
lè bù sī shǔ — 蜀が滅び魏に降った劉禅が、宴席で「蜀が恋しくないか」と問われ「此间乐,不思蜀(ここは楽しくて蜀を思い出しません)」と答えた話から。やや皮肉を含む表現です。
鞠躬尽瘁,死而后已 全力を尽くす
jū gōng jìn cuì, sǐ ér hòu yǐ — 諸葛亮が「後出師表」で述べた言葉。身を粉にして力を尽くし、死ぬまでやめない、という意味です。
人生にまつわる中国語の名言

人生にまつわる中国語の名言もあります。真理を突いていますね〜。
行要好伴,住要好邻 旅は道連れ世は情け
xíng yào hǎo bàn, zhù yào hǎo lín — 旅には良い連れを、住むには良い隣人を。
笑一笑,十年少;愁一愁,白了头
xiào yí xiào, shí nián shào; chóu yì chóu, bái le tóu
よく笑えば十歳若返り、悩んでいると白髪になる。
中国で広く使われている定型の俗語で、人民日報の健康コラムでも取り上げられています。
一年之计在于春 一年の計は元旦にあり
yì nián zhī jì zài yú chūn — 続けて「一日之计在于晨(一日の計は朝にあり)」とセットで使われることが多いです。
塞翁失马,焉知非福 人間万事塞翁が馬
上の故事成語セクションで紹介したものですが、人生観を語る場面で最もよく引かれる一句です。
船到桥头自然直 なるようになる
chuán dào qiáo tóu zì rán zhí — 舟は橋のたもとに来れば自然にまっすぐになる。悩んでいる相手を励ますときに非常によく使われる、生きたフレーズです。
活到老,学到老 生涯学習
huó dào lǎo, xué dào lǎo — 老いるまで生き、老いるまで学ぶ。語学を続ける人にぴったりの一句です。
努力にまつわる中国語の名言

努力にまつわる名言を見ていきましょう!
水滴石穿 雨垂れ石を穿つ
shuǐ dī shí chuān
小さな水滴でも、同じ場所に落ち続ければいずれ石に穴をあける。
日本語の「雨垂れ石を穿つ」をそのまま訳した「雨滴刺穿石头」は、中国語の成語ではありません。中国語では「水滴石穿」または「滴水穿石」と言います。宋の張乖崖の故事に由来します。
百尺竿头,更进一步 現状に満足せずさらに進む
bǎi chǐ gān tóu, gèng jìn yí bù — すでに高い竿の先にいても、さらに一歩進む。
聪明出于勤奋,天才在于积累 賢さは勤勉な積み重ねの結果
cōngmíng chū yú qínfèn, tiāncái zàiyú jīlěi — 数学者・華羅庚の言葉として知られています。
有志者事竟成 志あれば事は必ず成る
yǒu zhì zhě shì jìng chéng — 後漢書に由来。中国の学校でも標語としてよく掲げられています。
千里之行,始于足下 千里の道も一歩から
qiān lǐ zhī xíng, shǐ yú zú xià — 老子の言葉。
锲而不舍 諦めずにやり抜く
qiè ér bù shě — 荀子の「锲而不舍,金石可镂(彫り続ければ金属や石にも彫刻できる)」から。
熟能生巧 習うより慣れよ
shú néng shēng qiǎo — 慣れれば上手くなる。語学学習で最もよく使われる励ましの言葉のひとつです。
仕事・ビジネスで使える中国語の名言

害人之心不可有,防人之心不可无
hài rén zhī xīn bù kě yǒu, fáng rén zhī xīn bù kě wú
人を害する心を持ってはいけないが、人を警戒する心を持たないのもいけない。
明代の『増広賢文』に収められた有名な一句です。
欲速则不达 急がば回れ
yù sù zé bù dá — 出典は論語(子路篇)です。
忙中有错 急いては事を仕損じる
máng zhōng yǒu cuò
吃亏时节便宜在 損して得取れ
chī kuī shíjié piányí zài
呕心沥血 心血を注ぐ
ǒu xīn lì xuè
一帆风顺 順風満帆
yì fān fēng shùn
使い方の例
順風満帆は年が明けたメール等に記載することが多いです。
新年到了,祝你一帆风顺,生意兴隆。(xīnnián dào le, zhù nǐ yìfān fēngshùn, shēngyì xīnglóng)新年になりましたね、ご健勝とご商売の繁栄をお祈り申し上げます。
万事俱备,只欠东风 準備万端、あとひとつ足りない
wàn shì jù bèi, zhǐ qiàn dōng fēng — 赤壁の戦いで、火攻めの準備が整ったものの東の風だけが吹かなかった、という故事から。プロジェクトの最終段階でよく使われます。
座右の銘にしたい中国語の名言
天行健,君子以自强不息
tiān xíng jiàn, jūnzǐ yǐ zì qiáng bù xī — 易経より。清華大学の校訓としても知られています。
淡泊明志,宁静致远
dàn bó míng zhì, níng jìng zhì yuǎn — 諸葛亮が息子に宛てた「誡子書」より。
不忘初心,方得始终
bú wàng chū xīn, fāng dé shǐ zhōng — 初心を忘れなければ、最後までやり遂げられる。
长风破浪会有时,直挂云帆济沧海
cháng fēng pò làng huì yǒu shí, zhí guà yún fān jì cāng hǎi — 李白「行路難」より。いつか追い風を受け、雲のような帆を張って大海を渡る日が来る。
コーチが見た「実際に使われるもの/どこから学ぶか」
ここからは、中国語コーチングの現場で実際に見てきたことをお話しします。
学習者が最初に使えるようになるのはこのあたり
- 欲速则不达(急がば回れ)
- 有志者事竟成(志あれば事は必ず成る)
- 活到老,学到老(生涯学習)
このあたりはドラマでもよく見かけるうえに、語学学習の話題そのものと相性が良いので、学習者が実際に口に出しやすいフレーズです。「これ使ってみました!」と報告をくれる受講生の方も多いです。
日本人の場合、過去に学校でストーリーとともに学んで、すでに知っているものが多いのも強みです。塞翁失马、画蛇添足、四面楚歌あたりは、意味も背景も頭のどこかに残っているはずです。そうしたものから少しずつ覚えて、使っていけると良いですね。
「使える」より先に「分かる」を目指してもいい
自分では使えなくても、ネイティブが使ってきたときに「あ、これ知ってる!」となるだけでも大きく違います。
会話の中でことわざが出てきた瞬間に話が分からなくなってしまう、というのは学習者にとってよくあるつまずきです。まずは受け取ったときに分かることを目指す、という段階の置き方も十分アリです。この記事の一覧表は、その「受け取る力」をつける目的でも使えます。
HSKではいつ頃から出てくるのか
最初からこうしたことわざがたくさん出てくるということはありません。6級以上からようやく出てくるかな、という感じです。
ただし、ドラマや小説ではよく使われます。 ですので、試験対策として早い段階で詰め込む必要はない一方、学習の後半に差しかかったらぜひ学んでおきたい領域です。「試験には出ないけれど、実際の中国語には出てくる」ものの代表格だと思ってください。
スピーチの機会がある方へ
プレゼンや挨拶、結婚式のスピーチなど、人前で話す機会がある方には、こうしたフレーズは格を上げるのにとっても有効です。
締めに「千里之行,始于足下」を一句添える、目標を語る場面で「有志者事竟成」を使う。それだけで、原稿全体の印象が変わります。スピーチの予定がある方は、この記事の「座右の銘にしたい中国語の名言」から選んでみてください。
よくある質問
Q. 中国語のことわざは、覚えれば会話で使えますか?
はい。ただしまずは短いもの(四字熟語)からが現実的です。「随机应变」「一帆风顺」のような4文字のものは会話に差し込みやすく、長い対句(「害人之心不可有,防人之心不可无」など)は書き言葉やスピーチ向きです。
Q. 日本語の四字熟語と中国語の成語は同じものですか?
形は似ていますが、意味が違うものがかなりあります。この記事でも「趁热打铁」「亡羊补牢」のように、日本語と中国語でニュアンスがずれるものを注記しています。日本語の感覚で使うと通じないことがあるので注意が必要です。
Q. どの順番で覚えるのがいいですか?
- 日常でよく使う4文字のもの(马马虎虎、乱七八糟など)
- 日本語と同じ意味で使えるもの(背水一战、随机应变など)
- 故事成語(物語とセットで覚える)
この順が挫折しにくいです。
Q. 発音のコツはありますか?
四字熟語は4音節をひとまとまりのリズムで覚えるのが近道です。一文字ずつ発音するとぎこちなくなります。
まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は中国語の名言・ことわざ・四字熟語を70個見てきました。長かったり、なじみのない言葉も出てきたかもしれませんね。でも大丈夫です。短いフレーズから覚えて、ひとつ使ってみてください。
名言やことわざ、四字熟語からは歴史も学べます。故事を知っていると、中国の方との会話が一段深くなります。中国の方はことわざや四字熟語がとっても好きなので、きっと喜ばれますよ。
名言を使いこなして、ワンランク上のコミュニケーションを楽しんじゃいましょう!最後までご覧いただきありがとうございました。
迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。
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大家好!みなさんこんにちは!
中国の方は、ことわざや四字熟語を交えて会話することが本当に多いです。ひとつ使えるだけで「お、中国語わかってるな」と一気に距離が縮まります。
中国語では、名言は「名言 míngyán ミンイエン」、ことわざは「谚语 yànyǔ イエンユゥ」、四字熟語は「成语 chéngyǔ チェンユゥ」と言います。
この記事では、実際に中国人が使っているものを70個集めました。まず一覧表でざっと見て、気になったものだけ下の解説を読む、という使い方ができます。それでは早速見ていきましょう!