今回はネイティブの私が
- 中国で有名なファストフード店
- ファストフードのメニューの中国語名
- ファストフードにまつわる中国の小ネタ
をご紹介していきますので、ぜひお楽しみください。
ファストフード・お店の名前は中国語で?
ファーストフード
ファーストフード
快餐
(Kuàicān)
マクドナルド
マクドナルド
麦当劳
(Màidāngláo)
マイダンラオ
マクドナルドの中国語は「麦当劳」または「M记」です。
マクドナルド社は2017年に中国語表記を「麦当劳(Màidānɡláo)」から「金拱门(Jīnɡǒnɡmén)」へ変更しましたが、人々はやはり「麦当劳」のほうが馴染みがあるのか、「麦当劳」と呼んでいる人のほうが圧倒的に多いです。
また、英語名である「McDonald’s」から頭文字を取って「M记」という呼び名も一部では流行っています。
中国のマクドナルドでの人気メニューといえば、「12元套餐(12元セット)」です。これはハンバーガーやポテトが選べるメインメニューと、コーラやミニサイズのサンデーが選べるサイドメニューから、好きなものを一品ずつ選べるというもので、かなりお得なセットとなっています。
あまりにも破格な値段から絶大な人気を誇る12元セットですが、中国では昔からケンタッキーやマクドナルドと言った洋食レストランは「プチ贅沢がしたいときに行くところ」のイメージがあります。
12元セットであれば、「懐が寂しい時でも気軽にマックが食べられる」ということで「穷鬼套餐(貧乏セット)」というあだ名までついてしまいました。
こんな大人気の「12元セット」ですが、2022年と2023年にそれぞれ一回値上がりが実施され、価格が12元→12.9元→13.9元と1.9元も高くなり、「12元套餐」ならぬ「ほぼ14元套餐」になりました(笑)
ケンタッキー(KFC)
ケンタッキー(KFC)
肯德基
(Kěndéjī)
ケンデァジー
ケンタッキーは「肯德基」と言います。ほかにそのまま「KFC」と呼んだり、マクドナルドを「M记」と呼ぶように「K记」という呼び方もあります。
“记”には印、標識という意味があって、店の名前をつけるとき、「张记牛肉面」「刘记烤鸭」などのように「自分の苗字+记+~」で命名することがあるので、それから来ていると思われます。
また、奇しくも河南省开封市の料理である「开封菜」も頭文字が「KFC」になっているため、特にネットでは(隠語として)ケンタッキーが「开封菜」と呼ばれることもあります。
日本と違い、中国のケンタッキーではお馴染みのチキンやハンバーガーのほか、ご当地メニューも充実していてお粥や中国風にアレンジされたハンバーガーやチキン、デザートなども堪能できます。
バーガーキング
バーガーキング
汉堡王
(Hànbǎowáng)
ハンバオワン
バーガーキングは「汉堡王」と言います。ケンタッキーやマクドナルドほどではありませんが、一部の若者の間では人気を博しているファストフード店のひとつです。
最近のバーガーキングは外卖(デリバリーサービス)に対応している店も増えており、地域によってはおうちにいながらにして手軽に食べられるお店になりました。
モスバーガー・ロッテリア
モスバーガー
摩斯汉堡
(Mósīhànbǎo)
モオスーハンバオ
ロッテリア
乐天利
(Lètiānlì)
レァーティエンリィ
それぞれ「摩斯汉堡」と「乐天利」と呼ばれるモスバーガーとロッテリアですが、中国ではあまり見かけることはありません。実際中国人の私もニュースやSNSでこそ見たことがありますが、実際に看板を目にしたことは一度もありません。
サブウェイ
サブウェイ
赛百味
(Sàibǎiwèi)
サイバイウェイ
サブウェイは「赛百味」と言います。「赛百味=あらゆる味に打ち勝つ」だから企業の意気込みが感じられるセンスのある訳になっています。
地下鉄の駅の近くや大型ショッピングモールに多く開店しており、学生やサラリーマンから人気を集めています。
ピザハット
ピザハット
必胜客
(Bìshèngkè)
ビィスェンカェ
ピザハットは「必胜客」と言います。訳名に「必胜=必ず勝つ」という単語が入っており、響きのかっこいい訳名だと個人的に思っています。
中国でもピザと言えば「必胜客」の名が必ず挙がるほど、知名度があるブランドであると同時に、値段の高さから「ピザハット行くぞ!」と言うと「お金持ちだね!」と返されることもよくあります。
ドミノ・ピザ
ドミノ・ピザ
达美乐比萨
(Dáměilè bǐsà)
ダァアメイビィサァ
実際は“Dáměilè pīsa”と読むことが多い
ドミノピザは「达美乐比萨」と言います。「比萨」のところの読みはピンイン通りなら「bǐsà」ですが、「ピザ」自体が「披萨(pīsa)」と呼ばれているため、表記が「比萨」であっても「pīsa」と読まれることが多いです。
中国でドミノピザといえば、ピザハットに次ぐピザが食べられるファストフード店で、ピザハットのほうはピザ以外にもいろんなメニューが提供されているため、どちらかというとドミノピザのほうが「ピザ専門」のイメージが強いです。
ファストフードで使える中国語単語
ハンバーガーやポテトなどの食べ物
ハンバーガー
汉堡包
(hànbǎobāo)
ハンバオバオ
ハンバーガーは「汉堡包」と言いますが、「汉堡(hànbǎo)」と略して言うことが多いです。これはドイツの都市である「汉堡(ハンブルク)」の訳名と丸かぶりしていて、おかげでドイツの都市では首都の「柏林(Bólín / ベルリン)」よりも「汉堡(ハンブルク)のほうが知名度が高くなってしまっています。
ベルリンは首都なのに、食べ物に知名度負けするなんてほんとうに理不尽な世の中ですね(笑)
チーズバーガー
吉士汉堡包
(jíshì hànbǎobāo)
ジイスィハンバオバオ
チーズバーガーは「吉士汉堡包」と言います。前述したとおり実際には「吉士汉堡」と略されることが多いです。
吉士汉堡といえば、マクドナルドの「12元套餐(12元セット)」から「双层吉士汉堡(ダブルチーズバーガー)」が選べるので、「マックのハンバーガーだ!」という印象の人が多いかもしれません。今は値上がりして13.9元セットになってしまいましたが。
ホットドッグ
热狗
(règǒu)
レァアゴウ
ホットドッグは「热狗」と言います。熱い犬、、、何度見ても不思議な翻訳です。英語をそのまま訳してるだけだとは思いますが(汗)
日本でホットドッグといえば、ソーセージを細長いパンで挟んだ食べ物のイメージが強いですが、中国では「热狗」と言えばホットドッグそのものを指すこともある一方で、中のソーセージだけを指すこともよくあります。
一昔前まではホットドッグに挟まれたソーセージを「热狗肠(ホットドッグソーセージ)」と呼ばれていたので、いつしかそれが「热狗」と略されるようになり、パンにソーセージが挟まれる「热狗」と区別がつかなくなってしまったのかもしれません。
フライドポテト
薯条
(shǔtiáo)
シューティアオ
フライドポテトは「薯条」と言います。ちなみにフライドポテトのS・M・Lサイズはそれぞれ「小薯」「中薯」「大薯」と言います。
カウンターで注文する時にたまにカウンタースタッフがキッチンに「给我两个大薯!(フライドポテトLサイズ二個ください!)」などと呼び掛けているのを聞くことがありますので、機会があればスタッフのやり取りを聞いてみるのも面白いかもしれません。
チキンナゲット
炸鸡块
(zhá jīkuài)
ジャアジークアイ
チキンナゲットは通称「炸鸡块」ですが、マクドナルドでは「麦乐鸡(Màilèjī)」または「麦乐鸡块(Màilèjīkuài)」、ケンタッキーでは「上校鸡块(Shànɡxiàojīkuài)」とそれぞれ呼び名が違います。(ちなみに、私はいつも「鸡块(jīkuài)」と呼んでいます。)
フライドチキン
炸鸡
(zhájī)
ジャアジー
フライドチキンは「炸鸡(zhájī)」と言います。「炸鸡块(zhájīkuài)」でもそうですが、「炸」の発音は「zhà」ではなく「zhá」なんですよね。
「炸」は「zhà」「zhá」どちらの読みもありますが、「油で揚げる」の意味で使うときは「zhá」で、「(爆弾などが)爆発する」の意味で使うときは「zhà」です。「炸鸡」は「揚げ鶏」なので、「zhá」と読むのが正しいわけですね。
ちなみに、フライドチキンはケンタッキーでは特別に「吮指原味鸡(Shǔnzhǐyuánwèijī)」、略して「原味鸡(Yuánwèijī)」と呼ばれており、「炸鸡」では通じない可能性があるので、ご注意を。
サラダ
沙拉
(shālā)
シャーラー
サラダは「沙拉」と言います。ちなみに「野菜サラダ」は「蔬菜沙拉(shūcàishālā)」、「ポテトサラダ」は「土豆沙拉(tǔdòushālā)」と言います。この辺はわかりやすいですね。
ハッピーセット
开心乐园餐
(kāixīn lèyuán cān)
カイシンラェユエンツァン
ハッピーセットは「开心乐园餐」と言います。ハッピーセットと言えば、子供向けでおもちゃがついているイメージがありますよね。「おもちゃ」は「玩具(wánjù)」と言い、日本語と同じ漢字を使います。
ソフトクリーム
圆筒冰激凌/甜筒
(yuántōng bīngjīlíng/tiántǒnɡ)
ユエントンビンジーリン/ティエントン
ソフトクリームは正式名は「圆筒冰激凌」と言います。このままだと長いので、普通は「甜筒(tiántǒnɡ)」と呼ぶのがほとんどです。
アップルパイ
苹果派
(píngguǒ pài)
ピングオパイ
アップルパイは「苹果派」と言います。ほかにパイナップルパイは「菠萝派(bōluópài)」、チョコパイは「巧克力派( qiǎokèlìpài)」、里芋/泥芋パイは「香芋派(xiānɡyùpài)」と言います。
コーラやコーヒーなどの飲み物
コーラ
可乐
(Kělè)
クェーラェ
コーラと言えば、ペプシコーラとコカコーラがありますよね。
コカコーラ
可口可乐
(Kěkǒukělè)
クェコウクェーラェ
ペプシコーラ
百事可乐
(Bǎishìkělè)
バイシィクェーラェ
「可口可乐」と「百事可乐」はどちらも素晴らしい訳で、「可口可乐」は発音がコカコーラと酷似しているだけでなく、おいしいを意味する「可口」と喜ばしいを意味する「可乐」とを巧みに融合させたことによって商品の属性をも巧妙に訳せています。
「百事可乐」の場合は、可口可乐と同様に発音が原語にうまく寄せられているほか、百事可乐=「全てのことが喜ばしい」という縁起の良い響きもありますので、とても素晴らしい訳になっています。
また、中国でもコカコーラとペプシコーラの戦いが繰り広げられており、いまだに終息の見通しが立ちません。その体現として、「你喝百事可乐还是可口可乐?(ペプシコーラとコカコーラどっちを飲む?)」を聞くことも聞かれることも僕にはよくありました。
ファンタ
芬达
(Fēndá)
ファンダア
「ファンタ」は「芬达」と言います。競合商品として「美年达」もよく飲まれます。
ミリンダ
美年达
(Měiniándá)
メイニィエンダア
ミリンダは日本ではさほど人気が出ていないようですが、中国ではミリンダはファンタに引けを取らないほど人気がある飲み物です。
ペプシコーラかコカコーラか問題同様、「ファンタかミリンダか問題」もかなり有名です。
ファンタかミリンダかどっちを飲みますか?
你喝芬达还是美年达?
(Nǐ hē Fēndá háishì Měiniándá?)
ニィヘァーファンダアハイシィメイニィエンダア?
オレンジジュース
橙汁
(chéngzhī)
チェンヅー
ホットコーヒー
热咖啡
(rè kāfēi)
レァカーフェイ
アイスコーヒー
冰咖啡
(bīng kāfēi)
ビンカーフェイ
カフェラテ
拿铁
(nátiě)
ナアティエ
紅茶
红茶
(hóngchá)
ホンチャア
ココア
热巧克力
(rè qiǎokèlì)
レァチアオケァリィ
シェーク
奶昔
(nǎixī)
ナイシー
ファストフード店での注文はほとんどが“扫码点餐”
QRコードをスキャンして注文してください。
请扫码点餐。
(Qǐnɡ sǎomǎ diǎncān.)
チンサオマアディエンツァン
中国のケンタッキーやマクドナルドの店内に入ると、必ずと言っていいほど言われるフレーズです。中国のファストフード店ではデジタル化が進んでいるものが多く、店員を呼んで注文するところはほとんど見なくなりました。
なので、ここからは「扫码点餐」の時によく目にする単語やフレーズをご紹介します。
注文の仕方・食べ方に関する単語
デリバリー
外卖/外送
(wàimài/wàisònɡ)
ワイマイ/ワイソン
店内で食べる
堂食
(tánɡshí)
タンシイ
テイクアウト
外带
(wàidài)
ワイダイ
食べ物の種類に関する単語
単品
单品
(dānpǐn)
ダンピン
セット
套餐
(tàocān)
タオツァン
サイドメニュー
小食
(xiǎoshí)
シァオシイ
スイーツ・デザート
甜品
(tiánpǐn)
ティエンピン
ドリンク
饮料/饮品
(yǐnliào/yǐnpǐn)
インリィアオ/インピン
お会計に関する単語
ディスカウント・割引
优惠
(yōuhuì)
ヨウホゥイ
「一定の金額を満たすと何元か安くなる」というの形式の割引
满减
(mǎnjiǎn)
マンジエン
会計
结算
(jiésuàn)
ジエスアン
実際にカウンターに行って会計してもらうという行為は「结算」ではなく「结账(jiézhànɡ)」と言います。
料理を受け取る
取餐
(qǔcān)
チューツァン
「すみません、~をください」は「你好,我要~」
すみません、~をください
你好,我要~
(Nǐhǎo,wǒyào~)
ニイハオ、ウォオヤオ~
ケチャップや紙ナプキンなどをもらうときの「すみません、~をください」は「你好,我要~」と言います。「すみません」というと「不好意思」が真っ先に浮かぶかもしれませんが、実際に私が生活している地域では「你好」と言うことが多いのです。
ただ、地域によっては「不好意思」や「先生/小姐」「服务员」と言っている場所もあると思いますので、ぜひご自身で店に行ってなんて言っているのか聞いてみてください。
「你好,我要~」のフレーズを使って、以下のものをもらってくださいね。
ケチャップ
番茄酱
(fānqié jiàng)
ファンチエジアン
バーベキューソース
烧烤酱
(shāokǎo jiàng)
シャオカオジアン
砂糖
糖
(táng)
タン
塩
盐
(yán)
イエン
持ち帰り用袋
打包袋
(dǎbāo dài)
ダアバオダイ
トレー
餐盘
(cānpán)
ツァンパン
紙ナプキン
纸巾
(zhǐjīn)
ヅージン
ストロー
吸管
(xīguǎn)
シーグアン
そもそも外来語をどうやって中国語にしているの?
中国語は基本的に全て漢字で表現されますが、外国から入ってきた言葉、つまり「外来語」や外国人の名前はそもそもどのように中国で表すのでしょうか?
これに関してこちらの記事にて詳しく説明しておりますので、興味のある方は↓のリンクにアクセスしてチェックしてみてくださいね。
今回はファストフードにまつわる表現とエピソードを紹介しました。
どうしても「这个」「那个」じゃなくて具体的な名前を言わなければならない時もあるので、ぜひこれを機に覚えてみてください。
迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
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無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
皆さんはマクドナルドやケンタッキーなどのファストフードのお店によく行きますか?
ファストフード店のブランド名だったり、食べ物やドリンクの名前だったり、全部「这个」や「那个」で済ましてしまっていませんか?
「这个」「那个」は確かに便利ではありますが、「这个」「那个」だけじゃあ対応しきれない場合もたくさんあるので、なるべく具体的な表現も覚えていきたいものです。