中国語のおすすめ文法書、初級・中級・上級それぞれ、プロの中国語コーチが紹介!

最近はスマホアプリを使って中国語を勉強しているという方も多いですが、本腰を入れて勉強しようとすると欲しくなるのが体系的に文法を学ぶことができる「文法書」です。

ただ、本屋さんに行ってもたくさんの種類があり、どれを選ぶのが良いのか困るという声をよく聞きます。

そこで、今回は文法書を選ぶ際にどうやって選べば良いかについて、カリキュラム作成、テキスト選定のために100冊以上の文法書に目を通してきたプロコーチが説明していきます。

記事の後半では具体的なおすすめ本も紹介しているので、最後まで読んで自分にあったものを選んでみてください。

中国語の文法書には「文法書」と「トレーニング本」がある

まず、本屋さんなどの中国語文法書コーナーには「文法書」と「トレーニング本」とがあり、それぞれ目的が異なります。

中国語の「文法書」

文法書の目的は文法を理解することです。

文法書とは中国語文法を体系的、そして網羅的に説明しているものです。一部問題も収録されていることもありますが、あくまでも問題は説明されている文法項目についての理解度を確認するためのものです。

体系的に文法知識を蓄積したい場合や、不明な文法項目をピンポイントで理解したい場合には文法書が適しています。

中国語であれば英語の「he、his、him」などの語形変化や日本語の「てにをは」などもないので、語順がとても重要になるのですが、一体どうゆう語順で何を表すのか、そうしたことを学んで行くことになりますね。

中国語の「トレーニング本」

トレーニング本の目的は文法の理解度を確認し、使えるようにすることです。

トレーニング本というのは、多くの問題が収録されていて、それらの問題はどの文法項目の知識を問うものかがわかるような構成のものです。

ある程度文法は学んだんだけど、ちょっと伸び悩んでるなと感じていたり、自分の弱点がわからず、まずは弱点探しが必要という方は、トレーニング本が必要です。

問題を解いて、間違えた問題や、自信がない問題については一体どの文法知識が不足していたから間違えたのかを確認して、その文法項目を再度理解し直すことで自分の中国語力をレベルアップさせていきましょう。この再度理解する時には、必要に応じて文法書を使うと良いです。

どんな文法書を選ぶのが良いのか

ここからはどんな文法書を選ぶのが良いかについて紹介します。

文法書はそれぞれの学習者のステージによって、また、好みによっても適切なものが変わるので、初級・中級・上級各ステージでのおすすめを紹介します。

【初級】入門書としておすすめの中国語文法書

入門書としては、あまり分厚い文法書はハードルが高いので、説明や項目が完全であることよりも、わかりやすさ、親しみやすさを優先すると良いです。

もう文法大好きすぎるんです!英語学習でもガッツリやったので、是非コッテリした文法書が読みたい!

こんな人はちょっと別です。

普通、さあ今から中国語学ぼうと思うんだけど、まずは中国語ってどんな言葉なのか様子を見ながら始めるかという人にとって、最初のハードルを下げることは大切です。選ぶ基準として、自分が読みやすいか、この本だったら好きになれそうかどうかということも基準にしてみてください。

その本の配色やレイアウト、文字の大きさが好きかどうかも大真面目に大切な基準です。

初級者が迷ったらこれ!『新ゼロからスタート中国語 文法応用編

新ゼロからスタート中国語 文法編は最初に手に取る文法書としておすすめです。

ある程度体系立っていて、各項目ごとに「10分エクササイズ」という問題がついているので自分の理解度を簡単に測ることができ、独学もしやすい構成になっています。また、この1冊を終えたら、続編である新ゼロからスタート中国語 文法応用編に進み、2冊セットで勉強すると良いです。文法応用編では出てくる文法項目が増えるだけでなく、少し長めの文でトレーニングする構成になっているので、しっかりステップアップしている実感も得られるはずです。

【中級】改めて文法事項を整理したい人向けの中国語文法書

結構中国語は勉強してきたし、HSKなら3級も合格した、でも、なんか文法があんまり整理されてないんだよなと感じる方は、ある程度コンパクトだけど、項目は網羅されている文法書を使って一度頭の中を整理すると良いです。

ここでは細い説明を求めるというよりも、項目の網羅性を重視すると「整理する」という目的を達成しやすくなります。なので、あまり分厚いものでなくても良いです。

中級者が迷ったらこれ!『7つの述語文でつかむ 中国語ステップ100

中級で文法事項を整理するには『7つの述語文でつかむ 中国語ステップ100』がおすすめです。それほど分厚くないにも関わらず体系的かつ網羅的に文法を説明しています。また、かく項目で「力試し」という問題があり理解度チェックができるだけでなく、中国語を大きく7つの文に分類してくれているので、英語学習経験があり、英語の5文型のような学習を求める方には特に整理がしやすい1冊です。

【上級】本腰を入れたい人におすすめの中国語文法書

ある程度中国語の勉強を進めていて、中国語に自信もついてきた。でも、どうも文法は苦手だから、改めて本腰を入れて体系的に勉強しようという時には、細かい説明が掲載されていて、文法項目も網羅的な文法書を選ぶと良いです。

目次を見て、今まで学んだものが全て入っているか、あるいはそ以上のことが書いてあるかを確認してから購入するようにしましょう。

もし辞書的に苦手な項目をピンポイントで探す場合は別ですが、前から順に読み進めて行く場合には、やはり自分にとて読みやすいかどうかも判断基準にしましょう。続かなければ意味がないので!

上級者が迷ったらこれ!『中国語わかる文法

中国語わかる文法』はこの1冊で基本的な文法項目は全て網羅しているので、最初から読み進めるのにも、ピンポイントで辞書的に文法項目の内容を確認するのにも最適です。本格的に勉強をするのであれば是非持っておきたい1冊です。

中国駐在などに持っていくべき本がありますか?と聞かれた時には、迷わずこの1冊を勧めています。真面目に勉強するなら本当のマストバイ、必携です。

痒いところに手が届く中国語文法書

体系的であることも大切ですが、勉強していると生じる疑問について、痒いところに手が届く説明をしてくれている文法書もあります。

例えばですが

  • 「了」の位置はどこに置くのが正解?
  • 語気助詞って、何?

こうした勉強をしていると気になることがあれば、それを解決してくれる文法書を探すと良いです。

この場合は目次を先に読み、自分の疑問を解決してくれるものであるかどうかを確認してから購入するのは必須ですね。

おすすめ①『誤用から学ぶ中国語―基礎から応用まで

誤用から学ぶ中国語―基礎から応用まで』は中国語学習者が気になる、あるいはよく間違える文法事項について深掘りして解説をしています。しかも本のタイトル通り、日本人の誤用を元に書いているので、すごく「これこれ!」感の強い1冊です。この他にシリーズで『誤用から学ぶ中国語 続編1 -補語と副詞を中心に-』『誤用から学ぶ中国語 続編2 ―助動詞、介詞、数量詞を中心に―』があるので、目次を見て気になる項目がある1冊から手にとってみてください。

おすすめ②『中国語入門Q&A101

中国語入門Q&A101』も、実際に中国語を学ぶ人からの質問をもとに作られています。少し古いのと、文法書とは言いにくいのですが、日本の名だたる中国語研究者たちが学生に回答する形で、まさに痒い所に手が届く本なので紹介させていただきます。これもシリーズで『中国語教室Q&A101』『中国語学習Q&A101』などがあるので、それぞれ読み物として楽しんでみてください。

ハイブリッド型の中国語文法書

体系的に知識を積み上げつつ、その中で多くの人が疑問に感じる点を掘り下げている、ハイブリッド型の文法書もあります。これは初級から中上級まで新たな発見があるので、どのタイミングで手にしても良いかと思います。

ハイブリッド型のおすすめ『Why?にこたえるはじめての中国語の文法書

具体的には『Why?にこたえるはじめての中国語の文法書』などがあります。この本は初級から中上級まで幅広い層に役立つ文法書です。前述の『中国語わかる文法』よりもイラストなどが多く、手に取るハードルは低いかと思います。本のサイズがやや大きいのが個人的にはちょっと持ちたくなくなってしまいますが、家でじっくり読むのには良いですね。

YouTube(動画)でも紹介

以下の動画でも文法書について紹介しています。カレッジチャンネルでは他にも中国語学習に有益な情報など発信しているので、ぜひチャンネル登録して定期的にチェックしてみてください。

最後に

今回は中国語の文法書について紹介しました。まず今自分が必要なのは文法書なのかトレーニング本なのかを考え、もし文法書だとしたら、どのレベル、形態のものが必要かを考えて選んでみてください。

繰り返しお伝えしていることですが、中国語学習に関わらず、目的を考え、その目的に沿う選択をしていきましょう!

また、中国語力を確実に身につけるためには、自分に合ったテキストや学習方法に加え、しっかり毎日勉強すこと、そしてそれを継続することが必要です。どうやって勉強していくのが最も効果的かを知りたい場合、是非プロの学習コーチに相談をしてみてください。無理な勧誘などは一切ありませんのでご安心ください。

ABOUT US

伊地知太郎
中国語コーチングの第一人者
大学在学中、中国の北京師範大学に留学し、1年で中国語力をビジネスレベルにまで高める。帰国後、三菱重工業株式会社にて海外人事・資材調達業務を経験。その後、語学コーチングスクールPRESENCEにて700名以上の受講生の語学学習をサポート、コーチの育成や中国語コースの立ち上げを経て、語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)を設立。

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