中国語を勉強していると、日本語や英語にはない概念が出てきて難しいと感じることがあると思います。今回はそんなちょっと難しいと感じるかもしれない「結果補語」について説明をしていきたいと思います!
そもそも結果補語とは何かということから、どうやって文を作るのかまでを説明するので、読み終わった時には結果補語の理解が深まって、きっと早く結果補語を探したいと思っているはずです!
では早速みていきましょう。
結果補語とは何か
結果補語とは、動作の結果や状況がある段階に到達したことを表します。そして、 結果補語は動詞の後に加えます。と、まずは教科書的な説明をしてみましたが、実際に例文を見ないと難しいと思うので、例文を見ながら理解していきましょう。
例文
Wǒ | yǐ jīng | mǎi dàole | xīn de kèběn |
我 | 已经 | 买到了 | 新的课本。 |
主語 | 状況語 | 述語+結果補語 | 目的語 |
訳:私はすでに新しい教科書を買いました。
この文でわかる通り、私は買った結果、ちゃんとそのものに到達しましたよということがわかるように、動詞である「买」の後に結果補語の「到」を置いています。この結果補語の考え方は、中国語らしくて面白い文法でもあり、マスターすると表現の幅がぐっと広がるので、是非覚えて使ってみてほしいです^^
どんな時に結果補語を使うのか(なぜ必要?)
先ほどの例文をもう少し細かく見ていきましょう。日本語では、「買った」と言えば、すでにその購入物が自分の手元にあるという感覚ですが、中国語の「買った」というのは「買う」という”動作”をしただけで、その結果については情報が含まれていません。そのため、ある動作に対する結果を補う用語として結果補語が使われます。
動作 | 動作の結果を表す 【結果補語】 (動詞or形容詞) |
mǎi | dào |
买 | 到 |
買って | 手に入った |
※「买」だけだと、買うという動作はしたけど、その結果そのものが手元にあるのかどうか不明確な状態になります。
他の例も見て見ましょう。
Kàn | dǒng |
看 | 懂 |
見て | 理解する |
Xǐ | gān jìng |
洗 | 干净 |
洗って | キレイになる |
jì | zhù |
记 | 住 |
覚えて | 定着する |
「覚えた」と言えば記憶が定着しているのが日本語の感覚ですから・・・「覚えた」 結果として、記憶に定着しているか、していないかを付け加えるのは慣れないかもしれません。中国語独特の文法なので、よく使うものは単語感覚で、セットで覚えてしまうのがおすすめです。
よく使う結果補語と、相性の良い動詞
それでは早速よく使う結果補語を見てきましょう!
[よく使う結果補語] | [相性の良い動詞] |
好 hǎo (ちゃんと・・・し終わる) | 写好 Xiě hǎo(書き終わる) |
错 cuò(・・・間違える) | 说错 shuō cuò(言い間違える) |
到 dào(目的に達する) | 找到 zhǎodào(見つかった) |
完 wán(・・・し終わる) | 吃完 chī wán(食べ終わる) |
住 zhù(・・・して固定する) | 记住 jì zhù(覚えた) |
见 jiàn([視覚、聴覚を通じて]感じ取る) | 听见 tīngjiàn(聞こえる) |
懂 dǒng(・・・して理解する) | 听懂 tīng dǒng(聞いて理解する) |
結果補語の否定と疑問
続いて結果補語の否定形と疑問形を見ていきましょう!
疑問の場合
疑問文の場合、「吗」または反復疑問文を使います。
[例文]
お腹一杯になりましたか?
你 吃饱了 吗?(Nǐ chī bǎole ma?)
你 吃饱了 没有?(Nǐ chī bǎole méi yǒu?)
否定の場合
否定の場合、結果を否定するので、「まだ~の結果はない」という意味で「没」を使います。
[例文]
まだお腹一杯ではありません。
我 还没 吃饱呢(Wǒ hái méi chī bǎo ne)
介詞(前置詞)と一緒に使う場合
介詞(前置詞)と言われると苦手意識が出てしまう方もいるかもしれません。(すいません、それ私です笑)こちらもパターンが決まっていますので見ていきましょう!
動詞+結果補語(在)+賓語(場所or時間)
在は「~に~する」という表現で、必ず後ろに目的語(賓語)が必要になります。
財布は机の上に置いてあります。
钱包 放在 桌子 上。(Qián bāo fàng zài zhuō zi shàng)
動詞+結果補語(到)+目的語(場所or時間)
到は「~まで~する」という表現で、後ろが時間の場合は、省略ができません。
休みの日、私はお昼まで寝ます。
休息天 我 睡到 中午。(xiūxí tiān wǒ shuì dào zhōng wǔ le.)
到の後ろが場所(到達点)の場合は、省略が可能です。こちらの例文は、パソコンを入手することを到達点としていて、相手もそれをわかっているので省略できます。
(パソコンを)買いました。
我 买到 (电脑)了。(Wǒ mǎi dào (diànnǎo)le.)
動詞+結果補語(给)+目的語(人)
给は、「~(人)に~(物)を」という表現で二つの目的語(賓語)を持つことができます。
この本を早く彼に返しなさい。
这本书 快 还给 他吧。(Zhè běn shū kuài huán gěi tā ba.)
「~(物)を」は省力できても、「~(人)に」は省略できません。给の後ろは必ず人が来ると覚えると良いですよ。
例:彼に返す
×还给这本书(huán gěi zhè běn shū)
×还给了(huán gěi le)
○还给他(huán gěi tā)
実現・完了の「了」/経験の「过」は「動詞 + 結果補語」の後ろに置く
最後に完了や経験を表す方法を見ていきましょう!
「動詞 + 結果補語」の後ろに動態助詞の「了」や「过」を置くというもので、とてもシンプルです。
実現・完了の「了」
今日の宿題終わりましたか?
今天 作业 做完了 吗?(Jīn tiān zuò yè zuò wán le ma?)
※「完了吗?」(終わった?)ではなく、「做完了吗?」(やり終えた?)が正しいです。「完」は結果のみとなってしまい、動作部分の「做」をつける必要があります。日本人は抜けやすいので注意が必要です。
経験の「过」
私は彼を見たことがあります。
我 看到过 他。(Wǒ kàn dào guò tā)
まとめ
結果補語、いかがでしたでしょうか? 「食べ終わる」、「立ち止まる」等日本語でもあるのでイメージしやすい反面、「終わる」や「覚える」と言いたいとき、動作や結果を付け加えるというのは、初心者が間違えやすい落とし穴でもあります。結果補語でよく使う動詞は限られているので、フレーズとして覚えてしまうのが上達のポイントです♪結果補語を使いこなして、よりスムーズな会話を楽しみましょう〜!
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