きっかけはトイレ!【1年でネイティブレベルまで上達した】私の中国語勉強法

キミ

私が中国と出会ったのは高校最後の春休みのことです。両親の勧めで参加したスタディツアーで、雲南省に行きました。
立ち寄った農村の公衆トイレで、衝撃の光景を目にすることに!地面にあいた3つの穴、、、そこにまたがって用を足す人、、、その目の前に並ぶ人、、、。私が穴の上にしゃがみ、目の前で仁王立ちしている女の人を見上げた時、その人に何か言われました。用を足しているところを他人に見下ろされ、しかも自然に話しかけられているという異常事態に、新しい世界を見たような気がしました。
旅先で知り合った中国人の友達がとても面白い人だったこともあり、「このことばで話したい!」という一心で中国語を始めました。

伊地知

新しい世界への好奇心、これは語学のモチベーションとして最強かもしれないですね!今回は今実際に中国ビジネスの最前線で、中国語を使って活躍しているキミちゃんが一体どうやって中国語を身につけたのかを全部教えてもらいましょう!そして、それらの勉強法が何で良いのかという点を、中国語学習コーチの視点から少し解説も加えて、皆さんのお役に立てればと思います!

中国人の友達に電話をかけまくる

私が大学生だった頃、国際電話はちょっと特別なものでした。ですが、大学の近くの中国人が経営するスーパーで安い国際電話カードを買い、大学の公衆電話BOXから週2~3回のペースで中国人の友達に電話をしていました。

新しく覚えたワンフレーズを使うためだけに電話をしているので、そのフレーズを使えるような台本を予め用意し、必死に喋ります。

伊地知

大量のインプットだけでなく、それをアウトプットすることで、そのインプットを強固なものに変えることができます。会話の流れが変でも良いというところも大切です。いつも目的意識が必要ですが、ここでは自然な流れでの会話をすることが目的ではなく、あくまでも「覚えたフレーズを使うこと」こそが目的なので、その目的が達成できているかどうかに目を向ける必要がありますね。スピーキングのトレーニングとしてこの視点が超重要です。

無理やり覚えたフレーズを使うので会話の流れはいつもちょっと変でした(笑)

ですが、限られた語彙とカタコトの中国語で必死にしゃべっていたので、友達はかなり辛抱強く聞いてくれました。

とにかく身近な中国人を探す

まずは大学の中国人留学生会に出入りできる身分になろうと、学祭の時に彼らの出店で水餃子を買いまくり、会長と顔見知りになりました。

しかし日本語ペラペラな彼らに中国語で話そうとしても日本語で返されてしまいます。

それで今度は民間の日本語サークルで、日本にきたばかりの中国人のおばさんと友達になりました。

伊地知

友達や同僚の中国人は日本語がうまいから会話の練習にならない…という人は多いですが、私たちは言い訳の天才なので、できない理由ではなく、じゃあどうすれば良いか、という視点で動いているのがすごいですよね!言われてみれば日本語が話せない中国語ネイティブを探せば良い。そして、今はネットでいくらでも繋がれるので、そうした環境を利用するのも良いですね。

中国人のおばさんは旦那さんの仕事で日本に来たものの、日本語がほとんど話せず寂しかったようです。

彼女の家に週1でご飯を食べに行き、日本語を教えつつ、中国語を使って会話力をガンガン伸ばしました。

映画やドラマを観る

中国の映画やドラマには、かなりの確率で中国語字幕がついています。

「これは使えそうだ!」と思ったら一時停止して字幕をメモし、繰り返して発音を聴き、言ってみたりしています。

伊地知

これも本当に大切!目的別で、楽しく聞き流してモチベーション上げるのも良いですが、それだけだと学習効果はやはり薄いので、勉強としてはこのやり方ベストですね。時間はかかるけど、身につく(私もドラマ1話でどんだけ時間かけてるんだ、ということが多いです)その後のブツブツも、やはりインプットからアウトプットという良い流れを自然に作ってるんですね〜、すごい!

英語やドラマは日常会話やスラングの勉強になります。

覚えたフレーズを使っているシチュエーションを空想しながら、電車の中やお風呂場でブツブツ繰り返しました。

単語を入れ替えれば応用も利きます!

今でも私の中国語は、丸暗記した定型句からの応用が半分以上を占めています。

伊地知

「この日本語は中国語で何て言うの?」という考え方はどこかで限界がきます(初級段階では問題ないですが)そうではなくて、このシーンではこう言う中国語を使うんだ、という方法だと、自然で使える中国語になりますね!

また、副産物として中国の映画やドラマを観ていると、その話題で中国人と盛り上がることができますね!

とにかく使ってみる

大学時代、休みになれば北京に遊びに行っていました。

友達と数人で天安門に出かけた時、集合写真を誰かに撮ってもらいたくて、近くにいた中国人のおじさんに「我想在这里拍照(ここで写真を撮りたい)」と言ったんです。

そしたら、不思議そうな顔で「拍吧(撮れば)」と言われてしまい、、、スゴスゴ引き下がり、友達に大爆笑されました。

その後、「可以帮我〜吗?(~してもらえますか?)」を覚えました!

このように恥ずかしい思いをすると深く印象に残るので、恥をかくことを恐れずに実地で使ってみるのはとても有効です。

伊地知

これは人によってはハードルが高いですよね、しかも年齢を重ねるとプライドと共にどんどんハードルが上がるかと思います。ここはグッとモードを切り替えて行くと良さそうですね。しかも、成功してる人って、自分の得意じゃない分野についてはしっかりそのモードになれている人が多いように感じます。得意分野のプライドがしっかりしているからこそかもしれませんね。

単語単体での暗記はしない

暗記は単語単体ではなく、フレーズ単位で行っています。

単語だけの暗記よりもフレーズ単位の暗記の方が、使っている場面が想像できる分、定着しやすいです。

吹き出し

単語だけだとシーンがイメージできないから印象に残って良い方法ですね!
短期集中の効率重視であれば、最初は単語単体で大量にインプットして、難しいものだけに絞ってフレーズで覚えるのも効率よくておすすめです。強敵にだけ強敵対策をする、ザコキャラには普通のパンチで良いといったところでしょうか。実際に、使用シーンがわからずに覚えられない人が多いので、「覚えにくい」と感じたらトライしたいですね!

とにかく使う場面を空想すること、これが私にとっては一番楽しく易しいやり方でした。

例えば「象征性」という言葉がありますが、これだけではいつ・どんな風に使うのかが分かりません。

これを「象征性地加一点点利润」と覚えると、「利益を乗せることで儲けを期待している訳じゃないけれど、様々な表向きの都合で気持ちちょっとだけ乗せたい」というニュアンスが見えてきませんか?

無理に日本語に訳そうとしない

中国語は名詞以外で意味がぴったり合う言葉は、そうそうないように思います。

例えば上記の「象征性」を日本語の単語に対応させてしまうと、応用がきかなくなってしまうので、ふわっとニュアンスだけで頭に留めておきます。

伊地知

これは中国語脳を育てるベストな方法ですよね!実務を目指す人が中長期的にやると非常に効果的です。翻訳をしたい、通訳をしたいという場合はいくつか日本語訳のバリエーションを持って、その時に最もふさわしいものを引き出せる力も必要ですし、短期集中で一気に底上げしたい場合も、最初は1つ日本語を覚えていくのが良いです。ただ、どこかで壁に当たるので、その時にはこうした「この状況でこの単語を使うのか」を増やしていくといわゆる中国語脳になっていきます!

ベッドを組み立てる時に、最初のネジから本留めしないのと同じですね。

次のネジ(=次の使用機会)が来た時に、また仮留めをします。

それを繰り返していくうちに、少しずつ単語の概念が出来上がります。

出来上がってみたらベッドじゃなくて本棚だった!ってこともありますけどね(笑)

知識は1ヶ月に1個、何かを知れれば十分

1ヶ月に1個では効率が悪いように見えますが、この「1個」を1ヶ月間でどれくらい自分のことばに変えられるかが重要です。

聞いて、使って、自分のことばに変えるプロセスの中で、10倍も20倍も学べます。

例えば「可以」という単語がありますが、使う時には「可以」一言ではあまり使えませんよね。

実際「可以」にはたくさんの意味があるので、この一言を知ったら副産物ザクザクです!

伊地知

1つを徹底的に掘り下げることで得られるものが多い、これもすごくその通りだなと感じますね。もちろん方法は1つではないので、自分に合う方法で良いというのが前提ですが、テキストなんかであっても、いたずらにたっくさん読みまくるのではなく「この1冊は世界で一番俺が勉強した」くらいになると、実はザクザク身についているというケースばかりです。

「我可以也一起去吗?」ー”也”の置き場所はここでもいいんだ!

「你可以跟他联系一下哦」ー”可以”って許可だけじゃなくてオススメにも使えるんだ!

「很可以!」ーいいじゃん!みたいな使い方もできるんだ!

まとめ

キミ

いかがでしたか?こうして書いてみると、多くの時間を使い、たくさん暗記をして、ずいぶん努力をしたように思えるかもしれませんが、実は大変だったという思いは全くありません。ただ好きだっただけなんです!私の体験談は結果論ですが、少しでもみなさんの参考になったらとても嬉しいです。そして、みなさんの中にあるモチベーションを大切に育ててほしいです。


中国語が話せるようになるためには、学習時間をしっかりと確保することが必要なだけでなく、それを継続していく必要があります。具体的には1日2〜3時間の勉強を継続することが望ましいですが、これを1人で続けるのはとても難しいです。なぜ難しいのかというと、頑張っていても、その勉強方法が合っているのか不安だったり、実際に中国語力の伸びを感じにくく、やめてしまいたくなることが殆どだからです。

中国語コーチングのthe courage(カレッジ)では「正しい学習方法」「適切な学習時間の確保」「継続できるコーチング」を提供することで今までの学習では難しかったHSK合格率100%という実績を出し続けています。

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ABOUT US
キミ
神奈川県出身。高校の卒業旅行で行った雲南省のニイハオトイレで中国の大ファンになり、大学時代に北京に留学。一般企業、病院、老人ホームなど迷走していたところを今の中国人社長に拾ってもらい、現在中国の取引先と日々格闘中。純日本人ながら独学で中国語を習得し、ビジネスでも中国語を駆使している。