【中国人の名前 vol.5】代表的なあだ名の付け方を紹介

中国人のあだ名の付け方を紹介

中国のドラマを観ていると「阿信(ā xìn)」や「老刘(lǎo liú)」など、「阿」や「老」で始まる名前を読んでいる場面がよくあると思いますが、これも中国人のよくあるあだ名の一種です。

中国人のあだ名は、相手の年齢や名前に由来する場合や、子供の場合は身体の特徴、兄弟姉妹の順番などに基づいてつけられるケースが多いです。

ここでは、中国のあだ名の付け方の代表的なものをいくつか紹介していきます。

相手の年齢に応じた呼び方

自分より年上の人や先輩、年配の人に対しては 「老(lǎo: ラオ)」を、年下の相手の場合は「小(xiǎo: シャオ)」をつけるというように、相手の年齢によって異なる呼び方があります。名字(姓)か名前の一文字を取って付けるのが一般的です。

小(xiǎo)

年下の相手を呼ぶときに使います。

呼び方の例

小张(xiǎozhāng)シャオ ヂャン

阿(ā)

「小」と同様、年下の相手に使います。もともと広東語圏や福建で広く使われており、北方では南方ほどなじみがない呼び方です。

呼び方の例

阿慧(āhuì) アーホイ

老(Lǎo)

自分より年上の人、先輩や比較的年配の人に対して使います。

呼び方の例

老刘(lǎoliú)ラオリュウ

X哥(Gē)

仲がよく、信頼できるお兄さん的な存在な男性に対する親しみを込めた呼び方。

呼び方の例

吴哥(wú gē)ウーガァ

X姐(Jiĕ)

仲がよく、信頼できるお姉さん的な存在な女性に対する親しみを込めた呼び方。

呼び方の例

吴姐(wú jiĕ)ウージエ

名前の漢字一文字を重ねた呼び方

浩浩(hào hao: ハオハオ)、欣欣(xīn xin: シンシン)など、名前の漢字一文字を重ねて呼ぶ呼び方です。かわいらしいイメージの呼び方になるので、相手が年下の場合や女性の場合の方がよく使われます。

筆者自身も中国人の友人たちに中国語のあだ名「甜甜(tiántian: ティエンティエン)」をつけてもらいましたが、音の響きのよい名字(姓)の漢字一文字を抜き出した後、その漢字と同じピンインでイメージのよい漢字を重ねています。

名前の後ろに「儿(ér)」や「子(zi)」をつけた呼び方

最近、使われることが減ってきていますが「静儿(jìng ér: ジンアール)」、「燕子(yàn zi:イェンズ)」など名前の後ろに「儿(ér)」や「子(zi)」をつけた呼び方もあります。この呼び方も「小(xiǎo)」と同様、相手が年下の場合に使うことが多いですが、「儿(ér)」の場合は、発音によって言いにくくなる場合もあるので、漢字との相性もあるようです。

中国人の名前についてのまとめ

中国の名前の起源や歴史は調べるほど奥深く、姓名の他にも「氏」や「字(あざな)」の概念もあるので、興味がある方は調べると面白いと思います。

また、今回の名前の呼び方やあだ名のつけ方の部分の内容は、筆者の経験及び調べの他、北京、上海、湖北、広東の出身者、居住者、年代も20代~50代まで幅広くヒアリングして書いていますが、中国の場合「必ずこう言う」というルールはありません。「一般的な中国の知識」として興味を持っていただけるとうれしいです。


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ABOUT US
フミコフネット試験ウォッチャー
幼少からのジャッキー・チェン好きが高じ中国に興味を持つ。大学卒業後、広州に約1年留学。帰国後は派遣で経験を積み事務職のエキスパートに。2011年7月から縁あって中国語を使う仕事に巡り合い再び中国へ渡る。上海、深圳、広州でコンサルティング営業を約4年半行い、日本に帰任するも激務に耐えきれず退職。現在は「自分のできることだけをやる」フリーランス。結果、中国に深くかかわっている。