中国語を【本気で学ぶ勉強法】ベテランコーチがおすすめの独学法とテキストを紹介

中国語を本気で学ぼうと思っているけれど、独学で学べるのか、あるいはスクールに通うべきなのかなどがわからず困っている方は多いかと思います。また、独学する場合にはその勉強方法や、購入すべきテキストなども知っておく必要がありますね。

そこで、今回は中国語コーチングのプロ、つまり中国語の勉強方法のプロが、本当にゼロから勉強し始めて、本気で勉強するための5つの方法を紹介します。また、教育現場での経験やデータに基づき、効果的な独学の方法も解説します。最後まで読んでいただくことで、中国語を本気で学ぶために最も適した方法を見つけてください。

中国語を本気で学ぶ5つの方法とそのメリット・デメリット

中国語をゼロから本気で勉強しようとする場合、大きく以下5つの方法が考えられます。

❶コーチをつけて勉強する
❷語学留学する
❸中国語学校や教室に通う
❹オンラインレッスンを受ける
❺独学する

もし本気で頑張りたいという場合、ラクではありませんが「コーチをつけて勉強する」か「語学留学する」ことをおすすめします。ただし、コスト面や仕事の環境などで難しいという人もいるかと思いますので、今回はその他の方法も含め全てのメリットやデメリット、そしてどんな人に向いているのかを解説していきます。

それぞれのメリットやデメリットは表にもまとめているので参考にしてみてください。

方法中国語コーチング中国語教室留学オンラインレッスン独学
メリット・短期で成果が出る
・働きながら学べる
・勉強法が身につく
・対面授業
・クラスメートがいる
・先生との時間が長い
・街中が中国語環境
・文化や習慣も学べる
・マンツーマン
・時間や場所の制約が少ない
・安い
・安い
・自分のペースでできる
デメリット・宿題量がラクではない
・手取り足取りのレッスンではない
・クラス以外のサポートが少ない
・マンツーマンではない
・働きながら通えない
・家族の理解なども必要
・レッスンだけでは伸びない
・講師の質にバラつきがある
・遠回りしてしまいがち
・挫折してしまいがち
コスト月額10〜15万年間100〜150万円年間150〜200万円数百円〜数千円〜
おすすめの人忙しい社会人、短期間で確実に身に付けたい人向け時間とお金に余裕がある人、仲間とゆっくり学びたい人中国語に没頭したい人、中国に住んでみたい人すでにインプットができていて、アウトプットの場を探している人多少遠回りでもコストを抑えたい人

ここからはそれぞれの方法について詳細を説明していきます。

コーチをつけて勉強する

コーチと勉強する

本気で中国語を勉強したい社会人であれば「中国語コーチング」で学習コーチをつけて勉強することをおすすめします。

メリット

・短期間で中国語力を高めることができるのでお金や時間が無駄にならない
今の仕事などをやめることなく中国語の勉強ができる
・コーチはただの先生ではなく、ビジネス経験なども豊富で信頼できる
・オンライン完結のスクールは場所を選ばず受講できる

中国語コーチングでは中国語そのものだけでなく、中国語の勉強方法を学ぶことができるので、短期間で集中して勉強したあとも独学がしやすい状態になるというメリットもあります。

デメリット

・かなりの量の宿題がでるので、本気でない人にとってはつらい
・受講料が比較的高い

また、担当コーチとの相性も大切なので、まずは無料カウンセリングを受けて、1〜2ヶ月から初めてみるというのがおすすめです。特に仕事も本気の社会人であれば、自分の仕事の状況なども理解をしてくれる、ビジネス経験も豊富なコーチと本気の二人三脚で進めると効果的です。

費用:月額10〜15万円

【中国語コーチングはこんな人におすすめ】
・短期集中で確実に中国語力を身に付けたい人
・仕事などで忙しいので、効率的な勉強方法を知りたい人
・目標達成のためにサポートしてくれる、信頼できるコーチが欲しい人

中国で語学留学する

留学する

中国の大学には、その大学付属の語学学校があることが多いです。そうした大学に語学留学をするというのもとても有効です。

長期休暇などを利用した数週間の留学から、仕事をやめて数年単位での留学まで、自分の環境に合わせて期間を選ぶことが可能です。

もし本気で勉強したいと思った場合には、最低半年、できれば1年以上は留学をした方が良いです。学生の場合は、お試しで夏休みなど1ヶ月留学をして、良ければ翌年に本格的に1年など留学するのもおすすめです。

メリット

・授業中だけでなく、普段の生活でも常に中国語に触れることができる
・仕事を辞めていれば中国語の勉強に没頭できる
・言語に加えて、中国の文化や習慣なども学ぶことができる

デメリット

・現在の仕事を辞める、あるいは休職しなければ通えない
・家族がいる場合には家族の理解もかなり必要

費用:年間150~200万円(学費以外の生活費なども含む)

【語学留学はこんな人におすすめ】
・中国語のことだけを考える時間を長期間確保したい人
・経済的、また時間的にもかなり余裕がある人
・中国に住むということに興味がある人

中国語学校・教室に通う

中国語教室に行く

「中国語学校」と言うと、週に1〜2回、ネイティブの先生と会話のレッスンをするようなスクール・教室をイメージする方が多いかと思います。こうした中国語教室についてはこちらの記事でまとめられています。

ただ、こうした週に1〜2回のレッスンだけではなかなか実力はつきません。

もし本気で学びたいと感じた場合には、全日制などで1~2年間通う中国語の専門学校もあるので、そうした専門学校も選択肢に入れてみてください。中国語の専門学校としては、飯田橋にある日中学院などが有名です。

全日制の中国語専門学校のメリットとデメリットはこちらです。

メリット

・対面での授業を受けられる
・一緒に勉強するクラスメートがいる
・長時間先生と共にする時間がある

デメリット

・全日制課程に入学する場合、現在の仕事を辞めなければ通えない
・マンツーマンではないので個別の苦手への対応は弱い
・授業の費用が比較的高い

費用:年間100~150万円

【全日制の学校はこんな人におすすめ】
・今決まった仕事にはついていない人
・1~2年間腰を据えて学びたい人
・仲間と一緒に勉強したい人
・自分で学習計画を立てるのが苦手な人

オンラインレッスンで学ぶ

オンラインレッスンを受ける

レアジョブやDMM英会話など、オンライン英会話レッスンは知名度も高く、かなり浸透していますが、同じように中国語のオンライン会話もたくさんあります。

時間や場所が自由で、コストもかなり抑えられるので、会話の練習をしたい人は使わない手はないです。

ただ、会話の練習はインプットが無いと高い効果は期待できないので、レッスン時間以外に必ず単語や文法の勉強をする必要があります。また、会話の後にも次回までに何を伸ばしたいのかという振り返りを行うようにしましょう。

メリット

・マンツーマンレッスンが多く、手厚いレッスンが期待できる
・良い講師に当たった場合には継続して指名できる
・時間や場所の制約が少なく、費用も比較的安い

デメリット

・文法などは自分で学ぶ時間が必要
・会話のみで振り返りなどを自分で行わないと実力がつかない
・講師の質にはかなりバラつきがある

費用
レッスンは1回30分~1時間程度で数百円~と、非常に低コストで受講することができます。その分プロの先生ではなく、アルバイトの先生が多く、質にバラつきがあります。

【オンライン中国語会話はこんな人におすすめ】
・すでに読み書きはある程度できていて、会話力を伸ばしたい人
・自分で定期的にレッスンを予約する意思のしっかりしている人
・レッスンの振り返り、そして改善分析を自分でできる人

具体的にどんなオンライン中国語会話があるのかは、こちらの記事でまとめられています。

独学する

独学する

やる気はあるし本当に本気で勉強したい、でもお金はかけられないからとにかくコストを低く抑えたいという方は、独学で学ぶ方法もあります。

メリット

・費用を最低限に抑えることができる
・自分の好きなペースで勉強を進められる

デメリット

・モチベーション維持が難しい
・間違えた勉強法で遠回りをしてしまう、あるいは挫折をしてしまうことが多い
・会話の機会を得ることが難しい

費用:教科書・テキスト費用などのみ

【独学はこんな人におすすめ】
・少しもコストをかけたくない人
・やるべき勉強法が明確で、モチベーション維持にも自信がある人

完全な独学のみで学ぶことも可能ですが、とにかくコストを抑えたい場合であっても、独学に加えてオンライン中国語会話でアウトプットの機会を作るなどは現実的で良いかと思います。

結局どれが良いの?

ここまで本気で中国語を勉強するための方法を5つ紹介してきました。

どれか1つ絶対的な方法があるわけではありませんし、うまく組み合わせるという方法もあります。ただ、もし忙しい社会人などが、本気で中国語を学ぼうという場合には「中国語コーチング」でコーチをつけて学ぶことをおすすめします。また、もし今決まった仕事などの制約がない場合には「留学する」のもおすすめです。

どちらも難しいという方もいるかと思いますので、ここからは、中国語をゼロから本気で独学する勉強方法を紹介します。

中国語をゼロから本気で独学する勉強方法

ここからは、体系的な中国語コーチングを確立し、中国語コーチングで700名人以上の受講生をサポートしてきた経験やデータにもとづき「学習計画・具体的な勉強方法・会話練習の方法」までを全て解説します。

独学するためのに必要な3つのアイテム

ここではまず、独学のために必要なもの3つを説明します。

📚参考書(テキスト)

市販のもので良いので、1冊参考書を準備しましょう。おすすめの参考書は後ほど紹介します。

📱スマートフォン

ひと昔前は速度変換ができる「ICレコーダー」と「辞書」などが必要と伝えていましたが、今は全てスマートフォンで完結できるので、普段使っているものがあればそれで良いです。

🎧イヤホン

リスニング音源を聴くためのものです。移動中もいつでも勉強できるようにしましょう。(強いておすすめを挙げるとすると「片耳のブルートゥースイヤホン」が良いです。)

学習計画のスケジューリングについて

スケジュール

独学に必要なアイテムを準備したら、いきなり勉強を始めるのではなく、まず学習スケジュールを作りましょう。

スケジュールを作るときには、大きな目標を決めて、そこから月単位の目標、週単位の目標、1日単位の目標というように細かく落とし込んで行くと作りやすいです。目標を立てるのがなぜ必要かについてはこちらの動画をご覧ください。

また、スケジュールを組む際には、漠然と「何をやる」かを決めるだけでなく、「いつ・どこで・何を・どれくらい」やるのかを決めましょう。ここまで明確にしていればモチベーションが落ちてしまうことも防ぐことができます。

これに加えて「なぜ、何のために」そのトレーニングを行うのかも明確にできているとより良いです。

例えばですが、同じリスニングをするにしても「最初に家でリーディングや音読をやったうえで、駅まで歩く時間にボソボソとシャドーイングを行い、電車の中などの移動中にはリスニングに集中する」というように決めると、各場所で一番効率の良いトレーニングに時間を充てることが可能になります。

おすすめの参考書5選

ここからは独学をするうえでの、おすすめの参考書をレベルや分野別に紹介します。

メインで使うテキスト

ゼロから中国語の勉強をはじめる場合は、以下の「ゼロからスタート中国語」シリーズの文法編からはじめると良いです。発音から基本文法までがコンパクトにまとまっているので、挫折もしにくい作りになっています。

新ゼロからスタート中国語 文法編

こちらのテキストを使って初級の文法事項全体像を掴むだけでなく、中国語を見て日本語がわかるか、逆に日本語を見て中国語が言えるかなどを確認しながらトレーニングを進めていきます。

具体的な勉強方法(5つのステップ)はこちらの記事をご覧ください。

文法で困ったときに使うテキスト

このテキストは中長期的な勉強をするうえで持っておいた方が良いテキストです。

最初はすごく難しく感じるかもしれませんが、文法の勉強をする中で疑問が出てきたら、このテキストを辞書的のように使い、不明部分に絞って読むことがおすすめです。

中国語わかる文法

発音のテキスト

発音のテキストも色々とありますが、おすすめはこの「中国語発音完全教本」です。内容が充実しているだけでなく、発音する際の口の形などを動画でも確認できるので、独学するうえでは最も使いやすいテキストです。

CD3枚付 日本人のための 中国語発音完全教本

もし他の発音のテキストも気になるという方は、こちらの記事でまとめているのでご覧ください。

単語のテキスト

単語のテキストも色々とありますが、ここではHSKの単語帳をおすすめします。単語帳は例文やその音源がついているものを選ぶようにしましょう。

音声ダウンロード 品詞別・例文で覚える HSK基本語彙 1級-4級

また、単語は隙間時間を使って勉強をするのが効果的なので、アプリを使った学習も効果的です。自分が紙派かアプリ派かによって、好きな方を選んでみてください(両方やる必要はありません)。

おすすめのアプリと勉強方法はこちらです。

フレーズ練習のテキスト

こちらは会話練習などに効果のあるテキストです。

改訂新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【初級編】[音声DL]

日本語のフレーズと、それに対応した中国語訳が書かれているので、日本語を見てすぐに中国語が言えるかを確認すると効果的です。また、スムーズに言えなかった文については、その文法項目をしっかりと復習しながら解決していくことで力をつけていきましょう。

中国語訳ができない場合、その理由は「単語・文法(語順)発音」のどれかしか無いので、どこに問題があったのかを解決して次に進むようにすると効果的です。

効果的に独学するための3つの方法

独学では日々のトレーニングや、それを継続することが難しいので、ここでは効果的に独学するための3つの方法を紹介します。

まずは学習習慣を身につける

独学で誰かのサポートがない場合、まず最初に学習習慣を身につけることが大切です。

いきなり毎日3時間の勉強を継続できればすごく良いですが、今まで全く勉強をしていなかった人が急に毎日勉強をするというのは結構大変なことです。

もし急に毎日多くの学習時間を捻出することが難しいと感じる場合には、最初はまず15分だけなどからはじめても良いです。

また、すでに習慣化されている行動と紐付けることでうまくいく方もいます。実際にうまく習慣化した人の例を挙げると、すごく忙しい社会人の方でしたが、必ず毎日やる歯磨きの時間に中国語の音声を聴くなどからはじめたところ、少しずつ学習時間が増えていき、最終的には毎日隙間時間を勉強に充てて、結果として1日で2〜3時間の勉強時間を確保できるようになりました。

4技能を意識したトレーニングメニュー作り

これは語学コーチの大切なスキルでもある「トレーニングメニュー作り」の方法の1つなんですが、4技能を意識してメニューを作成すると独学でも比較的効果的なメニューが作りやすくなります。

4技能とは「読む」「聴く」「書く」「話す」のことです。

これらを鍛えるために何をやるのかを決めるというやり方ですね。

例)
読む:文法書の例文の黙読を行う
聴く:文法書例文のシャドーイングを行う
書く:毎日アプリに日記を中国語で書いて投稿する
話す:フレーズ集の日本語をみて中国語を言えるようにする

これらに加えて基礎的な力として単語学習を入れるとスケジュールが立てやすくなります。

アプリを活用したアウトプットのトレーニング

ネイティブスピーカー相手にオンラインで発話トレーニングなどができれば良いですが、そうなるとオンライン会話を活用したり、教室に通う必要が出てきます。もちろんそれでも良いのですが、もし独学をするということであれば、ハロートーク(HelloTalk)などの無料アプリを使いアウトプットをすることができます。

毎日日記を投稿して添削してもらっても良いですし、あるいはアプリ内で仲良くなった人とチャットを通じてアウトプットをすることもできます。音声の投稿もできるので、自信の無い文章を送って聞いてもらうのも良いですね。

ただ、ネイティブは先生では無いので、的確な指導を期待することはできません。あくまでもネイティブ感覚として自然かどうかを判断してもらうというつもりで活用しましょう。

ハロートークについての詳細はこちらでご確認ください。

お金も時間も無駄にしたくないなら中国語コーチング

ここまで本気で中国語を学ぶための勉強方法を紹介をしてきましたが、短期間で確実に中国語力を身に付けたいという方は中国語コーチングのthe courage(カレッジ)をおすすめします。

週に1〜2回、ネイティブの先生と会話(アウトプット)の練習だけしていても絶対に中国語は身につきません。むしろ大切なのは、そのレッスンの時間以外の自習の時間です。

この自習の時間に「正しい勉強方法」で「勉強時間を確保」して、それを「継続する」ことが絶対に必要です。

中国語コーチングではこの自習部分を、ビジネス経験も豊富なプロのコーチが徹底的にサポートするので、従来の中国語教室では出せなかった圧倒的な成果を出し続けています。

学習相談は無料なので、ぜひ一度プロのコーチに相談してみてください。(無理な勧誘などは一切ないのでご安心ください。)

無料学習相談受付中

無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。

ABOUT US
伊地知太郎中国語コーチングスクールthe courage代表コーチ
大学在学中、中国の北京師範大学に留学し、1年で中国語力をビジネスレベルにまで高める。帰国後、三菱重工業株式会社にて海外人事・資材調達業務を経験。その後、語学コーチングスクールPRESENCEにて700名以上の受講生の語学学習をサポート、コーチの育成や中国語コースの立ち上げを経て、語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)を設立。