中国語で「いらっしゃいませ」「ようこそ」お店や家で使える歓迎の挨拶

中国語で「いらっしゃいませ」「ようこそ」お店や家で使える歓迎の挨拶
Masabonn

各国の入国制限が徐々に緩和され、海外からのお客様も増えてきましたね。今回はそんなお客様をお迎えするときの「ようこそ」「いらっしゃいませ」といったフレーズを見ていきましょう。

この記事では

  • 中国語で「ようこそ」「いらっしゃいませ」基本のフレーズ
  •  いらっしゃいませに続く接客のフレーズ
  • 中国語で「ありがとうございました」「またお越しください」のフレーズ

について紹介していきます。

中国語で「ようこそ」「いらっしゃいませ」

中国語で「ようこそ」「いらっしゃいませ」

お店やレストランでのいらっしゃいませ

まずは基本のフレーズから見ていきましょう。

欢迎光临!
(Huānyíng guānglín!)

ファンイン グゥァンリィン!

こちらは既に聞いたことがあるのではないでしょうか?中国語圏ではお店の前での声がけや、店内へ入った時に必ず耳にする「いらっしゃいませ」のフレーズです。最近はこのフレーズ、日本でもけっこう耳にしますよね。

「光临」は他人が来訪することを敬って言う表現で、「来訪を歓迎します」という事で、「いらっしゃいませ」の意味になるんですね。

〇〇へ(場所)ようこそ

続いて「ようこそ」の表現です。

欢迎来〇〇!
(Huānyíng láidào 〇〇!)

ファンイン ラーィダオ〇〇!
ようこそ○○へいらっしゃいました!

「いらっしゃいませ」でも使われた「欢迎」は、ここでは「歓迎する」「ようこそ」という意味です。それに「~に来る」の「来到」、そして場所も加えると「ようこそ〇〇へいらっしゃいました」という意味になります。

「来到」は「来」に結果補語の「到(~に到達する)」が加わったものです。「来」だけでも場所を接続することができますが、フォーマルに話す時は「来到」を使うことが多いです。

欢迎来到日本!
(Huānyíng láidào Rìběn!)

ファンイン ラーィダオ リィーベン!
ようこそ日本へ!

家へ招いた時のいらっしゃいませ

お店や観光目的からは少々外れますが、もし中国語圏の方が家に遊びに来たら、どのように応対したらよいでしょうか。先述した「欢迎」はここでも使うことができ、たとえば以下のように言うことができます。

你(您)来了!欢迎,欢迎!
(Nǐ (nín) láile! Huānyíng
, huānyíng!
ニィー(ニィン) ラーィラ!フアンイン, フアンイン!
いらしたんですね!ようこそいらっしゃいました!

「你(您)来了!」は「いらしたんですね!」という意味で、後ろに「欢迎」を二回言って家の中に招くイメージです。この時の「欢迎」には、「来てくれたことが嬉しい、早く入ってください」のニュアンスも含まれています。

你(您)来了!请进。
(Nǐ (nín) láile! Qǐng jìn
.
ニィー(ニィン) ラーィラ!チン ジン
いらしたんですね!お入りください。

このフレーズは「いらしたんですね!お入りください。」という意味です。

「请进(お入りください)」は丁寧な言い方で、初対面の方や距離が少しある人に使います。

友人などよく知っている人に使える、もう少しカジュアルな言い方はこちらです。

你来啦!进来吧。
Nǐ lái la! Jìnlai ba.

ニィ ライラ!ジンライ バ
来たんだね!入りなよ。

「来たんだね!入りなよ。」という意味です。

「啦」は「了」と同じ意味ですが、カジュアルでフレンドリーな言い方です。「~吧」は「~してください」という提案の表現ですが、相手が提案を受け入れる前提で使う表現なので、よく知っている間柄の人に使うのが一般的です。

いらっしゃいませに続く接客のフレーズ

中国語で「ようこそ」「いらっしゃいませ」

ここからは観光目的のフレーズに戻って、お店での買い物で使用するフレーズについて見ていきましょう。

お店で使う中国語フレーズ

まずはお客様が商品をご覧になっている時、あまりしつこくない程度にこんな声掛けをしてみて下さい。

您在找什么吗?
(Nín zài zhǎo shénme ma?)

ニィン ザイ ジャオ シェンマ マ?
何かお探しですか?

需要帮忙吗?
(Xūyào bāngmáng ma?) 

シュゥーヤォ バンマン マァ?
お手伝いが必要ですか?

慣れない海外でのお買い物、そんな時にこんな声掛けをしてもらえたら、ちょっと嬉しいですよね。

ちなみに、「您在找什么吗?」の「什么」は疑問詞(疑問を表す言葉)の「なに」ではなく、「なにか」という不定を表す用法です。

请稍等。
Qǐng shāo děng.

チン シャオ ドン
少々お待ちください。

このフレーズも大変有効活用できますね。「请」は「~してください」、「稍」は「少々」、「等」は「待つ」という意味です。

続いては、商品を売り込みしたいときのお役立ちフレーズ。

这是我们店里最受欢迎的商品。
(Zhè shì wǒmen diàn li zuì shòu huānyíng de shāngpǐn.)

ジェーシー ウォーメン ディエン リー ズゥイショウ フゥァンイン ダァ シアンピン
これは当店で最も人気のある商品です。

「受欢迎」は「歓迎を受ける=人気がある」という意味です。「商品」はスーパーやデパートの商品を指すので、実際に使う時は状況に応じて「款式(モデル)」や「菜(料理)」などと置き換えて使ってくださいね。

在日本很受欢迎。
(Zài Rìběn hěn shòu huānyíng.)
ザイ リィーベン ヘン ショウ フアンイン
日本でとても人気です。

在日本很流行。
(Zài Rìběn hěn liúxíng.)
ザイ リィーベン ヘン リョーウシン
日本でとても流行っています。

质量很好。
(Zhìliàng hěn hǎo.)

ジィーリャン ヘンハァオ
とても品質が良いです。

こんなふうに伝えると興味を持ってくれるかもしれません。

更に、以下の表現を使って、実際に使って(着て)みてもらうことも可能です。

可以试穿。
(Kěyǐ shì chuān.)
クゥーイー シィーチュアン
ご試着頂けますよ。

「试穿(試着)」のほかに「试吃(試食)」「试用(試しに使う)」も使えますよ。

レストランの接客で使う中国語フレーズ

お買い物もひと段落したところで、続いてはお食事タイム。まずはレストランでのお役立ちフレーズを見てみましょう。

まずは入店時のお決まりフレーズから。

几位?
(Jǐ wèi?)

ジィー ウェイ?
何名様ですか?

「位」は「~名様」という意味です。答えるときには、「〇个」や「〇个人」と答える人もいますが、そのまま「位」を使って「〇位」と返ってくることがほとんどです。

日本人からすると「何名様ですか?」と聞かれて「○名様です」と答えるような感じに聞こえるので、少し違和感があるかもしれません。でも、中国語では、疑問文に使われた言葉をそのまま使って答えることがよくあるため、あまり不自然には感じられません。

我们会按照顺序请您入座。
(Wǒmen huì ànz
hào shùnxù qǐng nín rùzuò.)
ウォーメン フイ アンジャオ シュンシュゥ チンニィン ルゥーズゥオ。
順番にご案内いたします。

この表現は「按照顺序」=「順番通りに」、「请」=「~してもらう」、「您」=「あなた」、「入座」=「着席する」、合わせると「私たちは順番通りに着席してもらう」と直訳することができます。

「请」が「请进(入ってください)」などの「~してください」という命令表現ではなく、「~してもらう」という普通の動詞として使われているのが理解のポイントです。

「順番にご案内いたします」というのは、日本では店頭での順番待ちが一般的なため、日常的によく耳にするフレーズですよね。

中国でも最近はスマホを使って事前に番号を取る「ネット予約」が主流になりつつありますが、特に人気のあるお店や週末などは、実際に店舗で順番待ちをすることもまだまだ一般的です。

お客様にお待ちいただく際には、「我们会按照顺序请您入座」のように丁寧に案内してあげると、安心してお待ちいただけますよ。

それでは次に、レストランでお客様におすすめの料理を案内したいときに使えるフレーズを見てみましょう。

这是我们店的招牌菜。
(Zhè shì wǒmen diàn de zhāopái cài.)

ジェー シー ウォーメン ディェン ダ ジャオパイ ツァイ
これは当店の看板メニューです。

这是我们店的推荐菜。
(Zhè shì wǒmen diàn de tuījiàn cài.)
ジェー シー ウォーメン ディェン ダ トゥイジィエン ツァイ
これは当店のおすすめ料理です。

「招牌」は「看板(の)」、「推荐」は「おすすめ(の)」という意味です。

お客さんが何を注文したら良いのか分からず迷っていそうな時、このフレーズを使っておすすめ料理を伝えてあげると、きっと喜ばれると思いますよ!

ファストフードの接客で使う中国語フレーズ

自分が旅行していても、観光途中でスケジュールがタイトだと、レストランではなくファストフード店で済ませるなんてこともけっこうありますよね。

ここからは、ファストフード店の接客でよく使うフレーズを見てみましょう。

まずは注文の時に。

您要什么?
(Nín yào shénme?)

ニィン ヤオ シェンモォア?
何にされますか?

直訳すると「何が欲しいですか?」という意味になります。「您」を使っているので、形式としては丁寧な言い方ではありますが、これだけだと少しストレートすぎて、素っ気なく聞こえる可能性が高いです。

そのため、実際の接客場面ではもう少しやわらかく聞こえる“飾り”をつけた表現をよく使うので、合わせて覚えておくと便利です👇

您要点些什么?
(Nín yào diǎn xiē shénme?)

ニィン ヤオ ディエン シエ シェンモォア?
何にされますか?

「要」は「~したい」、「点」は「注文する」、「些」は「いくつか」「少し」という意味です。

直訳すると「あなたはいくつかの何を注文されますか?」となりますが、実際には「您要什么?」と同じ「何にされますか?」という意味で、やわらかく丁寧に聞こえる表現です。

您要来点儿什么?
(Nín yào lái diǎnrshénme?)

ニィン ヤオ ライディエンアル シェンモォア?
何にされますか?

このフレーズも、「您要什么?(何にされますか?)」と同じ意味で使われます。

「来」は文脈によって意味が変わる動詞ですが、ここでは「注文する」という意味です。「点儿」は「一点儿」の略で、「少し」という意味になります。

(紛らしいですが、先ほどの“您要点些什么?”の“点”は“少し”ではなく“注文する”という意味の動詞でした)

直訳すると「あなたは少しの何を注文されますか?」になりますが、実際にはやはり「何にされますか?」という意味です。

ほとんど同じ意味の「您要点些什么?」と比べると、こちらの「您要来点儿什么?」の方がよりカジュアルな印象になります。店員とお客さんが店内で雑談をしていそうな、距離感の近い庶民的なお店などでよく使われる表現です。

注文を一通り受け付けた後のお決まりフレーズとして、以下の表現を使ってイートインなのかテイクアウトなのかを聞いてみましょう。

在这里吃还是带走?
(Zài zhèlǐ chī háishi dàizǒu?)

ザイ ジェーリ チィ ハイシィ ダイゾウ?
こちらでお召し上がりですか?それともお持ち帰りですか?

堂食还是带走?
(Tángshí háishi dàizǒu?)

タンシー ハイシィ ダイゾウ?
店内でお召し上がりですか?それともお持ち帰りですか?

「イートイン」は「在这里吃」または「堂食」、「テイクアウト」は「带走」と言います。

「在这里吃」は文字通り「ここで食べる」という意味で、
「堂食」は「店内で食べる」というやや専門的な言い方です。

一方「带走」は「带(持つ)」+「走(行く)」の組み合わせで、「持っていく」、つまり「持ち帰る」という意味になります。

「带走」のほかに「打包(dǎbāo)」という言い方もあり、どちらを使っても大丈夫ですが、「打包」はテイクアウトの意味以外に、「食べかけた料理をパッキングしてもらって持ち帰る」という意味でも使われるので、「带走」よりも幅広い使われ方をします。

そして最後に受け取り場所を伝える時によく使うフレーズはこちら👇

请在那边的柜台取餐。
(Qǐng zài nàbiān de guìtái qǔ cān.)
チン ザイ ナァビィェンダ グゥイターイ チュー ツァン
あちらのカウンターで商品をお受け取りください。

「请」は「〜してください」、「在」は「〜で」、
「那边的柜台」は「あちらのカウンター」、
そして「取餐」は「食事を受け取る」という意味です。

このフレーズを使って、お客さんに料理の受け取り場所を案内してみましょう!

「商品」の中国語について

日本語では、飲食店で出される料理のことも「商品」と呼ぶことがありますよね。
でも中国語の「商品(shāngpǐn)」は、「取引される品物」や「売買されるもの」といった意味合いが強くて、スーパーやデパート、通販サイトなどで扱われている物に使うのがふつうなんです。

たとえば、通販サイトで売っているレトルト食品などには「商品」を使えますが、飲食店で提供される料理は、「売り物」ではなく「お客さんに提供される食事」というイメージが強いので、「商品」とはあまり言いません。

その代わりに、普通の言い方としては「菜(料理)」とか「饭菜(ご飯とおかず)」、それからちょっと専門的な言い方で「餐品(cānpǐn)」という表現がよく使われます。

そしてこの「餐品」を1文字の動詞と一緒に使う時は、バランスの良さを考えて、少し短くして「餐」と言うことが多いです。

「料理を受け取る」なら、「受け取る」は「取」と言うので、「取餐」という言い方になります。レストランでの料理の受け取りだけではなく、フォードデリバリーの受け取りの際にもよく「取餐」を使うので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。

お会計の時に使う中国語フレーズ

お買い物でもお食事でも、最後には会計が必要ですね。ここでスムーズにお会計して頂き、気分良くお帰り頂きましょう!

请到收银台结账。
(Qǐng dào shōuyín tái jiézhàng)
チン ダオ ショウイーンターィ ジィェジャン
レジに行ってお会計ください。

「到」は「~に行く」、「结账」は「会計する」という意味です。後ろに動詞が二つあっても「请」は文頭に置くので、「到收银台请结账」とならないように気を付けてくださいね!

ちなみに、「到收银台请结账」というふうに言うと、「レジに着いたら会計してください」という、「条件節+結果節」のような文章になり、まったく違う意味に受け取られてしまいます。

您刷卡还是付现金?
(Nín shuākǎ háishì fù xiànjīn?)

ニィン シュワカー ハァイシー フゥー シェンジン?
カードを使いますか?それとも現金でお支払いですか?

カードで支払うことを「刷卡」と表現します。「还是」は「それとも」という意味です。

最近では、中国語圏でもQRコード決済が主流です。中でも日本でもよく見かける「支付宝 (Alipay)」と「微信支付 (Wechat Pay)」が人気。

可以用支付宝吗?
(Kěyǐ yòng Zhīfùbǎo ma?)
クゥーイーヨン ジィーフゥーバーォ マァ?
Alipayは使えますか?

とお客様から聞かれるかもしれませんので、覚えておきましょう!

もしお客さんが提示したカードが使えない場合は、このように伝えてあげましょう。

很抱歉,我们店不能用这种卡。
(Hěn bàoqiàn, wǒmen diàn bùnéng yòng zhè zhǒng kǎ.)

ヘン バァオチェン, ウォーメンディェン ブゥーノンヨン ジェージョンカー
大変申し訳ございませんが、当店ではこのカードはご利用頂けません。

「抱歉」は「申し訳ない」という意味で、相手に不利益や迷惑をかけてしまったことに対して、申し訳なく思う気持ちを表すときに使います。

中国語で「ありがとうございました」「またお越しください」

中国語で「ありがとうございました」「またお越しください」

最後に、お客さんが帰る際に使えるフレーズを見ていきましょう。

谢谢光临!
(Xièxie guānglín!)
シィエシィエ グゥァンリィン!
ご来店ありがとうございます!

欢迎再次光临!
(Huānyíng zàicì guānglín!)
ファンイン ザイツ グゥァンリィン!
またどうぞお越しくださいませ!

この二つはお客さんが店を出る前によく使います。

请慢走。
(Qǐng màn zǒu.)
チン マンゾーゥ
どうぞお気をつけて。

このフレーズもよく使います。

直訳すると「ゆっくり帰ってください」になりますが、「慢」には「気を付けて」のニュアンスがあるので「気を付けてお帰りください」の表現として使えます。

中国語で「ようこそ」「いらっしゃいませ」を覚えてお迎えしよう

冒頭でも書きましたが、これから徐々にインバウンド需要も高まり、接客業での中国語使用シーンが増えて行くことと思います。

もう既にお店での勤務で使われている方も、これから中国語の勉強を始めて行かれようとされている方も、とても使えるフレーズですのでぜひ活用してみてくださいね (^o^)/ 


迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。

無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。

無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。

迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。

無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。

ABOUT US
Masabonn
専門学校在学中に中国・台湾・香港からの留学生が身近にいたところから中国語の興味を持ちはじめた。卒業から現在までの13年間、一貫して航空業界に勤務。2017年、30歳の時に念願の上海へ留学。帰国後2020年に新HSK6級取得(6割超)。趣味は中国語学習、薬膳料理の勉強会参加。