今回はそんな不安を取り除くために、私がこれまで実際に受験してきた経験をもとに、HSKネット試験についてどこよりも深堀しまくってお届けいたします!この記事を読んだ後にはHSKネット試験についての全てがわかり、安心して受験できるようになっているはずです。
※今回ご紹介するのは、日本国内でHSKネット試験を受験する場合です。日本以外で受験する場合は、試験開催国の方法、指示に従う必要があります。
動画でも概要を見たい方はこちらの「HSKネット試験徹底解説」をご覧ください。
HSK受験には2種類ある
現在、日本国内でHSKを受験する場合紙試験とネット試験の2つの試験方式から選べます。
どちらも中国政府公認の中国語の資格試験であるHSK(汉语水平考试)ですが、ネット試験の方は日本国内での認知度はまだ低く、情報も少ないというのが現状です。
ここからはそのHSKネット試験について説明していきます。
HSKネット試験について〜紙試験と同じこと、違うこと〜
あのー、HSKネット試験って、HSKのことですよね?
実はあまりわかっていなくて・・・
そうです!中国語の検定試験であるHSKのことです!
まずはそもそもHSKネット試験ってなんなのかというところから説明していきますね。
そもそもHSKネット試験ってなに?
HSKネット試験は、世界的なインターネットの普及を背景に2010年6月から導入された試験方式で、日本国内でも意外に歴史は古く2012年7月から試験ができるようになっています。
「ネット試験」というと、インターネットができれば家でも受けれるの?と思われるかもしれませんが、現時点では日本国内では在宅試験の実施は行っていないようです。
試験日当日試験会場に出向き、座席に用意されたパソコンで解答をしていきます。
HSKネット試験は、HSKを主催している中国教育部の下部組織である中外語言交流合作中心から絲綢之路(北京)国際教育科技中心有限公司(以下「絲綢之路(北京)」)が委託を受け、全世界のHSKネット試験の管理運用を行っています。
日本国内では、「日本HSK/YCT試験事務局(株式会社新華コンサルティング)(以下「事務局」)」が絲綢之路(北京)と提携して試験を運用をしています。
■絲綢之路(北京)国際教育科技中心有限公司:http://cnhsk.org/
■日本HSK/YCT試験事務局:http://www.hsk-ibt.jp/
ネット試験と紙試験の違いは?
ネット試験と紙試験は、どちらも「中国教育部中外語言交流合作中心」が主催しており、どちらの試験方式で受験してもHSKの資格の有効性に違いはありません。
また以下についてもネット試験、紙試験に違いはありません。
- レベル・級
HSK(筆試):1~6級の6グレード
HSKK(口試):初~高級の3グレード - 試験内容
- 試験日程
- 試験開始時間
- 受験料
- 資格の有効性
- 成績証明書
ん?じゃあ紙試験と同じでは?
毎月 全会場で「全級」受験できる
日本国内において、ネット試験も紙試験も試験の開催日は同じです。しかし、紙試験の場合は、月によって、または会場によって受験できる級が決まっているのに対し、ネット試験の場合、毎月どの会場でも全級受験することが可能です。
試験10日前まで申込できる
紙試験の場合、基本的に申込の締切日は試験日の1か月前ですが、ネット試験の申込締切り日は試験日の10日前の午後17時までと、試験直前まで受け付けています。ただし、試験会場が定員に達すると申込みができなくなるようですので、希望の受験会場がある場合はお早目のお申込みをすることをおすすめします!
試験結果は2週間後に確認できる
これはネット試験最大の利点だと思いますが、成績が出るのがとにかく早い!
基本的に試験の2週間後に成績の確認ができるようになります(HSKKは1か月後に確認可)。
発表時間は「未公表」のため、何時から確認できるようになるかは不明ですが、通常は成績発表日の午前中には発表されるようです。確認可能になり次第、事務局のHPやSNSで通知がされるようですので、こまめにチェックしましょう。
>試験結果の見方はこちら
受験票は自分で準備する
申込締切が10日前なので、受験票の発送をしている時間がないからだと思いますが、受験票ははがき等で郵送されてきません。試験日までに自分で受験票を準備することになります。
2022年8月以降は公式サイトから受験票をダウンロードできるようになるようですよ!便利になりますね。
※トップページ→画面上部の[受験票ダウンロード]ボタンをクリック
- 姓名(氏名:漢字名)
- メールアドレス(申込時に入力したメールアドレス)
- 验证码(認証番号:4桁)※画面に表示される数字。都度変わる。
それが結構違うんです。ネット試験の方が良いケースもあるので、具体的な6つの違いを紹介します。
中国には「全角入力」の概念はないので、姓名も姓と名の間のスペースも半角、メールアドレスも半角、認証コードも半角入力になります。
必要事項を入力して[次へ]をクリック。次画面からダウンロード(PDFファイル)ができるようです。
画面上に記載はないのですが、おそらく試験申し込み締め切り後(試験10日前)の翌日昼以降にはダウンロードできるようになるのではないかと思います。事務局から通知等があると思いますので、通知があったら早めに準備した方が安心ですね。
もし入力した情報がはねられる、受験票がダウンロードできないなどトラブルが発生した場合は、早めに事務局に連絡するようにしましょう。なお、受験票の提示がない場合、受験が断られるようです。受験票は必携です!
パソコン操作で解答していく
パソコンを使った試験なので、解答はパソコンで入力します。リスニング(听力)、読解(阅读)問題は、画面上に問題と解答選択肢が表示されますので、解答を選択肢から選んでポチポチ押したり、カーソルを移動させたりします。作文(书法)問題はキーボードで中国語(ピンイン)を打ち込んで解答していきます。
またリスニング問題は、受験生全員で同じ音源を聞くのではなく、ヘッドフォンを装着してパソコンから流れてくる音声を聞きながら解答していくので、紙試験よりも集中できる気がしました。
時計がいらない
ネット試験は、試験会場でパソコンにログイン後はすべてインターネットが時間を管理してくれます。
画面ログイン後の試験開始までのカウントダウンや試験の残り時間はすべて画面上に表示されるので、時計をチラチラ見あげ、焦るということはありません。しかし、画面上の残り時間の表示を見て焦るということはあると思います。
HSKネット試験のレベルは?
HSKの試験のレベルは全世界で統一されており、紙試験、ネット試験の試験方式によっても差はありません。また合格判定も全世界統一されており、1~4級は全体の6割以上の点数で「合格」、5・6級は合否の表記はなく、6割(基準点:180点)以上の点数を取ればその級の能力を有していると認められます。5・6級も以前は合否判定がされていましたが、2013年から合否判定が記載されなくなったようです。
HSKネット試験の日程は?
ネット試験は毎月開催されています。基本的に日本国内のHSK開催スケジュールは統一されているようで、ネット試験、紙試験も同じ日に開催しています。
<今後の開催スケジュール(2023年)>最新情報はこちらの公式サイトをご確認ください。
試験日程 | 申込締切日 | 成績発表日 |
---|---|---|
1月7日(土) | 12月28日(水) | 1月30日(月) |
2月12日(日) | 2月 2日(木) | 2月27日(月) |
3月25日(土) | 3月15日(水) | 4月10日(月) |
4月 9 日(日) | 3月30日(木) | 4月24日(月) |
5月14日(日) | 5月 4 日(木) | 5月29日(月) |
6月11日(日) | 6月 1 日(木) | 6月26日(月) |
7月16日(日) | 7月 6 日(木) | 8月 1 日(火) |
8月20日(日) | 8月10日(木) | 9月 4日(月) |
9月16日(土) | 9月 6日(水) | 10月9日(月) |
10月15日(日) | 10月 5日(木) | 10月30日(月) |
11月18日(土) | 11月 8日(水) | 12月4日(月) |
12月 3日(日) | 11月23日(木) | 12月18日(月) |
HSKネット試験の結果はいつわかる?
試験結果について
ネット試験の場合、HSKの試験結果は試験日から約2週間後に確認することができます。
ただし、試験日から結果発表までの間に春節や国慶節期間があると発表日が1週間ほど後ろ倒しになるので、1月(年によっては2月、3月)、9月に受験する場合は注意してください。
ネット試験を受験してみるとわかりますが、試験終了後、自動的に解答データがシステムにアップロードされるようです。
そのため、選択問題だけであれば、実はその場で合否がわかるのだと思いますが、作文問題については一人一人の解答を添削する必要があるので、結果が出るまで2週間かかってしまうのでしょう。
「2週間で結果が出る」かつ「申込は10日前まで可能」なので、試験結果を見てすぐに次の月の受験(リトライ受験OR上級チャレンジ受験)の申込もできるので、早いテンポで目標級の取得ができそうですね。
試験結果はどうやって見る?
試験結果も受験票と同じく、公式サイトから確認できるようになるそうです。
※トップページ→画面上部の[成績照会]ボタンをクリック
- 准考证号(受験番号:18桁)
- 姓名(氏名:漢字)
- 验证码(認証番号:4桁)※画面に表示される数字。都度変わる。
中国には「全角入力」の概念はないので、受験番号も半角、姓名も姓と名の間のスペースも半角、認証コードも半角入力になります。
なお、HSKKは結果が出るまで1か月かかり紙試験と同じです。
HSKネット試験の会場は?
2022年7月現在、日本全国6都道府県に試験会場を設置しています。
- 東京都内
- 神奈川県(横浜市)
- 静岡(静岡市)
- 愛知(名古屋市)
- 大阪(大阪市、堺市)
- 熊本(熊本市)
すべての会場で毎月試験が開催されているわけではないようです。どの会場で試験が開催されるかどうかは、申込時に会場選択をする際、該当月に受験できる会場が表示され選択できるようです。
HSKネット試験の申し込み方法は?(申し込みから受験までを体験)
では、実際申込から受験までどういった流れになるのか見ていきます。
申込方法
インターネットで必要情報を入力
HSKネット試験の申し込みは、日本HSK/YCT試験事務局のHPの申込み画面(http://www.hsk-ibt.jp/HSK)から申込可能です。
基本的に個人受験者の場合、インターネット以外での申し込みは受付けていませんが、団体申込を希望する場合は割引等もあるようですので、一度事務局に問合せしてみてもいいと思います。
申込画面に希望試験日時、希望会場や個人情報といったを申込に必要となる情報を入力し、写真(JPEG形式:拡張子「.jpg」)をアップロードします。
写真は背景無地(白、青など明るめの色)、正面脱帽、胸から上、3か月以内に撮影、スナップ不可、ファイルサイズは2Mバイト未満となっています。マスクや帽子の着用ももちろん不可ですので気を付けましょう!
受験票にそのまま使用される、つまり成績証明書に載る写真で、どこかに提出する可能性もあるので、ある程度きちんとした身なりの写真の方がよいでしょう。
情報をすべて入力し、写真をアップロードしたら[次へ]ボタンをクリックします。
この際、すでに定員に達している会場を選択した場合、エラーとなりますので他の会場を選択しましょう。
受験料支払い
[次へ]ボタンをクリックすると、支払い画面に移動します。支払方法は「クレジットカード」と「コンビニエンスストア」から選択できます。希望の支払い方法を選択し、支払処理を行います。支払いを完了しない限り申込は完了とならないので要注意です!
また、申込締切日3日前になると 「コンビニエンスストア」 支払は選択できなくなるようなので、クレジットカードを持っていない人は早めに申込をしましょう。
申込受付及び手続完了メール受信
申込や入金をすると、以下のメールがそれぞれ自動配信されてきます。申込内容に間違いがないか確認しましょう。
【受験者情報入力後】
HSKネット試験 申込み手続き受付と受験料お支払いのご案内
【受験料支払い後】
HSKネット試験 受験手続き完了のご連絡
正常に処理が完了するとメールが2通届くことになります。しばらくたってもメールが届かない場合、まずは迷惑メールボックスを確認しましょう。
メールボックスにも迷惑メールボックスにも届かない場合、メールアドレスの記載ミスやメーラートラブルが考えられます。せっかくお金を払ったのに受験できない!ということを防ぐためにも、2~3日してもメールが届かないときは事務局にすぐに連絡しましょう!
また、情報を入力して入金は後回しにした場合や、コンビニエンスストアの支払で支払いの有効期限は3日間を過ぎてしまった場合、「HSKネット試験 申込み手続き受付と受験料お支払いのご案内」上に記載されている「■入金手続き用URL」をクリックすると再度支払の処理を行うことができます。
入金しない限り申し込み完了にはならないので、いずれにしても入金は早めにしたほうがいいですね。
申し込み後の変更について
受験申し込み後、一度支払った受験料の払い戻しと受験級の変更は一切受付けていないようです。しかし各試験締め切り日前であれば、「試験日」と「試験会場」は変更の対応を受け付けてくれることもあるようです。
- 試験日時:3か月先の試験まで変更可能
- 試験会場:会場の空きがあれば他の試験会場でも変更可能
急に出張や旅行が入ってしまい変更を余技されなくなった時や、あまり好ましくはない状況ですが「どうしても今回は勉強が間に合わない!」なんてときは便利ですね。
都合により試験日と試験会場の変更が必要な場合は、まずは事務局に問い合わせてみましょう。
受験票取得
申込締め切り日(試験10日前)の翌日午後以降、公式サイトから取得できるようになるようです。
※トップページ→画面上部の[受験票ダウンロード]ボタンをクリック
取得できるようになったら、事務局から通知などがあると思います。通知が出たら受験票の確認やダウンロードを開始です!
受験票がないと受験を断られるようです。せっかく会場に来てもとんぼ返りになってしまいますので必ず試験日までにはダウンロードするようにしましょう。
また身分証明書の持参も必要です。身分証明書は受験票上に記載してあるものを必ず持っていきましょう。
ダウンロードした受験票は印刷するか、試験日に持っていくスマホやタブレットなどに保存して試験会場に持っていきます。
最近は自宅にプリンターがない人も多いので、モバイル機器に保存し、当日提示するという方式も許容しているようです。
受験票をダウンロードしたら、受験票に記載してある内容(氏名、性別、国籍等)に誤りがないか確認しましょう。入力内容に間違いがある場合は、早急に事務局へ修正依頼をお願いしましょう。
受験票のサンプルはネット上でも確認できます!
https://www.hskibt.jp/content/uploads/2019/12/hskibt-ticket-sample.jpg
試験日当日
ここからは試験当日の持ち物から、当日の試験の流れまでを詳しく説明していきます。
受験当日の持ち物
筆記用具等は不要なので、受験票と身分証明書があればOKです。
身分証明書は必ず申込時に記入した身分証明書を持っていきましょう。
何を書いたか忘れた場合、受験票上に書いてありますので確認できます。
ヘッドフォンやマウスは各会場の座席に準備されていますが、ヘッドフォンは自身のものを使うこともできます(ただし、会場のパソコンによって Bluetoothに対応していない場合もあるようですので、注意が必要です)
使い慣れているもので受験した方が安心な人や、音質にこだわりがある人は持って行ってもいいかもしれません。
またネット試験では、試験中のメモは一切できません。リスニング問題のメモを取りたい人や試験問題に書き込みしながら考えたい人は紙試験の方がいいかもしれないですね。
試験会場受付
ネット試験は、試験開始前にログイン作業や音のチェックがあります。また 現在は新型コロナウィルス対策のため、受付時に検温と手の消毒が実施されています。
試験日当日は試験開始の30分前には会場に到着しておいた方がいいです。
不測の事態が起こり、到着がギリギリまたは遅刻しそうな場合は、早めに事務局に連絡を入れましょう。
試験会場に到着したら受験票と身分証明証の提示を求められます。特にモバイル機器で受験票を提示する場合は予め画面を出しておく等しておいた方がスムーズだと思います。
受験票と身分証明証の確認後、IDとパスワード(密码)が書かれている紙を渡され、座席の指示がありますので、指定された場所に着席します。
試験開始まで
着席
受付終了後、自分の席に着いたらパソコンにログイン作業をします。ログインは試験開始の30分前からできるようなので、30分以上前に着いた場合はログインできる時間まで待ちましょう。
ログインは、まず最初に言語を選択します。中国語、英語、韓国語、日本語の4つの言語から選択可能です。但し、ここで選択する言語は試験システムの画面操作や説明文の言語で、試験問題、解答の選択肢はどの言語を選択しても残念ながら「中国語(簡体字)」なので、期待はしすぎないようにしましょう。
ログイン
言語選択をすると、IDとパスワード(密码)入力画面になるので、受付時に渡されたIDとパスワード入力します。
IDは受験番号と同じです。
18桁あるうえ「0」が多いので疲れ目の人は惑わされやすいと思いますが、しっかり「0」の数を数えて入力しましょう。
受験者情報確認
IDとパスワード(密码)を入力すると、受験者の情報が画面上に表示されます。自分の情報が表示されているか確認します。
万が一、表示されている情報に誤りがある場合、試験官に伝えて修正をお願いしましょう。
音声チェック
個人情報の確認が終わって[次へ]をクリックすると、音声チェック画面になります。音声がパソコンからきちんと流れてくるかを確認します。
音声の大小は画面上で調整可能です。自分の最適な音量に合わせたら[次へ]をクリックします。
なお、音量は試験が始まってからも調整ができます。画面の右下くらいに音量調整のアイコンがあるのでそれで調整できます。
特に自分のヘッドフォンを使用する場合は、音が聞こえるかどうかこの時にきちんとチェックしましょう。
待機
音量調整が終わったら試験開始まで待ちます。画面上に試験開始までの時間がカウントダウンで表示されるので、試験開始までは画面上の注意事項をみたり、机の上に配布されている説明資料を確認したり、問題集で最後のチェックをしたり、トイレに行ったり、リラックスしたりして過ごしましょう。
試験開始前に試験にあたっての注意事項の説明がありますので、注意事項をよく聞いて試験に備えます。
試験開始1分前
試験開始の1分前になると、画面が切り替わりリスニングの画面に移ります。
音声は流れませんが、リスニングの全問題の解答の選択肢を閲覧することができます。
HSKの必勝対策として、まず解答の選択肢を見てから問題文を見るというものがあります。
短い時間ですが事前に問題の感覚を掴めるので非常に助かります。
1分経つと、自動的に最初の画面に戻りリスニング問題が開始します。
試験開始
試験はリスニング→読解→作文(3級以上)の順番で進んでいきます。
画面上に試験の残り時間が表示されますので、それを見ながら時間をコントロールするようにします。
1)リスニング問題
リスニングは問題文の音声が流れた後、解答選択肢が読み上げられます。その後、解答を選択肢から選びチェックを入れます。
問題の下に[上一步(前の問題へ)][下一步(次の問題へ)]というボタンが表示されますが、リスニング問題はこのボタンを押さなくとも制限時間が来ると自動的に次の問題に移っていきます。
全ての問題が終わると見直し時間が設けられています。見直し時間の際は画面の左側にある問題番号一覧から気になる問題番号を押下して確認することができます。
ただし、見直し時間は音声が流れないので自分の記憶と音の余韻で確認するしかありませんのでご注意ください。
リスニング問題が終わると自動的に読解問題へ移っていきます。読解問題に移ると、リスニング問題の見直しはできない仕様になっていました。
同様に同様に読解問題の時はリスニング画面の見直しや作文問題を先に見るということもできない、作文問題の時はリスニング、読解の問題の見直しはできないので、それぞれのカテゴリー内でベストを尽くすようにしましょう。
2)読解問題
読解問題はリスニング問題と違い、自分で問題文の下にある[上一步(前の問題へ)][下一步(次の問題へ)]ボタンを押下したり、画面左側の問題一覧表から自分で問題を選んで回答することができます。
こちらも制限時間が来ると、自動的に作文問題にうつります(1、2級の場合は、読解問題が終わると提出完了画面になります)。
解答方法はリスニング問題同様、解答を選択肢から選びチェックする方法が多いですが、英記号を入力して解答する問題もあります(4級/短文並変え問題)。
3)作文問題
受験生にとって最も気になると思われる作文問題ですが、級ごとに問題も異なるのでそれぞれ見ていきたいと思います。
[3-5級]
問題の進行方法は、読解と同じで自分で問題文の下にある[上一步(前の問題へ)][下一步(次の問題へ)]ボタンを押下したり、画面左側の問題一覧表から自分で問題を選んで解答していきます。
単語並び替え問題は、画面上に表示されている単語をカーソルで移動して文章を作る感じです。いちいち単語を入力する必要がないのはいいですね。
[6級]
最初に10分間画面に表示される出題問題を読み込みます。10分経つと画面が自動的に文章作成画面に移るので、出題問題を400字程度にまとめ文章を作成します。その際、1行目にタイトルをつけるのを忘れないようにしましょう。
何文字書いたかは、画面上に時数の合計が表示されますのでそれを見ながら400字前後にまとめられるように文章を書いていきます。
[作文問題の入力方法]
1)中国語入力ソフト
HSKネット試験では、中国語の入力ソフトは搜狗(Sogou)と言うソフトで統一されているそうです。
確かに周りの中国人を見ても搜狗使っている人が多いです。私も中国語の入力は谷歌(google)、搜狗(Sogou)、Microsft IMEをそれぞれ使用経験がありますが、どれも中国語を入力するだけであれば差はほぼありません(変換能力に若干差はありますが)。
余談ですが、Microsft IMEは以前は相当使いづらかったですが、Win10以降はかなり利口になっています。ビッグデータに感謝です。
普段から中国語を打ち慣れている人であればいつも通り打ち込めば大丈夫だと思いますが、入力に自信がない人や不安がある人は事前に搜狗をダウンロードして使ってみると安心かもしれません。
■搜狗(sougou)のダウンロードサイト:https://pinyin.sogou.com/
2)簡体字、繁体字
HSKネット試験では簡体字での入力の他に、繁体字での入力も認められています(どちらかを一方を選択)。但し繁体字を選択した場合でも入力方法は「ピンイン」のみとのことです。
繁体字での入力も認めてくれるのはありがたいですね。
3)手書き入力は禁止
搜狗の機能に手書き入力機能がありますが、試験中は手書き入力は禁止だそうです。
見つかったらカンニング扱いされるかもしれないのでくれぐれもご注意ください。
試験終了
時間が来て試験が終わると、終了画面になります。終了画面になったら、無事に完了ということで退出しても大丈夫です。
紙試験と違って、解答用紙の回収を待ったりする必要はありません。お疲れ様でした!
HSKネット試験を体験するには?
インターネット環境さえあれば、丝绸之路(北京)のホームページからHSKネット試験の模擬試験を受けることができます。
■丝绸之路(北京)提供の模擬試験:http://cnhsk.org/
模擬試験を受けるにはホームページ上でユーザ情報を登録が必要となります。ユーザー登録をしていない場合は、画面右上の[注册]をクリックして先にユーザー登録をしましょう。
なおHSK大纲卷と模拟考试の2種類ありますが、どちらを選んでもOKです。
システムの仕様が、2019年9月の試験システムバージョンアップ前のもののようで、若干解答方法が違う問題もありますが、ネット試験を体験するには十分だと思います。
また試験終了後は自動的に点数が表示されるので(作文問題以外)、自己採点も不要でとても楽ですよ。
これまで文章でネット試験について長々と説明してきましたが「百聞は一見に如かず」。説明されるより実際に受けてみたほうがよくわかると思いますのでご興味があればお試しください!
ネット試験と紙試験のどっちを受けた方が良い?
正直どちらでも良いと思います。ただ、実際に向き不向きというか試験との相性があると思いますので、ご自身の勉強方法やピンイン入力の得手不得手、パソコンの習得度などを鑑みて、より得点が取れそうな方を選ぶようにしましょう。
ただ、よく「ピンインがわからないのでパソコンで打てない」という理由で紙試験を受ける方がいらっしゃいますが、「ピンインがわからない」=「リスニングができない」ということと同義となります。その場合はどっちの試験が良いかということよりも、まず勉強方法を見直しましょう。
また「ピンインが打てない」というのはこれから中国語の仕事をやろうとしている人は致命的な弱点となります。すぐに中国語タイピングの練習を開始しましょう。
タイピングの練習サイトはたくさんありますが、最近のおすすめはエックスタイピングです。
■エックスタイピング 中国語:https://zh.x-typing.com/
よく使う中国語はもちろん、各種試験対応のタイピングを級別でしかも音声付きでタイピングの練習をすることができますよ。
どちらの試験方式で受けても同じ点数をとれるのが理想ですね!
より効率良く勉強をしてHSKネット試験で結果を出すためには、何を・どれくらい・どうやって勉強すれば良いかを明確にするため、そしてそれらを継続するために、プロの学習コーチと勉強するのが最も効果的です。是非一度無料カウンセリングを受けてみてください。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
中国語の資格試験であるHSKには紙試験の他にもネット試験(HSKibt)がありますよね。このネット試験とはいったいどんな試験なのでしょうか?紙試験と全く同じですか?