そんな中、今年8月から大好きな先輩が開催している『薬膳(药膳/Yàoshàn/ヤオシャン)』のお料理会に足を運ぶ事となりました。
料理会のコンセプトは東洋医学に基づき『普段の食事で身体の中から健康に』!
大変人気が高いため、なかなか予約が取れない時もあるくらいの盛況ぶりです。
今回は皆さまにも身体の中からキレイになって頂きたく、ananさんのお料理教室とのコラボ企画で、2回に渡り『薬膳』に関するお話をしていきます。
まずは、大変お世話になっている先輩、ananさん(https://www.instagram.com/anan_brunch080917/)をご紹介。
ananさん、いつも公私ともに大変お世話になっております。今回は念願のコラボ企画という事で、どうぞ宜しくお願い致します!まずばananさんの簡単なご紹介をお願い致します。
初めまして、ananと申します。4歳の子育て奮闘中の新米ママです!
薬膳を始めた最初のきっかけは、産後に体調が思わしくなかった事で、出来るだけお薬に頼らず、身体を整えたいと思い、出会ったことでした。
1年前から本格的に中医学を学び、日々脈診と舌診を練習中。日本の薬膳、中国薬膳は勝手に楽しく学んでいます。医食同源、予防医学、子供への薬の与え方、など大切に考えていきたいと思っています♪
薬膳の基本的な考え
皆さまも『薬膳』というワード、一度は耳にされた事ありますよね?『薬』という言葉を聞いて、あまり良くないイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
正直私自身、以前は『薬膳料理』を耳にすると
「え、薬膳ってお薬がベースの料理でしょ?何か苦くてあまり美味しくなさそう・・・」
というマイナスイメージを持っておりました(^^;
しかーーし、違うんですよ!
確かに薬膳は漢方の考え方である『陰陽五行説・三要・中医学』をベースにしています。ですが、『医食同源』の名のもとに、普段の食事に上手に取り入れる事によって、西洋医学の薬に頼らず身体の中から健康的になる事を目的にしているんです!
薬膳を取り入れて私が作った「手羽元と大根のスープ(鸡腿萝卜汤/Jītuǐ luóbo tāng/ジートゥィルゥオボォータン)」 です。
薬膳は漢方とは違う?
漢方とは
『漢方』とは中国から奈良時代に伝来し、日本人の体質や日本の気候にあわせて変化をして、独自に発展をしてきた伝統医学です。その起源は紀元前の古代中国医学にあると言われるほど、深い歴史があります。
江戸時代に西洋医学が伝来した際、主にオランダ医学だったため『蘭方』といわれ、それ以前の伝統医学である中国医学を区別するために『漢方』と呼ばれるようになりました。
これ以降しばらく西洋医学が重要視される時代が続き、漢方が排除されていた事もありました。
『漢方薬』は皆さまにとっても、身近に感じられるものなのではないでしょうか。
今は薬局で多くの種類が扱われていたり、病院に行くと、西洋医学に基づいた錠剤やカプセルのお薬に加えて、漢方薬を処方される事もよくありますよね。
しかし実は、漢方エキス剤が保険適用となったのは1976年のこと。これにより、私達は今『漢方薬』の恩恵を受ける事が出来ているのです!
『漢方』には、病気になる前の状態である『未病』の時点で治療をするという考えがあります。頭痛・腹痛・ダルさ等、病気というほどではないけれど、何となく調子が良くないといった状態が『未病』です。
ストレスの多い現代社会において、この『未病』で悩まれている方も多いのではないでしょうか?西洋医学では治療対象としていないものも、治療の対象としています。
「漢方」の考えに気・血・水というものがあり、気は体を動かすエネルギー、血は体に栄養を与えるもの、水は体をうるおすものです。
これらはバランスをとりあっており、バランスが崩れることが不調の原因だとされています。
薬膳とは
一方で『薬膳』は中医学の理論をベースに発達してきた学問の一種で、正式名称は「中医営養薬膳学」と言います。
『薬膳』の考え方をベースに身体に良い食材を選び、中医学の考え方に沿った体調に合わせて組み立てられたものが『薬膳料理』です。
それぞれの食材が持つ力を効果的に、バランスよく取り入れて健康な体を作る事ができる、という『薬食同源 (药食同源/Yào shí tóng yuán/ヤオシィー トンユゥェーン)』の考えに基づき、その時の体調や季節に合わせた食材を適切に使う事で体調を整えたり、病気を予防したりします。
ちなみによく耳にする『医食同源』は『薬食同源』をもとに、日本で造られた言葉です。
皆さまもよくご存知の火鍋は、まさに薬膳料理です!
よく見ると、火鍋のスープに色々と入っていませんか??
この写真の中だけでも、たくさんの実がはいっていますね。
- クコの実(枸杞子/Gǒuqǐ zi/ゴウチィーズ)
- リュウガン(龙眼/Lóngyǎn/ロンイェーン)
- ナツメ(大枣/Dà zǎo/ダァザァオ)
- ハスの実(莲子/Liánzǐ/リィエンズ)
「きゅうり(黄瓜/Huángguā/フゥァン グァー)やトマト(西红柿/Xīhóngshì/シィー ホン シィ)は体を冷やす」「ショウガ(生姜/Shēngjiāng/シェンジィァン)は体を温める」というのを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
薬膳では、体を冷やす食べ物を「陰性(阴性) 」、体を温める食べ物を「陽性(阳性)」に分類していて、身体に熱がこもりやすいときは「陰性」の食材を、冷え症に悩まされているときは「陽性」の食材をとることを推奨しています。
体を温める陽性食品 | |
野菜 | ・ニンジン ・カボチャ ・ネギ ・山芋 ・ショウガ ・ニラ ・ニンニク |
果物 | ・ぶどう ・さくらんぼ ・オレンジ ・いちじく ・あんず ・桃 ・プルーン |
肉・魚 | ・鶏肉 ・羊肉 ・牛肉 ・鮭 ・サバ ・カツオ ・マグロ |
飲み物 | ・紅茶 ・ウーロン茶 ・黒豆茶 ・ほうじ茶 ・甘酒 ・赤ワイン ・日本酒 |
その他 | ・黒砂糖 ・和菓子 ・味噌 ・醤油 ・コショウ ・チーズ ・漬物 |
体を冷やす陰性食品 | |
野菜 | ・トマト ・きゅうり ・なす ・レタス ・ゴーヤ ・キャベツ ・もやし |
果物 | ・バナナ ・柿 ・みかん ・メロン ・マンゴー ・スイカ ・キウイ |
肉・魚 | ・豚肉 ・あさり ・しじみ ・タコ ・イカ ・カキ ・カニ |
飲み物 | ・コーヒー ・清涼飲料水 ・牛乳 ・豆乳 ・白ワイン ・ビール ・焼酎 |
その他 | ・白砂糖 ・洋菓子 ・コンニャク ・昆布 ・豆腐 ・マヨネーズ ・化学調味料 |
疲労回復に効果的な食材、胃腸のはたらきを助ける食材など、食物の特性を活かした食事を考えるのが薬膳です。
薬膳には「中国の特別な食材や生薬が必要なのでは?」と思われがちですが、実はスーパーで手に入る食材で実践出来るんです!
薬膳を体験するには
ここまで薬膳のコンセプトについてお伝えしましたが、では薬膳を楽しむためにはどのような方法があるのか、皆さまにご紹介したいと思います。
お店に行く
薬膳料理の専門店も増えていますが、私のおすすめはズバリ、街中の中国料理店で普通に薬膳料理を楽しむことです!
特におすすめは亀戸にある『天香府』という四川料理のお店です。
こちらで頂いた『スペアリブと蓮根煮物 (大骨炖莲藕/Dà gǔ dùn lián’ǒu/ダァグゥードゥンリィエンオゥ)』が超絶品!!
- スペアリブ(大排骨/Dà páigǔ/ダァパイグゥ)
- 蓮根(莲藕/Lián’ǒu/リィエンオゥ)
に加え、
- クコの実 枸杞子 Gǒuqǐ zi ゴウチィーズ
- ハスの実 莲子 Liánzǐ リィエンズ
- 高麗人参 高丽参 Gāolí shēn ガァオリーシェン
といった身体を温める薬膳食材が盛りだくさんです!!
天香府 亀戸店
東京都江東区亀戸5-15-3 第6大澤ビル1F JR亀戸駅 徒歩2分
薬膳会に参加する
お家でも薬膳料理を取り入れてみたい!という方には、薬膳料理教室に参加される事をおすすめします!
私が実際に参加したことのある、先輩でもあるananさんの薬膳料理会についてもレポートしてますので、薬膳料理教室の雰囲気を感じていただくためにぜひご覧いただければと思います。
迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
無料学習相談受付中
無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。
皆さまこんにちは!
私はもともと内臓系があまり強く無いのですが、何だかここ最近更に身体の不調を感じるようになり…病院通いの日々を送っていましたが、西洋医学の薬が身体に合ってないのかなあと思うようになりました。