中国語の勉強法|独学は何から始める?正しい順番と1年のロードマップをプロのコーチが解説

中国語の勉強法|独学は何から始める?正しい順番と1年のロードマップ

この記事では中国語初心者が独学でも中国語を勉強できるように、何を、どのように勉強すれば良いか、1,000名以上の語学学習者のサポートを行なってきたプロの中国語学習コーチが丁寧に解説をしていきます。

この記事の結論
  • 中国語の勉強は「発音 → 文法と単語 → 例文」の順番で進めます。最初の1週間は発音だけに集中します
  • 勉強時間は週10時間が最低ライン、週20時間(1日3時間ほど)確保できれば理想的です
  • 1日2〜3時間を続ければ、早い人で1ヶ月ほどでHSK2.0(6級制のHSK)の2級、3〜4ヶ月で日常会話の目安になる1,200語(HSK2.0の4級)まで届きます
  • 漢字がわかる日本人は「見てわかる」までは早いので、そのぶん「聞いてわかる」「口から出る」に時間を使います
筆者プロフィール
伊地知 太郎

the courage │ 伊地知 太郎
中国語学習コーチ/キャリアコンサルタント(国家資格)

中央大学商学部卒。在学中に北京師範大学に留学し、「1秒も無駄にしない」勉強姿勢でわずか1年で中国語をビジネスレベルに。(旧HSK10級、現HSK6級取得)
三菱重工業株式会社にて海外人事担当、海外駐在員サポートや語学研修導入を経験。その後日本で最初の語学コーチングスクール「PRESENCE」にてコーチ育成、中国語コーチングの立ち上げなどを経て、2019年に中国語コーチングスクールthe courage(カレッジ)を設立。雑誌「プレジデント」「聴く中国語」への寄稿、大手英語コーチングスクールのコーチング監修など実績多数。

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これから中国語の勉強を始めようという方、またはすでに勉強しているけれど伸び悩みを感じている方が多くいらっしゃいます。

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中国語の勉強は何から始める?正しい順番

伊地知

まずは、中国語をどんな順番で勉強していくのか、全体像を押さえておきましょう。
期間ごとの具体的な進め方は、このあとのロードマップで紹介します。

中国語の勉強は、発音(ピンインと声調)から始めて、文法と単語を並行して学び、基礎ができたら例文をフレーズごと覚える、という順番で進めます。発音・文法・単語の3つは、このあとの勉強すべての土台になるので、どれか1つが欠けても伸び悩みます。

▼中国語を勉強する時の全体像

中国語を勉強するときの全体像(発音・文法・単語のスターターキットと例文)

まずは発音を勉強してマスターする

まずは発音を勉強してマスターする必要があります。
中国語の発音はピンインと呼ばれる発音記号で表します。

このピンインがどういった要素で成り立っているかを考えながら勉強を進めていきましょう。

中国語の発音記号であるピンインを知る

中国語の発音をしっかりマスターするためには、発音記号である拼音(ピンイン)を知る必要があります。

例えば「こんにちは」は中国語で「ニーハオ」と言いますが、これをピンインで表すと「nǐ hǎo」となります。

ピンインは母音・子音・声調の3つの要素で成り立っているので、それらをしっかりと意識して練習しましょう。

ピンインの3つの要素:你好(nǐ hǎo)の子音n・h、母音i・ao、声調(第三声)

中国語発音の母音について

日本語で言う所の「あ・い・う・え・お」で、音の核になります。

語学の勉強をしている人は多くの人が「母音」と聞いたことはあるけれど、それが「息を妨げずに出す音」とは知らないことが多いです。息を妨げずに音を出しているので、口や舌の位置がとても大切になります。

中国語の母音は「a・o・e・i・u・ü・er」の7つです。特に口の形を意識してトレーニングをしましょう。

中国語発音の子音について

子音は全部で21個あります。

英語は子音だけの音がたくさんあって、日本人からするとすごく聞き取りにくいのですが、中国語は日本語同様に全て母音とセットで発音されるので、練習するときも母音とセットで練習をします。

中国語の子音21個の一覧(唇音・舌尖音・舌根音・舌面音・そり舌音・舌歯音)

つまり、母音の発音ができないと子音の練習がしにくいので、まずは母音から練習して、そのあと子音の練習に進みましょう。

中国語発音の声調について

そして、英語にも日本語にもない概念として、声調(せいちょう)というものがあります。

これは1つの音の中で高低差を作るものです。

同じ「アー」でも怒って聞き返すような「ァア↗︎」なのか、上から叩き落とすような「アァ↘︎」なのかで全く違う意味になってしまうので、しっかりと高低差をつけることで伝わる中国語にしていきます。

この声調を身につけるには根気よく練習をしていくしかないので、面倒でもいちいち正しい音を聞いて、真似するように発音しましょう。

中国語の4つの声調(第一声mā・第二声má・第三声mǎ・第四声mà)

中国語発音の概要はこちらの30分弱のYouTube動画で確認ができます。→「必ず上達する発音トレーニング」

中国語発音について特に知りたい方は以下の記事もご覧ください。

中国語の発音:難しいと感じる理由と、通じる発音になる練習の手順

ピンインの読み方は中国語のピンインとは?で、声調の覚え方と練習方法は中国語声調の覚え方で詳しく解説しています。

文法を勉強して理解する

文法は必ず勉強してください。「少しずつ慣れていけば文法は自然に身につくから、文法は勉強するものじゃない」と感じる人もいるかもしれませんが、それはネイティブが中国語環境で中国語を身につける方法なので、日本人が日本語環境で、しかも大人になってから中国語を勉強する際には絶対に文法を勉強した方が効率が良いです。

大量の例文を見て・聞いて、そのうちに

「なんか最初に主語を言って、その後に動詞をつけるっぽいな〜」

なんて少しずつ悟っていくのではなく、参考書などに書いてある「主語・動詞の順番です」というのをインプットして

「ホントだ!例文もそうなってる!」

という方が圧倒的に速いので、文法と聞くと少し嫌だと感じる方も、すでにわかってる内容を教えてもらえるからラッキーだというつもりで勉強してみましょう。

大量に単語を暗記する

文法は文を作る枠組みのようなものですが、枠だけあっても、そこに入れる単語が無いと文は作れないので、単語も暗記していく必要があります。

おすすめの単語帳やアプリは後ほど紹介しますが、ゼロから中国語を始める場合は、少しずつ覚えていくのではなく、単語帳などを使って大量に暗記していきましょう。

そのうちシチュエーション別の用語など、自分に必要なものを覚えていくことになりますが、まずはスターターキットのようなつもりで、基礎単語は丸暗記しましょう。

だいたい1,200語くらい暗記できれば簡単な会話ができるので、最初にこれを目指すと良いです。HSK2.0では、4級の語彙の目安が1,200語程度で、幅広い話題について中国語でコミュニケーションができるレベルとされています[2]。

中国語例文を覚える

発音・単語・文法の基礎が身についたら、例文をフレーズで覚えていきます。

ここでの目的は「口をついて出てくるフレーズを増やす」ことです。

口をついて出てくるフレーズが無いと、いつまでたっても「う〜ん」と考えて考えて話すことになり、テンポの良い会話に繋がらないので、基礎の後にはフレーズ集などを利用して覚えていきましょう。

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中国語独学のロードマップ:最初の1週間から1年まで

伊地知

ここからは、忙しい社会人の方でも独学で進められるように、期間ごとに何をすればよいかを具体的に説明します。

中国語独学のロードマップ:最初の1週間は発音、〜1ヶ月で300語(HSK2.0の2級)、〜3ヶ月で600語(3級)、〜半年で1,200〜2,500語(4〜5級)、〜1年で5,000語(6級)

独学で進める場合の、期間ごとの目安を表にまとめると次のとおりです。1日2〜3時間(週15〜20時間)の勉強を続けた場合の、最短に近い目安と考えてください。

期間の目安やること単語数の目安レベルの目安
最初の1週間発音(ピンイン・声調)の仕組みを理解する―正しい音がわかる
〜1ヶ月初級の文法書1冊を進めながら、単語も並行して覚える300語HSK2.0の2級
〜3ヶ月文法の応用編に進み、例文をフレーズごと覚える。聞く・話す練習を始める600語HSK2.0の3級
〜半年中級の文法と単語を固め、例文を使って話す量を増やす1,200〜2,500語HSK2.0の4〜5級
〜1年長めの文章を読む・聞く。自分の意見を話す・書く5,000語HSK2.0の6級

単語数は、HSK日本実施委員会が示しているHSK2.0の各級の目安です[2]。1日の勉強時間がこれより短い場合は、そのぶん期間が長くなります。ちなみに、コーチと一緒に進めている the courage の受講生は、みなさん2ヶ月でHSK3級に合格しています。

新しい形式のHSK3.0では、3級から話す試験(口語)が加わります。HSK3.0を受ける予定の方は、同じ級でも話す練習の時間を多めに見ておきましょう。

勉強時間を確保する

当たり前なのについ疎かにしてしまいがちですが、まずは時間の確保が必要です。
なんとなく毎週1時間や2時間勉強していても、やっては忘れて、それを思い出してと、いつまでたっても身につかないので、毎週最低でも10時間は確保しましょう。

可能であれば1週間に20時間以上の勉強時間確保できると理想的です。

駐在や留学などの理由で本当に学習時間を確保する必要がある場合には、家族や同僚の協力も必要になるかもしれません。

その場合はまず自分が本気で中国語を学ぶつもりがあり、そのために中国語学習の優先順位を上げる必要があることを周りの人にプレゼンすることも必要になります。

たとえば、1週間は次のように組むことができます。

週末がお休みという方は、週末に6〜7時間などまとまった時間を確保して、そこで精読や音読など、リスニングトレーニングの仕込みを行ったり、単語も一気にある程度覚えるということをしておきます。そうすることで、平日は出勤などの移動時間や、お昼休みなどの時間を活用して、すでに仕込みをしたものについて、シャドーイングをしたり、隙間時間で単語暗記を行ったりすることができます。

忙しい社会人の1週間の組み方:週末に精読・音読と単語で仕込み、平日は移動時間にシャドーイング、昼休みや隙間時間に単語暗記

精読・音読・シャドーイングのやり方は、後の「聞く力・話す力を伸ばす勉強法」で紹介します。

最初の1週間:発音を身につける準備をする

本当に初心者であれば、発音が全くわからないはずなので、最初の1週間は発音に特化したトレーニングをします。

ただ、たった1週間で完璧な発音を身につけることはできないので、ここでは完璧な発音を身につけることではなく、今後しっかり練習して身につけることができるように、正しい発音を理解することを目指します。

最初に正しい発音を理解していないと、ゴールが見えないまま自己流の発音に陥ってしまいがちなので、今後正しい発音を意識できるようになっていることを意識しましょう。

ここでは動画、或いは動画付きの参考書を使って、口の形や息の出し方を確認する必要があります。

1ヶ月目から:発音・単語・文法をまとめて身につける

1週間で発音方法を理解したら、そこからは発音が完璧に仕上がることを待たずに、単語・文法も並行して勉強していきます。

一定期間を単語だけ、文法だけ、と進めるのではなく、文法を覚えると同時に、その文法を使って例文が作れるように、同時に単語も覚えていきましょう。

この発音・単語・文法はスターターキットのようなものなので、どれが欠けても今後の学習に影響がありますので、3つをバランスよく勉強することを心がけます。

文法は文法書1冊に絞って3ステップで進める

文法書はたくさんありますが、まずはじめに手に取るべきものとしては、なるべく易しく読みやすいものを選びましょう。

だいたいどのテキストも初級のものであれば以下の3点が記載されています。

①解説
②中国語例文
③日本語訳

これらを使って、3つのステップで進めてください。

第1ステップ

解説を読み、全体を理解した後、中国語例文を見て日本語訳が言えるかどうかを確認する。
その際に、なぜそういう訳になるかも声に出して説明できるかを確認。
もし声に出して言えない場合は理解が曖昧だとわかるので、該当箇所を再度読んで理解してからまた声に出して説明をしてみる。これを全て言えるようになるまで繰り返す。

第2ステップ

中国語は見てわかったとしても、聞いてわからないというケースが非常に多いので、第二ステップとして、中国語の例文を聞いて、日本語の意味がわかるという状態を作ります。
このためには正しい発音を意識して、中国語例文を聞いたうえで何度も音読を繰り返してください。
この時、ただ聞こえた単語を繋いで意味を想像するのではなく、一語一語がしっかりと聞こえたうえで意味がわかることをゴールにしましょう。

第3ステップ

最後のステップは日本語を見て・聞いて、中国語に訳して話せるようにすることです。
もし中国語に訳して話せないとしたら、その原因は「単語・文法(語順)・発音」にあります。
一体どこに原因があるのかを考え、その原因を解決したうえで、繰り返し日本語から中国語訳のトレーニングを行います。

文法書はあれこれやらずに1冊を徹底的に勉強し尽くすのが近道!

リスニング強化が必要な方はこちらの記事をご覧ください。

中国語リスニング 聞き取れない原因と上達する練習の手順

単語は隙間時間を使って、苦手に絞って繰り返す

単語暗記は隙間時間を使うのに適した勉強なので、駅のホームで電車を待ってる時間、会議資料のコピーを取ってる時間など、1分単位の細かい時間を使って覚えていきましょう。

そして、最初に利用するのはHSK1・2級や中検準4級レベルの単語帳やアプリです。

一度ザッと目を通して、見てわかるものは一旦やらずに、見てわからないもの、つまり日本語の漢字と違うなど、馴染みのないものだけを繰り返して暗記します。
その後聞いてわかるようにするために、何度も声に出して覚えていきましょう。

漢字のわかる日本人にとって「見てわかる」のハードルは低く、「聞いてわかる」のハードルは非常に高いので、時間配分は圧倒的に「聞いてわかる」ことに多くを割いてください。

また、単語は一度覚えても必ず忘れるので、忘れることを気にしすぎずに、一度全部覚えたと思ったら再度全てを確認テストして、できなくなってしまったものだけ再び声に出して覚え直しましょう。

覚え直す時には、最初に覚えた時よりは覚えやすくなっているはずです。

単語は隙間時間で毎日やる!忘れても気にせずまた覚え直す!

単語の覚え方は中国語単語の覚え方、単語帳の選び方は中国語の単語帳おすすめ8選でも詳しく紹介しています。

2ヶ月目から:文法の応用編と例文で、聞く・話す練習を足していく

初級の文法書を1冊終えたら、続編の応用編に進みながら、例文をフレーズごと覚える時間を増やしていきます。3ヶ月ほどで600語、HSK2.0の3級が見えてきます。この時期からは、「知っている」を「聞いてわかる」「口から出る」に変える練習が中心です。具体的なやり方は、このあとの「聞く力・話す力を伸ばす勉強法」で紹介します。

半年から1年:中級の文法を固めて、まとまった量を読む・聞く・話す

1,200語を超えるころには簡単な会話ができるようになり、ドラマやニュースのような「教材ではない中国語」にも手が届きはじめます。この時期は、中級の文法書で抜け漏れを埋めながら、長めの文章を読んだり聞いたりする量を増やしていきましょう。

話す・書く練習も、1文ずつではなく、まとまった内容を伝える形に変えていきます。日記を書いて添削を受ける、1つのテーマで1分間話し続ける、といった練習が効果的です。

コーチ自身が中国語を身につけるためにやってきたこと

私個人としては、全ての判断基準を「中国語力が伸びるかどうか」の1点に絞り、中国語を見ない、聞かないという時間を1秒も設けないことを意識して過ごしていました。今もオープンイヤー(イヤーカフ型)のイヤホンを常に耳につけておいて、何かちょっとした隙間時間ができたらすぐに中国語に触れられるようにしています。

学生時代は朝起きたらそのまま単語暗記に着手して、シャワーを浴びながらリスニングをして、教室に向かう際は歩きながらテキストで予習をして、食事中は中国ドラマをみながら食事をとってと、6時間の睡眠以外の時間は全て中国語に充てていました。

また、自己診断チャートを作成して、今自分は「読む・聴く・書く・話す」のどの力には比較的満足していて、どの力は満足していないかを書き出して、満足していない力を伸ばすためには具体的に何をしたら良いかということも書き出し、実行していました。

社会人になってからも、毎朝オフィスの最寄り駅のベンチで勉強をしてから出社するなどしていました。これは、出社してしまうと大量の仕事が降ってくるので、それであれば出社前に勉強時間を確保しようということからとった戦略です。

伊地知

ここで紹介したロードマップは、あくまで目安です。今の実力や目標、使える時間によって、合う進め方は人それぞれ変わります。自分に合った計画を一緒に立てたい方は、無料カウンセリングで相談してみてください。

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聞く力・話す力を伸ばす勉強法

発音・文法・単語の基礎ができたら、それを「聞いてわかる」「口から出る」状態に変えていきます。漢字がわかる日本人は、文字を見れば意味がわかってしまうぶん、聞く・話す練習が後回しになりがちです。意識して時間を割きましょう。

リスニング:精読・音・スピードの3つを順に固める

中国語が聞き取れないとき、原因はたいてい「単語や語順がわかっていない(精読ができていない)」「音を正しく知らない」「処理のスピードが追いつかない」のどれかです。まず文字で100%理解できる教材を用意し、音声を聞いて一語一語が聞こえるかを確かめ、最後に音声と同じスピードで音読できるようにします。この順番で練習すると、聞き取れる量が着実に増えていきます。

ポイントは、今の自分に少し易しい教材を使うことです。テキストの例文や会話文でこの練習を繰り返し、慣れてきたらポッドキャストや雑誌の音声に広げていきましょう。

リスニングのトレーニング方法は中国語リスニングのコツと勉強方法で、おすすめのポッドキャストは中国語学習におすすめのPodcastで詳しく紹介しています。

スピーキング:瞬間作文とシャドーイングで「口から出る」量を増やす

話す力は、話す練習をしないと伸びません。一人でもできるおすすめの練習は次の2つです。

  • 瞬間作文:日本語の文を見て、すぐに中国語で言う練習です。文法書の第3ステップと同じで、言えなかったときに、単語・語順・発音のどこでつまずいたのかがわかります
  • シャドーイング:お手本の音声を聞きながら、少し遅れて同じように声に出す練習です。発音・声調・リズムを、文のまま身につけられます

シャドーイングの練習には、the courage が作ったアプリ「playner(プレイナー)」が便利です(iPhone・Android対応)。お手持ちのテキストの音声を読み込んで、声の高さはそのままにスピードを落としたり、自分の声を録って聴き比べたりできます。詳しくはplayner(プレイナー)の紹介ページをご覧ください。

声に出す練習の量を増やしたい方には、音声だけでトレーニングできる次の1冊もおすすめです。

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話すための中国語文法体得ドリル【初級編】

使える中国語を身につけたい人はぜひ『話すための中国語文法体得ドリル【初級編】』を手にとってみてください。これから中国語を学ぶ方はもちろん、基礎を整理して学び直したい方にも最適な教材です。日本語を介さず「音のみ」にこだわったトレーニングを収録しており、初級段階で不足しがちなトレーニング量を補うことで、実際に「言える・使える」中国語を身につけられる構成となっています。試し読みはこちら。

一人での練習に慣れてきたら、実際にネイティブと話す機会も作りましょう。後で紹介するHelloTalkのような言語交換アプリや、オンラインレッスンが使えます。会話の練習方法は中国語会話の練習方法にまとめています。

読む・書く:日記を書いて、添削を受けて、覚える

初級のうちは、文法書の例文を正確に読めて、書けるようになれば十分です。中級に入ったら、身の回りの出来事を短い日記に書き、ネイティブやコーチに直してもらいましょう。直してもらった文を音読して覚えると、そのまま話せる表現が増えていきます。

どのくらいで話せる?勉強時間と検定のレベル

伊地知

中国語の勉強を始めると気になってくるのがその検定試験かと思います。日本で受けられるメインの検定は「中検」と「HSK」の2つがあります。ここではその概要・レベル・必要な勉強時間を説明します。

中検とHSKの概要と比較

中検とHSKの概要と比較

わかりやすく英語で例えると、中検は英検のような試験、HSKはTOEICやTOEFLのような試験です。

中検は日本のテストで、日本人向けの試験。
つまり、日本語を理解していて、漢字もある程度知っている人向けの試験です。
そして、日本語と中国語の翻訳の能力も問われます。

一方、HSKは中国語を学ぶ全世界の人向けの試験。
つまり、中国語を理解して中国語で回答ができれば合格できます。
ちなみにHSKという名前は「汉语水平考试(中国語レベルテスト)」のピンインである「Hànyǔ Shuǐpíng Kǎoshì」の頭文字をとったものです。

どちらを受験した方が良いかについては、ご自身の状況にもよります。もし中国語の運用能力を高めたり、証明するという場合にはHSKが良いですし、翻訳能力を高めたり、日常会話以上の語彙力を身に付けたいという場合には中検にチャレンジする方が良いです。
実際に仕事で使うという社会人の方はHSKを受けることが多いようです。

中検のレベルと必要な勉強時間

中検は準4級が一番易しく、1級が一番難しい6段階の試験です。
公式サイトに書かれている各級の認定基準と学習時間の目安は、次のとおりです[1]。

級認定基準学習時間の目安
準4級中国語学習の準備完了大学の第二外国語で半年以上
4級中国語の基礎をマスター大学の第二外国語で1年以上
3級自力で応用力を養いうる能力の保証大学の第二外国語で2年以上
2級実務能力の基礎づくり完成の保証記載なし
準1級実務に即従事しうる能力の保証記載なし
1級高いレベルで中国語を駆使しうる能力の保証記載なし

まず最初に目指す級としては準4級で、毎週本気で20時間を確保した場合は1ヶ月で合格が可能です。

なお、1級については相当難易度が高く、翻訳者・通訳者を目指すのでなければ準1級が事実上のゴールとも言われています。頑張れば1年間で2級までは合格が可能です。

HSKのレベルと必要な勉強時間

6級制のHSK(以下「HSK2.0」)は、1級が一番易しく、6級が一番難しい6段階の試験です。
公式サイトの内容をまとめると以下のようになります[2]。

まず最初に目指す級としては1級ではなく2級で、以下の公式サイトの書き方を見ると1年近くかかってしまいそうですが、毎週本気で20時間を確保した場合は1ヶ月で合格が可能です。

なぜ1級からではなく2級から目指すかというと、HSKは中検とは違い、漢字がわからない漢字圏以外の人も受けるので、すでに漢字がわかる日本人はほとんど勉強しなくても1級は受かってしまうからです。

級レベル(公式サイトの説明を要約)学習期間の目安
1級非常に簡単な単語とフレーズを理解し、使える大学の第二外国語で1年目の前期
2級簡単な日常会話ができる大学の第二外国語で1年目の後期
3級生活・学習・仕事などの場面で、基本的なコミュニケーションがとれる大学の第二外国語で2年目の前期
4級広い範囲の話題について会話ができる大学の第二外国語で2年目の後期
5級新聞・雑誌を読み、テレビや映画を楽しめ、比較的整ったスピーチができる週2〜4回の授業を2年間以上
6級中国語の情報をスムーズに読み聞きでき、自分の見解を流暢に表現できる記載なし

HSKは9級制の「HSK3.0」へ移行中

HSKは今、1〜9級の「HSK3.0」への移行が進んでいます。HSK3.0では1〜6級の内容も見直され、覚える単語の数も変わります[3]。

級HSK2.0の単語数(累計)HSK3.0の単語数(累計)
1級150語300語
2級300語500語
3級600語1,000語
4級1,200語2,000語
5級2,500語3,600語
6級5,000語程度5,400語
7-9級―11,000語

とはいえ、HSK2.0を目指して勉強していることは無駄になりません。公式の単語リスト同士を照合すると、HSK2.0の単語の97%はHSK3.0の1〜9級のどこかに入っています。照合の結果はHSK3.0の単語数の記事で詳しく紹介しています。

大きく変わるのは、3級から話す試験(口語)が加わることです。これから中国語を始める方は、最初から「話す」練習を勉強に組み込んでおきましょう。級ごとの試験内容は、次の記事で解説しています。

HSK3.0の全体像と、日本での最新の実施状況はこちらの記事をご覧ください。

HSK3.0 どんな試験?何級まで・いつから・旧HSKとの違い

中国語の勉強におすすめの本・雑誌

教材を増やしすぎないことが、独学のいちばんのコツです。ここでは最初の数冊に絞って紹介します。パート別・レベル別にもっと詳しく知りたい方は、中国語おすすめ参考書マップもご覧ください。

発音のおすすめ本

中国語発音に特化したテキストはいくつか出版されていますが、この本は項目だてもわかりやすく、動画もついているので、非常に独学に適したテキストです。

おすすめポイント
  • 二音節以上の練習が収録されていて実用的
  • 動画とセットなので口の形などもよくわかる
  • 第三声の表記方法などが実態に即している

発音の本をほかにも比べたい方は、中国語発音のおすすめ本で紹介しています。

文法のおすすめ本(初心者向け)

新ゼロからスタート中国語 文法編 改訂版

新ゼロからスタート中国語 文法編 改訂版

英語と比べるとまだまだ少ないですが、それでも本当に多くの文法書が市販されています。どれも一長一短で、万人に良いものが存在するわけではないですが、ゼロから中国語を始めようという場合にはこのテキストがおすすめです。

おすすめポイント
  • 初級段階で必要最低限の文法事項に絞られている
  • 極力平易な言葉で解説されている
  • 続編の「文法応用編」とセットで基本文法は網羅できる

文法のおすすめ本(中上級者向け)

中上級になってくると、ある程度詳細がわかる、いわゆる文法書を入手する必要があります。かなりボリュームがあるので、一度ザッと目を通したら、その後はわからない文法事項が出てきたら、その都度辞書的に使うと良いです。中国語文法の詳細が収録されているので、困った時に手元にあると本当に重宝します。中国駐在が決まった方などは現地で日本語で書かれた中国語の文法書は入手しにくいので、是非日本で購入して持って行ってください。

おすすめポイント
  • 基本的に中国語学習で必要な文法事項は網羅されている
  • 説明が詳細でわかりやすい
  • 項目だてがわかりやすく、辞書的な使い方にも向いている

おすすめの雑誌

毎月発行が続いている中国語学習の雑誌で、2026年9月には298号が出ています[7]。また、コンテンツが豊富で、現地の情報をタイムリーに学べるという点も非常に魅力的です。定期購読することで学習のペースメーカーにもなります。どちらかというと中上級者向けの教材です。

おすすめポイント
  • 初級から上級まで幅広い内容が含まれている
  • 音声付きなのでリスニング教材としても最適
  • 現地の今の情報が豊富で、いわゆる古い教科書中国語ではない

中国語の勉強におすすめのアプリ

HSK公認単語トレーニングアプリ

HSK公認の単語アプリです。ダウンロードは無料で、各級の最初の単語(1〜2級は20語、3〜6級は50語)とテストを無料で試せます。続きは級ごとに購入すると使えます(1〜2級480円、3級650円、4級800円、5級1,000円、6級1,100円、税込)[5]。
アプリが普及するまでは自分で単語帳を作るなどしていましたが、今は苦手なものだけをピックアップしてくれる機能があるなど、手作りの単語帳よりも効率よく勉強できるので、こうしたアプリを活用しましょう。

https://ch-edu.net/app/

おすすめポイント
  • 全単語が例文と音声がついているのでリスニングのトレーニングも可能
  • 例文が過去問をもとに作られているので、ビックリするぐらいHSK対策になる
  • 苦手な単語は「弱点」として保存できるので、苦手に集中した勉強ができる

学習記録アプリ「the courage」

自分で勉強した時間や量を記録するアプリです。
ダイエットでもレコーディングダイエットといって、ただ食べたものを記録するだけというダイエット手法がありますが、勉強も同じで、ただ記録するだけでも効果があります。

なぜかというと、自分の学習状況を客観的に見える化できるので、しっかり勉強した場合にはモチベーションが上がりますし、勉強していない場合には危機感を持って勉強することができるからです。

また、全然勉強していない場合には「少しだけでも勉強して記録しないと」という気持ちにもなれます。

「the courage」は、私たち the courage が開発している中国語学習アプリです(iPhone・Android対応)。ストップウォッチやタイマーで勉強時間を記録でき、1週間と1日の目標時間を決めておくと、どれだけ達成できたかがひと目でわかります。教材ごとに色分けしたレポートで、何にどれだけ時間を使ったかも振り返れます[8]。

詳しくはアプリの紹介ページをご覧ください。

おすすめポイント
  • 勉強時間を記録して、週・日ごとの目標と比べられる
  • 教材ごとに色分けしたレポートで、時間の使い方を振り返れる
  • 集中モードで、勉強中はほかのアプリを使えないようにできる

無料でネイティブの添削も受けられる「HelloTalk(ハロートーク)」

中国語の勉強をしていても、実際に中国人と交流したことがないという方もいます。

HelloTalk(ハロートーク)は、ネイティブとお互いの言語を教え合う言語交換アプリです。無料でネイティブとチャットができ、テキストや音声でやり取りしながら、自分の書いた文を添削してもらうこともできます[6]。

https://www.hellotalk.com/

おすすめポイント

  • 無料でネイティブとやり取りでき、添削もしてもらえる
  • チャットなどができるので生きた中国語が学べる
  • 音声のやりとりも可能なので会話練習もできる

ほかの無料アプリは、中国語の勉強におすすめの無料アプリで紹介しています。

中国語の勉強におすすめのサイトやYouTube

今はYouTubeでも中国語の情報がたくさんあるので、勉強で疲れたら動画でノウハウを学ぶのも効果的です。ここでは2つのチャンネルを紹介します。

the courage 中国語コーチングスクール(YouTube)

私が運営する中国語コーチングスクールthe courage(カレッジ)のYouTubeチャンネルで中国語の勉強方法や目標設定の方法など、個人の経験に基づく内容ではなく、1,000名以上の指導実績に基づく内容を説明しているので、中国語学習の役に立ちます。

チャンネルはこちら

また、ネイティブパートナーとの中国語らしい表現などもアップされているので、中国語学習の息抜きにも最適です。

李姉妹ch

日本で生まれ育った李姉妹が中国の面白いことを紹介しています。

2人のゆったり楽しい雰囲気が人気のチャンネルです。

李姉妹のチャンネルはこちら

無料で使える学習サイトは、中国語学習の無料おすすめサイトでまとめて紹介しています。

中国語の勉強におすすめのドラマ

少し基礎が身についたタイミング(HSK2.0の3級程度から)ではドラマなどを使った勉強もとても効果があります。中国のドラマはそのほとんどが中国語字幕がついているので、なんとなく見流すのではなく、気になるフレーズがあれば一度止め、ノートに書き出し、何度も真似して発音をすることで自分のものにしていきましょう。ここでは日常生活でよく使われる言葉などが多く出てくるドラマを3つ紹介します。

おすすめのドラマ①家有儿女

少し古い北京のドラマですが、ホームコメディーなので楽しく学ぶことができます。英語の教材としてフレンズが有効と言われることが多いですが、このドラマもフレンズのように限られたシーンでの日常会話が殆どなので中国語の勉強用としてとてもおすすめです。

おすすめのドラマ②欢乐颂

舞台は上海、5人の女性が主人公の恋愛ドラマです。中国語の勉強だけでなく、大都会で過ごす現代の人々が何を考えているかなども興味深く楽しむことができます。

おすすめのドラマ③上海女子図鑑

こちらも舞台は上海、安徽省出身の女の子が広告会社で出世をしていく中で、多くの人と出会い、得るものや失うものを感じながら成長していくというストーリーです。仕事の用語から恋愛で使える用語など、幅広く言葉を覚えることができます。カジュアルなドラマが好きだったり、あるいはマーケティングに従事している方など、幅広い層におすすめのドラマです。

中国語ドラマについてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

アニメで勉強したい方は、アニメで中国語を勉強する方法をご覧ください。

注意!やってはいけない勉強法

どんな勉強法であっても、時間をかけて継続をすれば何らかの効果があります。

ただし、目的が曖昧な勉強はとても効率が悪いので、絶対に避けましょう。

目的のない「聞き流し」

この目的が曖昧な勉強の代表的なものが「聞き流し」です。

もし「とにかく中国語に触れて心理的なハードルを下げる」などの明確な目的を持って聞き流すのであれば良いのですが、とりあえず聞かないより聞いた方が良いからということであれば、その時間に集中して単語を覚えたり、音読をしたりする方がずっと効果的です。

カタカナで発音を覚える

「ニーハオ」のようにカタカナで読みを覚えると、声調(音の高低)がまるごと抜け落ちてしまいます。中国語は声調が違えば別の意味になるので、最初からピンインと音声で覚えましょう。

「見てわかる」で満足してしまう

漢字がわかる日本人は、文字を見れば意味がわかるので、覚えたつもりになりやすいです。ですが、会話で必要なのは「聞いてわかる」「口から出る」ほうです。単語も例文も、音声を聞いてわかるか、日本語から中国語を言えるかで確認しましょう。

教材を次々に買い替える

新しい教材を買うと勉強した気分になりますが、どれも途中で終わってしまうと力はつきません。文法書は1冊を3ステップで最後までやり切ってから、次に進みましょう。

独学を続けるためのコツ

忙しすぎるというのもあるのですが、一番は「成長実感が得られない」というのが挫折の原因になりやすいです。どんなに頑張っても、その成果が見えないと、モチベーションはどんどん落ちていきます。ただ、ほとんどのケースは実際に伸びてないのではなく、小さな伸びに気づけてないということです。なので、今日単語を何個覚えたかとか、新しく覚えたフレーズについてとかをちゃんと記録して、そうした小さな成長をしっかり自分で認めてあげるだけですごく継続がしやすくなります。

勉強の記録をつけて、小さな成長を見える化する

記録には、前に紹介した「the courage」アプリのような学習記録アプリが便利です。勉強した時間が日ごとに積み上がって見えるので、頑張った分が形として残ります。

受験日を決めて、ゴールから逆算する

「いつか話せるようになりたい」では、今日やることが決まりません。HSKや中検の受験日を先に決めて、そこから逆算して1週間ごとの計画を立てましょう。どの試験を受けるか迷ったら、中国語の検定試験とそのレベルを参考にしてください。

1日の中で「この時間は中国語」と決めておく

「時間が空いたらやる」では続きません。通勤中は単語、夜の30分は音読、というように、生活の中に固定の枠を作ってしまうのがおすすめです。

独学・中国語教室・オンラインレッスン・コーチングの違い

中国語の学び方には、独学のほかに、中国語教室(通学)、オンラインレッスン、語学留学、コーチングがあります。それぞれの特徴は次のとおりです。

学び方良いところ気をつけたいこと
独学自分のペースで進められ、費用を抑えられる正しいやり方か判断しにくく、話す相手もいない
中国語教室(通学)先生に直接教わり、一緒に学ぶ仲間ができる週1回程度のレッスンだけでは、勉強時間が足りなくなりやすい
オンラインレッスン自宅からネイティブの先生と話せて、時間の融通がきくレッスン以外の自習は、自分で管理する必要がある
語学留学授業の外でも中国語に囲まれて暮らし、勉強に打ち込める仕事を休むか辞める必要があることが多く、費用と時間の負担が大きい
コーチング学習計画づくりと毎日の学習管理に、コーチが伴走する費用は高めになる

自分に合う学び方は、目的と、勉強に使える時間によって変わります。コーチングスクールについて知りたい方は中国語コーチングのおすすめスクールと比較表をご覧ください。

独学が難しいと感じる理由

ここまで中国語の勉強法について説明してきましたが、やり方がわかっていても独学が難しいと感じることがあります。主な理由は以下の通りです。

  • やらないといけないとわかってるけど、そもそも勉強が習慣化されていない
  • 一人で進めているとモチベーションが続かない
  • 正しい勉強ができているのか、途中で不安になる
伊地知

こうしたことを解決するために、専属の学習コーチと一緒に学習を進めるということも可能です。ここでは私が運営する語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)を紹介します。

一般的な中国語教室は、週に1回ネイティブ先生とのレッスンで、勉強時間は月に約4時間程度ですが、the courageでは月に80時間という学習時間を確保することで、短期間で中国語力を伸ばします。

中国語コーチングは金額的には高価と感じるかもしれませんが、自ら苦労して中国語を学んだ経験のあるコーチが徹底サポートするので、対面でのセッション時間を買うというより、目標達成までの数ヶ月を買うと考えるとお金と時間を無駄にしない選択と言えます。

the courage の受講生のHSK合格率は100%です。実際に受講した方の声も紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

是非一度無料のカウンセリングを受けてみてください。

無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。

中国語学習3つのメリット

中国語学習3つのメリット
伊地知

ここで、そもそも中国語を学ぶとどんないいことがあるのかをお伝えします。勉強のやる気が下がったときに、読み返してみてください。

中国ビジネスに必須

どのくらい中国ビジネスに本腰を入れるかによって、必要になってくるレベルは変わりますが、中国とビジネスをするとなると、多かれ少なかれ中国語の知識が必要になってきます。

中国語が全くわからない状態で、通訳に全てをお願いするということも可能ですし、実際にその方法で仕事を進めている方もいます。

ただ、全て通訳にお願いしていると、単にスピード感が落ちるだけでなく、問題が発生した場合に気づくのが遅れてしまうという問題点もあります。

また、最近では通訳コストも上がっているので、単純にコストの面でも不利になってしまいますね。

「ビジネスは英語だから大丈夫」という声もたまに聞きますが、英語を話さない中国人も多いので、それは「英語で大丈夫なビジネスをしている」と捉えた方が良いかもしれません。

ちなみに、ビジネスではなく生活となるともっと英語が通じないので、仕事ではなく生活をしに行く駐在員のご家族の方なんかは特に中国語を学ぶ必要があります。

中国ビジネスをしている会社の役員の方向けの中国語勉強会を開催したことがありますが、参加した役員の学習目的は、通訳はいるんだけど、グループチャットなどで交わされる業務の内容について、大枠は自分でも把握しておきたいというものでした。

また、中国のメンバーと仕事する際、一緒に成功を心から喜ぶうえで中国語が必要という想いで中国語を学ばれる経営者の方もいらっしゃいます。この方の詳細はこちらの記事でご覧いただけます。

英語学習者との差別化

外国語学習というとどうしても最初に浮かぶのは英語ですが、その分英語学習者は多く、“ちょっと英語ができること”は差別化にはなりません。

かと言って、英語学習をやめて良いかというとそうではないのですが、最低限の英語ができる状態で、それに加えて中国語ができるということは強みになります。

具体的にいうと、アパレルの接客などでは、店舗によっては来店者の8割が中国人ということもあります。この場合、どんなに中国人スタッフがいても対応しきれないので、接客&お会計までの中国語ができることで実際の売り上げにも直結します。

英語だけしかできない場合は、中華系のお客様の中でも、英語ができる人しか対応できないとなってしまうので、両方できると強みになります。

ここでポイントなのは、両方をネイティブレベルまで高める必要はなく、自分に必要なレベルまで持っていけば良いということです。

漢字がわかるという優位性

日本人が学ぶ外国語として、中国語は本当におすすめです。その最大の理由が【漢字がわかる】ということです。

例えばですが、中国語の初心者であっても中国語を見た時に半分くらいは漢字からその意味を推測できてしまいます。

今中国の大陸で使われている漢字は「簡体字」といって、中華人民共和国が識字率を上げることを目的に作った漢字なので、日本で使われている漢字よりももっとシンプルな漢字です。

一方で、香港や台湾では日本の漢字よりもさらに複雑な「繁体字」という漢字を使っています。特にこだわりが無いようであれば、使用人数も多く、教材も豊富な「簡体字」で学ぶことをおすすめします。

簡体字・日本の漢字・繁体字の比較(广・広・廣、丰・豊・豐、发・発・發)

こうした違いはあるものの、漢字圏以外の人が「大」「犬」「太」の違いに苦しみながら中国語の勉強をすることを考えると、中国語を勉強することは、同じ漢字を使う日本人にとって非常に有利なので、労力対効果が圧倒的に高いと言えます。

よくある質問

中国語は独学で話せるようになりますか?

はい、話せるようになります。ただし、文法と単語をインプットするだけでは話せるようにならないので、瞬間作文やシャドーイングなど、声に出す練習を毎日の勉強に入れることが条件です。自分の中国語が通じるかどうかは、言語交換アプリやオンラインレッスンで確かめましょう。独学で中国語を身につけた方の勉強法は、1年でネイティブレベルまで上達した方の勉強法で紹介しています。

1日に何時間勉強すればいいですか?

週10時間(1日1時間半ほど)が最低ライン、週20時間(1日3時間ほど)確保できれば理想的です。週に1〜2時間では、覚えたことを忘れるペースのほうが速くなってしまいます。

日常会話ができるまで、どのくらいかかりますか?

簡単な日常会話の目安は、単語1,200語(HSK2.0の4級程度)です[2]。1日2〜3時間を続けた場合、早い人で3〜4ヶ月です。余裕を見て、半年ほどを目安にしてください。

中国語は英語より難しいですか?

アメリカ国務省の外交官養成機関(FSI)は、英語を母語とする人にとって中国語を最も難しいグループに分類し、習得の目安を88週・2,200時間としています[4]。ただし、これは漢字を知らない英語話者の場合です。日本人は漢字がわかるぶん、読む・書くの負担はずっと小さくなります。そのかわり、発音と声調、聞き取りは日本人にとっても難しいところなので、ここに時間をかけましょう。

最初に受けるならHSKと中検のどちらがいいですか?

中国語を話す・使う力を伸ばしたいならHSK、翻訳の力や語彙を深めたいなら中検がおすすめです。HSKなら2級、中検なら準4級から始めると、ちょうどよい最初の目標になります。

HSKが9級制になると聞きましたが、今の勉強法のままで大丈夫ですか?

大丈夫です。発音・文法・単語の基礎から積み上げる順番は変わりませんし、HSK2.0の単語のほとんどはHSK3.0にも含まれています。ただし、HSK3.0では3級から話す試験が加わるので、早い段階から話す練習を入れておきましょう。

簡体字と繁体字、どちらを勉強すればいいですか?

特に決まった目的がなければ、中国大陸で使われている簡体字がおすすめです。使っている人が多く、教材も選びやすいからです。台湾や香港で使いたい方は、繁体字を選びましょう。

迷わず、挫折せずに中国語を学びたいという方は、自分にあった学習方法をプロの中国語学習コーチに相談することがとても有効です。無料カウンセリングを実施していますので、ぜひ一度相談してみてください。

無理な勧誘など一切ございませんので、是非一度コーチとお話しください。


出典・参考

  1. 日本中国語検定協会「出題内容」 https://www.chuken.gr.jp/tcp/grade.html ― 中検の各級の認定基準と学習時間の目安
  2. HSK日本実施委員会「各級の紹介」 https://www.hskj.jp/level/ と「筆記1級について」〜「筆記6級について」 https://www.hskj.jp/level/w_1/ 〜 https://www.hskj.jp/level/w_6/ ― HSK2.0の各級のレベル、語彙数の目安(1級150語〜6級5,000語以上。4級は1,200語程度で「広範囲の話題について会話ができ」るレベル)、学習期間の目安
  3. 中外语言交流合作中心『HSK考试大纲』(2025年11月発布) https://hsk.cn-bj.ufileos.com/3.0/新版HSK考试大纲1219.pdf ― HSK3.0の級ごとの単語数(1級300語〜6級5,400語、7〜9級11,000語)
  4. U.S. Department of State「Foreign Language Training」 https://www.state.gov/national-foreign-affairs-training-center/foreign-language-training ― 英語を母語とする人の学習期間の目安(中国語はCategory IV、88週・2,200時間)
  5. HSK公認単語トレーニングアプリ https://ch-edu.net/app/ ― 無料で使える範囲と各級の価格
  6. HelloTalk https://www.hellotalk.com/ja ― 主な機能(ネイティブとの無料チャット、翻訳・発音・添削など)
  7. Fujisan「聴く中国語」 https://www.fujisan.co.jp/product/1281680631/ ― 発行状況(2026年9月9日発売の298号)
  8. the courage「中国語学習アプリ the courage」 https://courage-lang.com/app/ ― 学習時間の記録、週・日の目標、教材ごとのレポート、集中モードなどの機能
ABOUT US
伊地知太郎中国語コーチングスクールthe courage代表コーチ
大学在学中、中国の北京師範大学に留学し、1年で中国語力をビジネスレベルにまで高める。帰国後、三菱重工業株式会社にて海外人事・資材調達業務を経験。その後、語学コーチングスクールPRESENCEにて700名以上の受講生の語学学習をサポート、コーチの育成や中国語コースの立ち上げを経て、語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)を設立。